【!】各キャンペーンエントリー状況をご確認下さい

【開催見解】金沢競馬 県営第16回[通算第19回]後半(12/10・12 重賞:中日杯)

2017年12月9日

 

 2017年度・第19回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、12月10日(日)、12日(火)の2日間。

 

 10日(日)のメイン(最終10R・発走16時15分)は今年の総決算と言える大一番「重賞 第53回中日杯」(3歳以上オープン・2,000m・1着賞金400万円)

ずっと2,300mで行われていたが、2015年は1,900m、2016年~は2,000mに。

 

 過去5年の勝ち馬(2012~2014年2300m、2015年1900m、2016年2000m)

 2012第48回ナムラダイキチ(牡4・1番人気)…畑中信司 不良・2分30秒6

 2013第49回サミットストーン(牡5・1番人気)…吉原寛人 不良・2分28秒7

 2014第50回ケージーキンカメ(牡3・1番人気)…青柳正義 不良・2分31秒0

 2015第51回グルームアイランド(牡4・1番人気)…吉原寛人 重・2分2秒0

 2016第52回ジャングルスマイル(牡10・2番人気)…田知弘久 不良・2分11秒9

 

 2008年ノーブルシーズは1992年オヤベエース(当時の表記は4歳)以来の3歳馬の優勝(連対も1998年リードジャイアンツ以来)。かつては3歳馬の好走は少なかったが、2011年にナムラダイキチ、2014年にケージーキンカメが優勝。斤量差もあるだけに、もう気にならないデータ。4歳以上も年齢・性別は不問。ちなみに同じ年に北國王冠(春に試行の2013年は例外)と中日杯を共に制した馬は、近年ではトラベラー、ホシオー、ノーブルシーズ、タートルベイ、ナムラダイキチ、ケージーキンカメと、本物の実力馬だけ。また、百万石賞、北國王冠、中日杯の長距離重賞を同一年で3勝は近年だとトラベラーのみ。

 1番人気馬は過去10年で6勝・2着1回・3着1回で、馬券圏外は2009年トウショウデザイア(4着)、2016年グルームアイランド(5着)の2頭。人気馬による決着が多いレースではあるが、確固たる主役不在の年は波乱に。ちなみに3連単導入後14回のうち万馬券決着は4回で、2006年の397,150円(1番人気ブラウトリートが4着、3着ミツアキトッキューが10番人気)、2007年の37,210円(1番人気マヤノオスカーが3着)、2009年の16,370円(5番人気ゴールデンミションが勝利)、2016年の115,180円。

 また、前年までに好走歴のある「リピーター」が台頭傾向の重賞でもある。

 

 トラベラー…2000年1着→2001年3着

 オーミアジル…2002年1着→2003年3着

 ホシオー…2003年1着→2004年1着

 エイシンクリバーン…2004年2着→2005年3着

 タフネスゴールド…2005年1着→2006年1着

 テンリットル…2005年2着→2007年1着→2008年2着、

 サムソンリンリン…2006年2着→2008年3着

 ジャングルスマイル…2010年2着→2011年2着→2013年2着→2014年2着→2015年2着→2016年1着

 ナムラダイキチ…2011年1着→2012年1着。

 

 さて今年のメンバーは

 1番 メイジン 平瀬城久

 2番 グルームアイランド 吉原寛人

 3番 ムーンファースト 丸野勝虎(愛知)

 4番 トウショウプライド 葛山晃平

 5番 マイネルリボーン 青柳正義

 6番 ミスアバンセ 田知弘久

 7番 ヴィーナスアロー 栗原大河

 8番 トニーポケット 吉田晃浩

 9番 ドライトウショウ 藤田弘治

 10番 ナリタノヘア 沖静男

 11番 ウインプリマ 中島龍也

 12番 ヤマミダンス 桑野等

 

 まさに今季のオールスター。グランプリ的なレースにふさわしいメンバーが揃った。グルームアイランドとメイジンの初対戦や、ヤマミダンス、ムーンファースト、ヴィーナスアローの3歳馬3頭が2キロ軽い斤量で挑むなど、見所満載。

 それでも完全復活を遂げたグルームアイランドが優勢は間違いない。遠征こそ8着・12着だが、休養から復帰後の今季は金沢に限れば4戦4勝。イヌワシ賞と北國王冠では他地区の強豪もねじ伏せている。厳しいレースになった前走後の状態に尽きる状況とも言えるが、問題ない気配と調整ぶり。よほど極端な馬場にならない限り信頼していいはず。

 展開苦の百万石賞2着以外は地元馬に負けていないメイジンも態勢を整えて大一番に臨む。夏以降は順調さを欠いて、ここ2走の連勝も決して万全ではなかったと見るが、今回は調整のピッチも上げてきている。底を見せていないマイペース逃げに持ち込めれば王者グルームを苦しめそうだ。

 気配や展開的に面白い存在はマイネルリボーン。勝ち味には遅いものの、長距離向きの渋太い脚が魅力。前走・北國王冠はスローペースや動けない位置で持ち味を削がれた印象。このレースは例年流れが落ち着かない傾向があり、この顔ぶれならスローにはなるまい。加えて、道中からステッキを入れるなど気合注入の追い切りも消化。前進は必至。

 百万石賞の覇者トウショウプライドも距離短縮で見直したい。前走・北國王冠はポジションも悪くなった上に遅い流れ。今回は流れも変わるだろうし、得意の好位インも見込める枠順でもある。決してデキも悪くは映らず、変わり身に注目。

 通用は未知数の3歳勢だが、2キロの斤量差を生かせば、あるいは…。最も面白いのは今年デビューの牡馬ムーンファーストかも。2度の遠征後も力を出し切れる態勢。

 

 12日(火)はA級競走が組まれていないが、メイン(9R予定)は「あだけ祭り特別」(2歳1組・1,500m)

 カトリーヌエミュー(回避の可能性あり)、マナレア、ロンプフェイス、ブラックセドナ、ペニテンテス(回避の可能性あり)、スタークライナー、ヤマミダンディー、カイジンファルコン、シグラップエール、が出走予定。

 前開催のヤングCの1着ノブイチ、2着シオジスター、4着アイムホームは登録があったものの回避予定。そうなると混沌としてくる一戦だが、好素質のヤマミダンディーに注目。ヤングCを回避したように、まだまだ完成途上の印象はあるが、潜在能力の高さを感じさせる馬体の牡馬。転入初戦がノブイチと0秒2差なら、上回るメンバー。兼六園JC4着→ヤングC3着と直線は伸びを見せて健闘したマナレアも注目。差しが板に付いてきて、引き続き好調と見るだけに展開一つ。スピード性能は高いカイジンファルコンも前走より折り合ってペースを守れば1500mに延びても頑張れないか。

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