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【開催見解】第15回佐賀競馬(11/18~25 重賞:天山賞、雲仙岳賞)

2017年11月17日

 

第15回佐賀競馬は11月18日(土)・19日(日)・23日(祝木)・25日(土)の4日間で行います。

 

注目のレース【1日目】11月18日(土)
11月18日(土)のメインは第5回JRA認定天山賞(S2)。2歳OPメンバー。1400m。12頭立て。
【ヨシノファルコン】門別2勝馬。戦歴から佐賀一線級馬相手でも通用する能力。スタートの良さも目立っていたし、折り合いも見せていた。好勝負出来る素質馬。
【ザワールド】ジュニアCでは結果を出せなかったが、中間立て直して好気配漂う追い切り。仕上がれば力の見劣りはないはずだ。佐賀デビュー馬の意地見せる。
【スターオブソレイユ】前走は4角先頭も最後はエリザベスセーラに交わされたが、久々の距離だったし、内容は悪くない。距離が戻れば逆転可能だ。主力の一角。
【エリザベスセーラ】JRA認定を2連勝。距離が合っている印象を受けるし、勝負根性も素晴らしい。今度はスピード対決となるが、スタートも巧い。3連勝狙う。
【エコーズスリー】スタートの良さが目を引く。距離も短い方が合うと思えるし、スピード生かせる今回は軽視出来ない。動ける態勢も出来た。粘り込み注意。
門別2勝馬ヨシノファルコンが力を見せ付けそう。ジュニアチャンピオンで1番人気ザワールドの巻き返し。安定感抜群スターオブソレイユ。目下2連勝中エリザベスセーラ。能力高いエコーズスリー。確固たる中心馬がおらず、各馬にチャンスが広がっている。

 

【1日目】11月18日(土)
サフラン特別 サラ系3歳以上 B-2組 1400m

第5回 JRA認定天山賞(S2) サラ系2歳OP 1400m

11月18日(土)の準メインはサフラン特別。B-2組。1400m。11頭立て。
【コスモアモル】佐賀へ帰ってからはまだ1勝だが、前走は格上相手に3着した。差す競馬も見せて能力の高さ痛感。Bクラスだと自分の競馬が出来る。主力支持。
【シゲルクロマグロ】8月戦から4連勝中。前走は強引に逃げたが、控える競馬も出来る自在タイプ。勢いのある今だと崩れは考え難い。好メンバーも好勝負出来る。
【ハクユウカンベエ】休養明けをひと叩きした。前で積極的な走りは見せたが、最後が伸び切れずの4着。久々を考えれば内容は良かった。2戦目の上積み明らか。
【ジャズコンボ】2着が3回続いているが、最後はキッチリ詰め寄っているし、力強い走りは好印象。引き続き状態も良さそうだし、前が速くなると抜け出しも可能。
【テイエムソッキュウ】前走は思った程に伸びなかったが、2走前に結果を出せたのは流石。霧島賞3着の実績からも力の見劣りは感じない。好位で流れに乗れば。
格上挑戦で好戦したコスモアモルが首位候補。連勝で勢い止まらないシゲルクロマグロ。ハクユウカンベエは前回以上に状態アップ。惜敗が続くジャズコンボ。穴を空けるならテイエムソッキュウだろう。

 

【2日目】11月19日(日)
初冬特別 サラ系3歳以上 B-1組 1800m

11月19日(日)のメインは初冬特別。Bクラスメンバー。1800m。9頭立て。
【キタサンシリーズ】前走は快勝と言える走り。この距離で37秒台で上がって来たのは評価出来るし、あの走りが出来ると流れが落ち着く1800m戦が合う。中心馬。
【スラッシュ】確実に結果を出している4歳馬。勝ちパターンは早めに抜け出しての押し切り。レースは巧いし、今度も好位から動ける。勝負処で引き離したい。
【コウザンヒキリ】なかなか勝てないが、少しずつ前で競馬出来るようになっている。状態が良い証拠だし、前について行ければ末脚で上回る。差を縮めたい。
【テイエムダンシング】まだ佐賀では勝ててないが、B特別は相手も強力。崩れてないのも評価出来るし、流れが向けばまだやれるはずだ。好位置取りたい。
【テイエムトッピモン】思った走りが出来てないが、今度は一変しての1枠。経済コースを巧く追走すれば上位との差は縮まるはず。能力的にも見限れない。
【トモジャクール】B特別を勝った程で底力は持っている。その時は2番手からの抜け出し。展開が左右すると思うが、積極的に行ける外枠。前駆けだと渋太い。
圧勝したキタサンシリーズが中心だろう。2着以下は混戦も、スラッシュとコウザンヒキリが有力。それらにテイエムダンシング、テイエムトッピモン、トモジャクールが続く。

