【開催見解】第12回大井競馬（10/24～28 重賞：マイルグランプリ）
今回の大井競馬は１０月２４日（月）から１０月２８日（金）まで５日間開催。２６日（水）に第２３回マイルグランプリ（Ｓ2）が行われます。
初日のメインレースはすみだ特別がＢ２三組選抜、距離１２００メートルで行われます。最近で勝った馬が見当たらず混戦ムードになりましたが、距離を考えると大井の３歳馬ムサシトレジャーが有力。春の優駿スプリント５着馬で世代トップランクの能力。古馬勢との走りにも慣れてきた感じで今回は狙い目でしょう。船橋のＢ１下で４着に頑張ったウチデノコヅチ、実力派のユウユウも展開ひとつで上位争いに加わってきそうです。遠征馬では川崎３歳の逃げ馬ケイエスソード、持ち時計のあるノボキャビアになりそうです。
２日目のメインレースは３歳オープン、準重賞のスターバーストカップが距離２０００メートルで行われます。ここは多彩なメンバー構成になりましたが、実績を考えればクラウンカップ１着のガーニーフラップでしょう。ダービーでは８着に健闘しており、休み明けの戸塚記念を叩いて変わり身に注目。前走古馬のＢ２、Ｂ３を差し切ったクインザヒーローは追い切りの動きを直結させて快勝。長目の距離は合うので３歳同士なら有力。大井の千八に勝ち星のあるサンドプラチナも舞台が替わって差のない一戦に持ち込めそうです。
３日目のメインレースは第２３回マイルグランプリが距離１６００メートルで行われます。実力馬が勢揃いした印象で激戦必至ですが、地元の期待はハッピースプリント。交流路線で培った走りは地方同士なら一枚上でしょう。今年のダービー馬、バルダッサーレはジャパンダートダービー４着、戸塚記念２着。初の古馬相手になりますが、素質に注目といった処。転入緒戦を楽勝した川崎のセイスコーピオンは時計の短縮が叶えばタイトル奪取も夢ではありません。夏のサンタアニタトロフィーを勝ったリアライズリンクス、春の川崎マイラーズを制したモンサンカノープスなど、南関東屈指のマイラーが揃って興味深い一戦になりました。
４日目のメインレースはいたばし二輪草特別がＢ１二組、Ｂ２二組選抜、距離１４００メートルで行われます。ここは目下絶好調で堅実な成績が光る地元のアイスカチャンが一歩リード。クラス突破が見えてきました。キタノヘイローは実績という点では上位。近走は準オープン混合で苦戦を強いられていますが、夏に勝ち上がった自己条件なら見直す手でしょう。今回は休み明けになるツルオカボルトですが、準オープンでも勝ち負けのレベルだけにイキナリ注目も。転入緒戦のアーマークラッドは外コース向きの差し馬だけに動向注目。遠征馬では川崎のプロファウンドがスピードを生かして粘り込みを狙います。
５日目のメインレースは勝島王冠トライアル、池月・磨墨賞がＡ２以下の選定馬、距離１８００メートルで行われます。ここまで８戦８勝のヒトツボシは８月以来の休み明けになりますが、鉄砲実績があり大型馬の割に仕上げは手間取らないタイプ。かなり条件は上がっていますが、ここを突破するようだと先々が楽しみになってきます。ハブアストロールは近況こそ冴えませんが、一昨年の勝島王冠優勝馬。これからの季節に実績を残しており、課題のスタートが決まれば大駆けもありそうです。遠征馬では長期休養を小差の３着と見せ場があったジャジャンケンが距離適性からも地元勢に割って入る一戦と言えそうです。
ケイシュウNEWS 田島啓行
