【開催見解】第16回佐賀競馬(11/5~13 重賞:天山賞、周防灘賞)
第16回佐賀競馬は11月5(土)6日(日) 12日(土)13日(日)の4日間で行います。
注目のレース【1日目】11月5日(土)
第4回JRA認定天山賞(S2) サラ系2歳OP 1750m 9頭立て。
【スーパーマックス】はデビュー後は4戦4勝。九州Jrチャンピオンを快勝して2歳No.1馬となった。馬格のある牡馬で将来が楽しみな素質馬。レース毎にスピードも増してきた。今度も中心。
【ロトスキャンダル】は九州Jrチャンピオンはスーパーマックスに続く[2]着。0.7秒と差はあったが、まだ3戦のキャリアで更なる成長も見込めるし、牡馬で素質もある。前走の差を詰める。
【シュダイカ】は前走のリゲル賞はデビュー2戦目。レース間隔も空いていたし、初距離で仕方ない。最後は脚使っていたし、今度は変わって来ると思える。前で競馬するだろう。上積み大。
【モスフラワー】は道営1勝は1700mで挙げた。乗り込みから取消の影響はなさそうだし、距離に不安がないのも好印象。門別時はJRA認定で上位の走りが出来ている力量。能力不気味。
【ソレガセイシュン】は門別1勝馬。移籍後は[3][2]着と上積み見せたし、馬体が増えていたのも好印象。血統的にも距離はこなせそう。絡み一考。
【カヤク】は前走は外回りの流れが影響した印象だった。控える競馬が出来ているだけに、距離はこなしそう。相手は強力だが、軽視は出来ない。
スーパーマックス中心で上位馬も力がある。大きな波乱はなさそう。
【1日目】11月5日(土)
霜月特別 サラ系B-1組 1400m
第4回JRA認定天山賞(S2) サラ系2歳OP 1750m
11月5日(土)の準メインは霜月特別。B-1組。1400m。10頭立て。
【サカジロビューティ】は川崎1勝、名古屋3勝を挙げている。名古屋A3特別を快勝する程の力量だし、前で競馬出来るのも魅力。佐賀に合いそうなタイプで初戦から注目出来る。主力抜擢。
【ダンシング】は前走は先行馬の流れで届かなかったが、最後はシッカリ使っていたし、状態の落ち込みはない。発馬はカギだが、2走前のように早めに動けると差はない。一気の強襲も。
【ケンシスピリット】は前走は時計差のない接戦。あと一歩で勝てないが、崩れないのは力のある証拠だし、ここも前々で競馬出来る。器用な脚からも安定感は抜群。今度も絡みは一考したい。
【スプリングスワン】は前走も最後は使っていたが、12頭フルゲートで捌くのは大変だ。多少なりとも頭数は減ったし、前走よりは楽だろう。差のない末脚。
【クロスオーバー】は前走は自分のペースで行けたが、押し切る辺りは底力のある証拠。距離はこれ位の方が合う。逃げだけではないし、スムーズだと。
【プレミールキャット】は最後は渋太く脚を伸ばして[3]着。あの走りだと大きく崩れるタイプではないだろう。位置取りさえ巧く行けば今度も絡める。
力が接近しているが、新規サカジロビューティに期待。
【2日目】11月6日(日)
水仙特別 サラ系B-2組 1750m
11月6日(日)のメインは水仙特別。B-2組特別。1750m。11頭立て。
【コウザンゴールド】は前走の九州大賞典は格上挑戦で未知の距離。勝ち馬はレコードで駆けただけに仕方ない。12連勝はストップしたが、ここはB-2組特別で力を出し切れば勝てる相手。
【ダノンミル】はこの馬も最後はシッカリ脚使って、崩れのないタイプ。内枠に入ったぶん展開も良くなりそう。中団辺りを追走出来ればベスト。上位評価。
【テイエムマケンゲナ】は3歳馬が力をつけて来た。馬体も一回り成長したし、末脚にも鋭さが増している。更なる成長も考えられるし、発馬が上向くと。
【コウギョウハンサム】は移籍3戦目でV決めた。逃げ切りだったし、馬場の味方もあったが、今度はスンナリとは行かない。折り合いつけて粘り込む。
【テイエムトッピモン】はこの距離でも動けるし、力の差は感じない。得意の内枠にも恵まれた。一発ありそうなムードだし、この相手でも軽視は出来ない。
【アンシャックルド】初戦の走りは悪くなかったし、叩いた上積みも見込める。今度は馬体も絞れて来るだろう。JRA1勝馬の力は見せた。注意は必要。
コウザンゴールド中心も次着は混戦。
【3日目】11月12日(土)
おひつじ座特選 サラ系C2-2組 1400m
ノベンバー特選 サラ系C1-1組 1750m
第4回周防灘賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
11月12日(土)のメインは周防灘賞。A1・2。1400m短距離戦。11頭の登録。
前走も快勝【コウユーサムライ】が中心馬となる。地元馬との対決では負けなしの4勝目。2番手のベストの位置が取れたが、快勝と言える内容だったし、あの走りだと崩れはない。
【キョウワカイザー】が1400mを選択してきた。スピードで見劣りがないだけに大きな差は感じない。同馬が先手だと際どい勝負に持ち込める。
【コスモガラサ】も1400m戦を選んだ。前走は九州大賞典2500mで[2]着と最後使ったが、この距離でも対抗できる器用さ持っている。前が早いと浮上する。
【テイエムチカラ】も久々ながらスピード見せつけた。最後は脚が止まったが、今度は叩いた上積みも見込めるし、テンの速さが目を引いた。出方不気味。
【ヒショウ】の末脚は気にしたい。後方からの追い込みタイプだが、しっかりと上位に脚を伸ばしていた。良馬場でやれると面白い。
コウユーサムライが中心だが、行きたいタイプも揃った。展開次第では追い込み勢にもチャンスある。
【4日目】11月13日(日)
長崎街道北方宿特選 サラ系C1-2組 1400m
2016SAGAジョッキーズセレクション サラ系C2-1組 1750m
烏帽子岳特別 サラ系A1・2 1800m
11月13日(日)のメインは烏帽子岳特別。A1・2 1800m。11頭の登録。
力見せつけた【マサヤ】に注目。スピードも断然だったし、船橋A2下を勝った実力は本物。この1800m戦だと不安はなさそうだし、今度もスピードで押し切る。
【ヴィルトグラーフ】は九州大賞典をレコードで圧勝。距離の適性は感じていたが、レコード勝ちとは恐れ入った。この距離でも3勝を挙げたが、位置取りはカギ。
【トランザムスター】は移籍初戦は1400m戦で[2]着。JRA時は1700・1800mで1勝づつ挙げているし、距離の不安はない。2戦目の上積みもある。
【コウユーヒーロー】は9歳馬となるし、更なる上積みはどうかだが、崩れないのは評価出来るし、最後もしっかり使っている。前が速いと浮上する。
【タガノリバレンス】は前走は1400mで道中がついていけなかった。最後は迫っていたが、あの走りだと距離がほしい。今度は差も詰まる。
マサヤ期待だが、1800mOP戦も好メンバー揃った。上位馬の対決が見もの。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)