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【開催見解】第16回大井競馬(1/23~27 重賞:TCK女王盃)

2017年1月22日

 1月23日(月)から27日(金)までの5日間で行われる大井開催のメインレースは1月25日(水)に行われる第20回TCK女王盃(4歳以上牝馬オープン 交流重賞 1800m Jpn3)。ここは昨年のこのレースの覇者で、昨年のJBCレディスクラシックの覇者でもあるホワイトフーガの地力に期待したいところ。喘鳴症(ノド鳴り)のため、距離が延びると昨年のレディスプレリュードのようなことがある。そのため全幅の信頼は置けないが底力は抜けた存在、連覇に期待する。そのレディスプレリュードを快勝したのがタマノブリュネット。昨年のこのレースの3着馬でもあり、大井1800mがベストなのかもしれない。レディスプレリュードとJBCレディスクラシックでは7着だったタイニーダンサーだが、前走クイーン賞で2着に好走して見せた。明け4歳馬で更なる成長が期待でき、ここも上位争いに加われる。そのクイーン賞で2番人気に支持されながら8着に敗れたのがマイティティー。クイーン賞では好位の内々を進んだため砂を被ることになって走る気を失ったようだ。前々で流れに乗れるタイプで、馬群の外で砂を被らない展開になれば巻き返しは可能。あとは牡馬相手に1600万条件を快勝したワンミリオンスは、ここまで1400mを中心に使ってきただけに、1800mに対応できるかどうかが鍵を握る。

 ここまで中央馬について解説してきたが、地方馬もなかなかのメンバーが揃った。JBCレディスクラシックで3着に善戦し、前走東京シンデレラマイルを制したトーセンセラヴィ。母は交流重賞6勝のトーセンジョウオー。血統的な背景もあるし、実績的にも好勝負に持ち込める。東京シンデレラマイルではトーセンセラヴィにクビ差敗れたリンダリンダだが、クイーン賞4着の走りから交流重賞でも目処は立った。距離延長はプラスになり、上位に食い込んでくる可能性を秘める。そのリンダリンダとロジータ記念で接戦を演じたのがポッドガゼール。ロジータ記念3着後は一息入れ、前走地元の自己条件を2着に好走しての挑戦。今年の飛躍が期待される馬で、その走りに注目したい。

 

 1月23日(月)のメインレースはガーネット賞(A2 B1一組 B2一組 2000m)。このレースは2月15日に行われる金盃のトライアルレースで、1着馬に対して優先出走権が与えられる。だから、まだB1以下の馬は、ここを勝たないと金盃出走は厳しくなるため、このレースを勝ちたいところなのだ。頭数的には9頭と寂しくなったが、能力の高い馬が揃って面白くなりそうだ。格上挑戦の前走を勝って、道営時からの連勝を5に伸ばしたのがレイディルアレナ。中央時は1勝したのみだったが、道営2勝を経て大井へ移籍後本格化。C1から4連勝でA2下を勝つまでに成長した。この馬自身はまだB1格付けなので、ここを勝って金盃への挑戦したいところだろう。道営記念で牡馬を破り、道営馬の頂点に立ったのがタイムビヨンド。その後クイーン賞に挑戦して中央馬相手に惜しい3着。大井へは再転入初戦になるが入念な乗り込みで仕上げは万全。吉原騎手鞍上で当然勝ち負けになる。中央から転入初戦なのがサヴァティアーノ。元中央4勝馬で、前走1600万条件ではモズライジンの5着。力量的に十分通用するし、外厩で乗り込まれて仕上がりも良好だ。あとは追い込み一手だが、展開さえはまればまとめて差し切る力があるレーザー、ララベルの全兄という血統で、素質秘めるブリージーストーム。単騎の逃げが見込めるだけに粘り込みに注意したい。

 

 1月24日(火)のメインレースは桃花賞(3歳牝馬オープン 準重賞 1600m)。ここは東京2歳優駿牝馬は完敗だったが、しっかり2着を確保したアップトゥーユーの力が抜けている。道営在籍時にローレル賞を制し、エーデルワイス賞2着がある実力馬。斤量面で他馬より背負うが、この程度なら問題なし。道営時リリーカップでアットゥユーに先着していたのがシェアハッピー。大井転入初戦の前走を快勝し、更に状態は上向いてきているはず。相手強化でも目が離せない。新馬戦を圧勝したステップオブダンスは、2戦目の前走はイレ込んでしまってスタートで出遅れ、直線差を詰めたが3着まで。素質はかなりのもので、ここに入っても見劣りはしない。イレ込みや距離延長など課題は多いが、楽しみもある。あとは東京2歳優駿牝馬で早目3番手から頑張ったガロ、同レースで善戦したブルージエットとビジュフルールは距離2度目で前進がありそう。また、牡馬相手に揉まれて力をつけているイントゥゾーンは、初コースだが徐々に力をつけているだけに侮れない。

 

 1月26日(木)のメインレースはウインタースプリント(4歳以上オープン 準重賞 1200m)。ここは中央からの転入初戦となったロイヤルカップが圧巻の内容だったサクラレグナムが有力。7歳での移籍で正直軽視していたのだが、蓋を開けてみれば強いの一言。距離短縮は問題なく、一息入ったがここに向けて乗り込みは入念。その走りに注目したい。東京シンデレラマイルで3着と4着だったモダンウーマンとノットオーソリティが揃ってここにきて短距離路線に切り替えてきた。元々スピードがあるノットオーソリティは短距離向きだと思われるし、モダンウーマンもスピードタイプだけにこの距離で面白い。明けて9歳になったゴーディーは、ゴールドカップでは案外も、インタラクションカップを勝った地元1200mの条件だったら一変がある。重目残りの船橋記念が4着だったイセノラヴィソンは、馬体が絞れればで巻き返しは可能だし、同じく船橋記念で結果を残せなかったシンキングマシーンは大井の外回り向きの末脚の持ち主。他にも力あるアルゴリズム、明け4歳馬ラクテも地元なら走りが違うはず。また、前走強敵が揃っていたオープン特別で3着のミヤジマッキーは、距離克服なら差はない。

 

 1月27日(金)のメインレースはニューイヤー賞(B1二組 B2二組 1600m)。ここは前々走でこの条件を勝っているリンノフォーマリアが有力。前走は東京シンデレラマイルに挑戦し、終始後方を追走して全く流れに乗れないまま9着に敗れたが、この条件なら巻き返しは必至だ。そのリンノフォーマリアに、前走コンマ1秒差3着に迫ったのがファイトユアソング。元中央3勝馬で、川崎転入後は未勝利で3着4回が最高なのだがここはチャンスだ。同じくコンマ1秒差4着だったのがニシノゲンキマル。前走は格上相手で惨敗したが、この条件なら見直しが必要。この条件では互角以上のサンタクローチェ、2連勝と勢いのあるターフデザイナー、休み明けを叩かれたサブノクロヒョウ、キットピークあたりも力差はない。

(勝馬 山形宗久)

 

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