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【開催見解】第9回水沢競馬(12/9~12/18 重賞:寒菊賞、白嶺賞)

 平成29年度の第9回水沢競馬は12月9日から前半3日間、12月16日から後半3日間の計6日間開催される。

 初日(9日)のメインレースは古馬B1級二組による一般競走『震災復興 子ども達に夢と笑顔を』 ダート1,600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は13頭。
 主役は移籍4戦目を迎える3歳馬・ワイルドソング。転入緒戦のB2四組戦を好タイムで楽勝すると、続く伝統の3歳重賞・不来方賞で2着に食い込み、全国の強豪が集った前走のダービーグランプリではベンテンコゾウに次ぐ6着と健闘。世代トップクラスの実力があることを証明している。今回は初のB1戦となるが、素質的にまだまだお釣りがきそうだ。
 相手はやはり3歳馬・トモジャプリマが好調。小回り水沢コースで渋太さをフルに発揮するヤマニンボアソルチが有力視されるが、モルフェワイン、ヒデノホープ、グエンザップら実力古馬陣も目が離せない。

 2日目(10日)のメインレースは2歳馬による重賞競走『第16回寒菊(かんぎく)賞』 ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は13頭。
 主役に期待したいのは牝馬のスターギア。前開催の交流競走・プリンセスカップは層の厚い道営から大挙6頭が遠征。例年より遥かにハイレベルな一戦となったが、道中3番手と勝ちにいく積極的な競馬でエグジビッツ、マサノスマイル、パキラパワーという全国区の実力馬に次ぐ4着と健闘した。今度は牡馬相手の競馬となるが、十分に通用するものと考えたい。
 逆転候補は牡馬のリュウノムーン。前々開催に行われた伝統の2歳ナンバーワン決定戦・南部駒賞も今年は道営勢が強く、1~3着を道営馬が独占したが、唯一、4着と食い下がった。こちらも積極的な競馬を身上としており、前記・スターギアと真っ向勝負となるか?
 続くのは前開催のJRA認定競走で前記・リュウノムーンを強靭な末脚で降したスターキヨミツ。そして北海道交流の知床賞で3着と好勝負を演じたチャイヤプーン。ここまでは単の可能性を秘める。
 なお、この競走の1~3着馬には1月2日に行われる重賞『金杯』への優先出走権が与えられる。

 3日目(11日)のメインレースは古馬B2クラスによる特別競走『ディセンバーカップ』 ダート1900m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
 素質馬がズラリと揃って注目の一戦だが、全馬初距離。将来性だけではなく、距離適性も問われる戦いになりそうだ。
 まずは3歳馬・ナンブホマレ。この水沢シリーズで1,800mのB2一組戦を(3)(2)着。メンバー中、唯一、1900mのここを意識したステップを歩んできた。春には2,000mの岩手ダービー・ダイヤモンドカップを5着。距離延長は望むところ。
 転入後2連勝の3歳馬・ベストプレディクトは芝も含むが中央時代1800~2000mを使われ5戦→(4)(3)(11)(7)(4)着の素質馬。こちらも条件は合う。
 同じく3歳馬のペイシャブルー、ユイノムテキは好調度なら前記2騎にヒケをとらないが距離が焦点。距離適性だけなら2000mの不来方賞で5着があるアイガーベルンが浮上。
 3歳馬以外では4戦1勝のリアルクリスが不気味な存在。福島芝2,000mの新馬戦で2着、続く札幌ダート1,700mの未勝利戦でベルゼブブの2着がある素質馬。このあと長い休養に入り、26ヶ月ぶりの移籍緒戦は9着と敗れたが、このひと叩きでガラリ一変。前開催のB2六組戦を楽勝している。大敗もあるが、大駆けの可能性を秘める。

 後半週の最注目レースは4日目(16日)に行われる、3歳以上オープン馬による重賞競走『第26回白嶺(はくれい)賞』ダート1,600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は16頭。
 9月10日に行われた今回と同条件の青藍賞(水沢1600m)が参考記録となるレースだが、優勝馬・チェリーピッカーは前開催の師走特別(水沢1600m)でイーグルカザンに敗れ、2着馬・メイショウオセアンは11月19日のスプリント特別(水沢1,400m)でオールザベストに完敗と、ともに直前で1番人気で敗れており波乱含みの一戦。
 元中央オープンの9歳馬・タイセイファントムは移籍緒戦でいきなり好メンバーの絆カップ(盛岡ダ1,600m)を快勝。驚きの強さだったが、その後ここまでレース間隔が空いており、自身の状態面が鍵を握る。
 コウセンはハーベストカップ(盛岡芝1,000m)でレコードを樹立するなど、芝の短距離路線で圧倒的な強さを見せたが、転入5戦目で初めてダートを使われた前開催のスプリント特別(水沢850m)でも他馬を圧倒。ダート適性に問題がないことを示し、ダートのタイトル戦線でも主役候補に躍り出てきた。
 ここから再転入となるワットロンクンはデビュー当初から門別・南関東・岩手地区で移籍を繰り返してきたが、2年前の前回の在籍時にはこの白嶺賞を勝ち、トウケイニセイ記念がラブバレットの3着。水沢マイルは4戦3勝と非常に得意としている。
 なお、この競走の1~3着馬には1月8日に行われる重賞『トウケイニセイ記念』への優先出走権が与えられる。
 


(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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