【3日目】11月23日(祝木)
うお座特選 サラ系3歳以上 C2-2組 1750m
トパーズ特選 サラ系3歳以上 C1-1組 1400m
新燃岳特別 サラ系3歳以上 A1・A2 1400m

11月23日(祝木)のメインは新燃岳特別。A1・A2メンバー。1400m。12頭立て。
【キングプライド】休養明けを5、2着と上昇中。前走では九州大賞典勝ち馬キョウワカイザーの末脚に屈するも、ゴール手前までは先頭。佐賀短距離界ではトップクラス。前々走の当時とはデキが違う。
【ダンシング】前走ではキングプライドを突き放す楽勝で、2着コウギョウダグラスに4馬身差と完勝。今シーズン3着以内を外したのはヴィーナスカップのみ。目下絶好調で2連勝中。
【マサヤ】夏の吉野ヶ里記念を制した実力馬。前走の周防灘賞ではキングプライドとは0.1差とする小差であった。叩き上昇中にあるのは確かで、逆転する可能性も視野に入れておきたい。
【コウギョウダグラス】佐賀コースでは1勝止まりも、とても10歳馬とは思えないパワー。上記有力馬とも実力差がないのは成績が示す通りで、前走上がりはキョウワカイザーと遜色ない決め手。
【アウヤンテプイ】北海道スプリントカップJpnIIIの常連で、門別19勝する底力。主に短距離路線で活躍しており、実力・実績共に文句なし。一気に勢力図を広げるかも知れない。
キングプライドとダンシングの再対決に注目。吉野ヶ里記念馬マサヤと実績馬コウギョウダグラスの反撃に、新勢力アウヤンテプイが加わる構図。

 

【4日目】11月25日(土)
菊の香特選 サラ系3歳以上 C2-1組 1400m
長崎街道小田宿特選 サラ系3歳以上 C1-2組 1750m
第5回 雲仙岳賞(S2) サラ系3歳以上 OP 1800m

11月25日(土)のメインは雲仙岳賞(S2)。サラ系3歳以上OP。1800m。12頭立て。
【コウザンゴールド】はがくれ大賞典の勝ち馬で、一気に佐賀の王者に就いて新時代を切り開いた。前走は約半年ぶりのレースで、本来の実力ではなかった。底知れないポテンシャルを秘めている。
【ウルトラカイザー】佐賀コース復帰の前走では連勝馬デリッツァリモーネを3馬身突き放した。当時は本調子ではなかったようで、それでいて、あのパフォーマンスとは恐れ入る。まさに怪物だ。
【キョウワカイザー】長丁場の九州大賞典を制して、前走は1400m戦への一気の距離短縮にも戸惑わず、キングプライドやマサヤを撃破。目下2連勝中で、前走の上がりも優秀。もう止められない。
【スーパーマックス】3歳クラッシック2冠馬。佐賀コースは無敗の成績を誇っており、佐賀1800mのレコード保持者でもある。今シーズンは栄城賞以外は圧勝ばかり。若きスターホース。
【デリッツァリモーネ】現級ではBクラスであるが、佐賀OPでも通用する実力は説明するまでもない。前走はウルトラカイザーの2着と好戦しており、有力馬とも遜色ないパフォーマンス。
佐賀のトップクラスが集う1戦で文句なしのラインナップ。1戦だけで決着が付くとは思えない。コウザンゴールドが本領発揮。ウルトラカイザーにキョウワカイザーが加わる3強に、佐賀無敗のスーパーマックスが立ち向かう。

 

(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)

 

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