【開催見解】第11回川崎競馬（1/1～5　重賞：報知オールスターカップ)

　1月1日(祝)から5日(金)までの川崎開催は昼間開催で行われ、3日(水)には第54回報知オールスターカップが行われる。
 
　1日(祝)のメインレースは迎春盃(Ｂ２二組、Ｂ３一組 1600メートル)。ここは前走Ａ２下の準重賞で２着に好走したガヤルドに注目したい。長目の距離を得意にしているだけに、1600メートルの流れに対応できるかが鍵になるが、力は明らかに上位で軸にはなりそう。相手は休み明けでもペプチドアポロ。先手取れればかなりの粘りを発揮できるタイプで、流れ次第では逃げ切りまで。距離は微妙だが川崎コースを得意にしているエヌティボタン、差し一手でアテにはできないが力は互角のカガヤキスマイル、差す競馬を覚えつつあるドリームエルダーあたりも有力だ。あとは休み明け４戦目で走り頃のヴィグシュテラウス、明け４歳馬でこれから更に成長が見込めるリアルファイトの走りにも注目したい。
 
　2日(火)のメインレースは時計修理のクイック新春記念(Ｂ１二組、Ｂ２一組 1500メートル)。ここは只今２連勝中のヤマイチレジェンドを狙う。差し脚に磨きがかかり、走りが安定しており、相手強化だが信頼できる。休み明けを一叩きされたプラトンイミシャンが不気味。今回は自己条件だし、追い切りの動きからも変わり身が期待できる。ここ２戦きつい流れの中善戦しているのがウッドランズ。同型馬を捌いてハナ切れれば粘り込みは可能だ。復活の期待がかかるアラマサルやジュリエットレター。休み明けでも力のあるグランウブロ、中央時1000万条件で２着があるゴールドリーガル、左回りなら走りが堅実なドライヴシャフト、実績上位モフモフもここまでクラスが下がれば面白い。他にも一叩きされた羽田盃４着ホワイトソニックなど挙げたらきりがないほどメンバーが揃っており難解だ。
 
　3日(水)のメインレースは第54回報知オールスターカップ(ＳIII　４歳以上オープン 地方交流 2100メートル)。ここは前走勝島王冠で復活を遂げたディアドムスが中心になる。中央２歳時には北海道２歳優駿、全日本２歳優駿を連勝したほどの馬で、ようやく復活。課題は距離だが、流れが緩くなり、コーナーが多く息が入りやすい川崎2100メートルなら問題はない。相手はここ数戦勝ち切れないトーセンハルカゼ。元々中・長距離戦で活躍していた馬で、この距離の流れがベストと思われる。明け４歳馬スーパーステションにも注目。ダービーグランプリを快勝し、成長著しい。転入初戦だが、力を出せる仕上がりにある。不気味なのは金沢の２頭。グルームアイランドは一昨年のこのレースの覇者。早目に川崎に入厩して態勢は万全だ。またメイジンは前走が圧巻の逃げ切り勝ち。メンバー的に単騎の逃げが予想され、逃げ切りまで。あとは素質上位のトロヴァオ、決め手上位のクラージュドール、距離延長は有利なオメガスカイツリーあたりにもチャンスはある。
 
　4日(木)のメインン(４歳以上オープン地方交流 1600メートル)。ここはゴールドカップで僅差の３着キタサンミカヅキが有力。船橋記念に向かうもと思われたが、ゴールドカップの走りからマイルは大丈夫、との判断なのかここを使ってきた。距離克服が鍵になるが、東京盃を制したほどの馬、力はここでは抜けている。相手は休み明けを一叩きされたジャーニーマン。叩いた分の上積みが見込め、距離短縮は有利。一息入っていた前走を勝って更に調子が上向いているワイルドダラーは、浦和転入後は６戦５勝の素質馬。相手強化だがここに入っても見劣りはしない。ここ２戦の走りは一息だが、力は互角のグランユニヴェール、休み明けだが、フレッシュな状態の方が走るバーンザワールド、ベイビータピットも休み明けだが外厩の坂路で乗り込まれて力を出せる仕上がりにあり注意したい。
 このレースは他地区からの遠征馬にも注目が必要だ。金沢のムーンファーストは遠征慣れしているし、西日本ダービー２着の走りができれば通用する。高知のメイショウソレイユは、地元のC級を勝ち切れないようでは厳しそう。
 
　5日(金)のメインレースは十人十色の予想士軍団賞(Ｂ３二組 1500メートル)。ここは好調馬が揃って難解なレース。休み明け、ゴール前不利を受けながら前走で４着に好走したビッグスターを狙ってみたい。また、そのレースで２着だったエルブルース、同じく同レースで一番人気に支持されたピットブルも有力だ。元中央未勝利で、一叩きされたニシノキッカセキ、こちらも元中央未勝利で転入後２戦が安定しているブレイブウォリアー、格上げ初戦だが勢いがあるリコーラモーヌも侮れない。あとは単騎の逃げに持ち込めれば渋太いデュナトスにも注意したい。
 

(勝馬　山形宗久)