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【開催見解】第20回名古屋競馬(12/11~12/15 重賞:名古屋グランプリ[JpnII])

2017年12月10日

「名古屋グランプリシリーズ」と銘打って12月11日・13~15日の計4日間で開催される名古屋けいば。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。
 
初日のメインはB-1組「射手座特別」(1,600m)
 連続開催の一次戦に当たる今回はすべてのクラスが賞金順の編成となります。通常は前走勝ち馬がズラリと並ぶこの鞍も例外ではありませんが、それでもなかなかの粒ぞろいのメンバー構成と言えます。中心に推すのはディアヒラリー。逃げた時の強さはひと際で、ここも当然積極策で臨むはず。2走前の1,800m戦ではハイペースがたたって3着に終わりましたが、守備範囲のマイル戦なら少々飛ばしても粘り込めそうです。当面の相手は安定感が増したワイズセレクション。前述の1,800m戦ではディアヒラリーに先着しており、ある程度速く流れそうな展開もこの馬向きでしょう。ほかでは引き続き出来が良好なボールドハート、再転入となるグラマシーなどが一角崩しの候補と見ています。
 
2日目のメインはA-3組「シクラメン特別」(1,600m)
 上位は拮抗しており、組み合わせ次第ではそれなりの配当も望めそうな一戦です。中でも注目はシャドウウィザード。中央1,600万級からの移籍初戦を首差で制しての2走目となりますが、叩いての上積みは相応なものが見込めます。距離が1ハロンでも延びるのは好都合と思えますし、息の長い末脚はここでも信頼に足ります。前回の2組から降格の形になるダイゴマサムネも中央時は同格で、引き続き首位圏内。巻き返しに躍起のアスターオーシャン、常に上位争いを演じているコウエイサムライも馬券に欠かせない存在です。
 
3日目はシリーズメインの「第17回 名古屋グランプリ」(2,500m)
 施行時期が昨年度から少し繰り上がり、「年末の風物詩」とは言いづらくなったものの、なお当地で最も格の高いレースであることに変わりありません。過去の優勝馬にはヴァーミリアンなど一時代を築いた名馬がおり、昨年2着ケイティブレイブの今年の活躍を見ると、この一戦を転機に出世した馬も結構な数に上ると思います。さて、今年の中央馬は例年と違わぬ強固な布陣と言えそうです。中でも今の名古屋の馬場にマッチしているのがクリノスターオー。浦和記念では痛恨の後手を踏んでしまい思わぬ凡走となりましたが、まともに出れば展開の主導権を握るのはこの馬でしょう。オールブラッシュの鞍上には、過去2回このレースを制しているルメール騎手。近走を見ると力的には微妙でも、名手の手腕が脅威です。メイショウスミトモはチャンピオンズCから間のない日程がどうかも、近年は好成績が目立つシリウスSの勝ち馬で、不気味さが充満しています。シリウスSで0秒4差だったトップディーヴォは、除外明けでも当日の気配次第では圏内の1頭。タガノディグオは若さが魅力です。地方馬では地元・名古屋のカツゲキキトキトに大きな期待が集まります。見事に制覇すれば、実に第1回以来の地方馬による優勝となります。
 
4日目のメインはA-2組「寒椿特別」(1,600m)
 転入以来無敗を誇るアセイラントに土をつけることはかなわなかったウォーターディルですが、目下の充実ぶりは本物でしょう。ここも労せずハナを奪えそうで、後続に圧力をかける馬がなければ展開も思惑通りに運べます。僚馬のリョーシンヒナタもこれに勝るとも劣らない堅実派で、僚馬同士で前を固めてしまえばワン・ツーもかなり現実味を帯びてきます。これに待ったをかけたいのは川西厩舎の2騎で、特に今年の三冠馬ドリームズラインには奮起を期待したいところ。この中間の馬力は上々で、反撃が十分にあり得ます。キタノシャーロットやハナノパレードあたりが積極的に先行争いに絡んでいくかが展開面の大きなポイントになりそうです。 

 

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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