【浦和】競馬専門紙記者の重賞予想(10/19 埼玉新聞栄冠賞)
「古豪を完封!3歳ベルゼブブ逃走」
11月の川崎JBCを直前に控えた、秋の浦和の長距離重賞。各陣営の思惑は様々だが、このレースをステップに深秋の重賞路線への方向性が定まってくるとなれば、見逃せない一戦となる。
3歳ベルゼブブが展開のキーマンとなるのは一目瞭然。前走の戸塚記念ではハナを主張すると後続を尻目に堂々の逃げ切りV。東京ダービー馬・バルダッサーレを相手にしなかったそのスピードは、歴戦の古馬が相手でも十分に通用レベル。最終追い切りでは意欲的に併せ馬を敢行して抜群の動きを披露しており、更に体調面の上積みも期待できる。逃げて重賞V2!
タイムズアローは昨年の当レース3着。今年は日本テレビ盃をひと叩きしての参戦で理想のローテーション。重賞タイトルはひとつだが、交流重賞マーキュリーC2着を筆頭に、その実力は全国区レベルと言っていい。大幅に相手関係が緩和された今回、力通りの走りができれば結果は自ずとついてくるはずだ。
トーセンハルカゼは転入4戦未勝利でも、終い強靭な瞬発力を発揮して見処満載の走り。JRA在籍時から長距離オンリーのステイヤータイプで、条件ドンピシャ。A2で格下の存在だが、体調面のアップが見込める今回は不気味な存在。リーディング独走の小久保厩舎からのエントリーだけに、地元の意地を見せる。
クラージュドールは7月のマーキュリーC以来の実戦になるが、その走りが自ら動いてアワヤのシーンを演出し存在感をアピール。大井記念(S2)2着の力があれば森騎手を配して上位争いに参戦する。
◎ベルゼブブ
○タイムズアロー
▲トーセンハルカゼ
△クラージュドール
(ケイシュウNEWS・八重樫英貴)