【開催見解】第18回大井競馬(3/6~10 重賞:フジノウェーブ記念)

2017年3月5日

大井競馬は3月6日から10日までの5日間。

三寒四温。吹く風に春の訪れを感じるようになった昼間開催。

 

今開催3日目に実施されるのは第8回フジノウェーブ記念。東京スプリング盃として創設された第1回から4回までを四連覇したフジノウェーブの功績を称えて昨年からフジノウェーブ記念と名称変更されている。

フジノウェーブといえば、笠松でデビューし3歳で大井の高橋三郎厩舎に移籍すると、地方馬初のJBC制覇となった第7回JBCスプリントをはじめ9つの重賞タイトル。四連覇の偉業を成したのが11歳の時で、スプリント界で息の長い活躍をした。引退後は誘導馬として新たな道に進む予定だったが不慮の事故で早逝している。

 

 

さて、初日は「白梅賞」がメイン。B3二組による1200m戦。

プリサイスキングはデビューから7連勝している逸材。近走こそ勝ちきれないレースがつついているが戦法問わない器用なレースぶり。リズムさえ戻れば再び軌道に乗りそう。デビュー以来一貫して走っている得意の1200mで。

短距離なら崩れなく走るマイネルフォンテン。

クリルカレントの前走は昇級戦と言うこともあったがクラス2戦目での変わり身期待。昨秋には3連勝したリュウトボヌールは短距離で自在に立ち回る。

 

また、準メインの「クラシックトライアル競走」は1、2着馬に羽田盃への優先出走権を与えられ、さらに勝ち馬は東京ダービーへの優先出走権をゲットできるウルトラC的なレース。現時点で獲得賞金額が微妙な馬にもクラシックへのチャンスが開ける。

佐賀ではデビューから無傷5連勝で転入してきたスーパーマックスや、ニューイヤーC2着ブラウンレガートなどクラシックを目標に掲げる馬たちに注目!

 

 

2日目は「マーチ賞」。B2二組の1400m戦で、B2への昇級馬の存在がカギになりそう。

休養明けの前走直線鮮やかに抜け出したリコーヴィッカース。明け4歳でプラス16キロは成長分とだと思える素軽さだった。母リコーパープルも南関東で走っていたが母譲りのスピードにどこからでもレースができるセンスの良さが加わった印象だ。

もう1頭、6歳馬キタサンシンゲキも今回からB2に昇級。1月に中央時以来約3年ぶりに勝ち星をあげると、C1、B3と連勝。得意の1400m戦で格上げ戦勝利を狙う。

ひと叩きされた名牝アウスレーゼの仔キーパンチャーは母譲りの切れ脚が武器。転入戦はB1下で6着だったロードフェリーチェは中央時にシンザン記念(GIII)を2着したことのある地力馬。前走の地元戦をひとマクリで決めたトーセンスパンキー。

 

 

3日目は「第8回フジノウェーブ記念」。冒頭でもふれたようにこの競走を創設から四連覇したフジノウェーブの功績を称えて昨年に名称変更された1400m重賞。勝ち馬にはダートグレード競走の第28回東京スプリント(4月19日大井)への優先出走権が与えられる。

 

春季スプリント重賞の序章とあって好メンバーが揃ったが、本命視したいのはなんといってもソルテ。NARグランプリ年度代表馬の看板を背にJBCスプリント以来4ヶ月ぶりに戦列復帰する。59キロの重斤はけっして楽ではないが、南関東同士なら負けられない一戦である。

 ケイアイレオーネは久しぶりの距離1400mを捌けるかがカギになるが中央所属時に3連勝した実績を持つ。長い距離でも崩れなく走ってきたコンドルダンスはベストの距離で末脚炸裂。前走はスタート不利あり巻き返したいタイムズアロー。短距離にシフトした巨漢馬ブラックレッグ。

 

 

4日目は春の恒例ジョッキーデー。

10Rには大井所属騎手だけが騎乗できる「キャピタルステッキ賞」、そしてメインにはB2、B3選抜馬の「ゴールデンステッキ賞」が行われる。

ゴールデンステッキ賞は昨年の大井競馬での騎乗成績上位20位と南関東の上位15位の騎手だけが騎乗できるレース。

ゴールデンステッキ賞に騎乗できる選定騎手は以下の23人。

 

有年淳/石崎駿/柏木健宏/今野忠成/左海誠二/坂井英光/笹川翼/瀧川寿希也/達城龍次/中野省吾/楢崎功祐/西啓太/張田昂/本田正重/真島大輔/町田直希/的場文男/本橋孝太/森泰斗/矢野貴之/山崎誠士/横川怜央/和田穰治

 

「ゴールデンステッキ賞」は3歳秋デビューから6歳の今まで20戦11勝、2着6回、3着3回というステイサウンド中心。

もっか13連対中で、1800mは2戦1勝、2着1回と実績十分。

先行力あるシルキークィーン。距離ベストなサンドプラチナ。

 

 

5日目メインは「スプリングタイム賞」。B1二組B2一組の1200m戦。

注目はコスモグリズリー。

前走フェブラリー賞では好位から抜け出す強い競馬で会心の勝利。フェブラリー賞組のメンバーなら今回も好レース必至。

長期休養後はひと息入れながら調子を上げてきた切れ者マルモリロイヤル。

 

 

競馬ブック 中川明美

 

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