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【開催見解】第11回浦和競馬(3/19~23 重賞:桜花賞)

2018年3月18日

 平成29年度、第11回浦和競馬は3月19日から23日までの連続5日間開催。開催3日目には南関東、牝馬クラシック第1弾で、グランダム・ジャパン3歳シーズンの2戦目でもある第64回桜花賞が行われる。桜も開花し、いよいよクラシックの本番を迎える。

 

 開催初日のメインはB3三組による1400メートル戦の春光特別。エスシーエイトは激流に巻き込まれた前走こそ惨敗したが、それまでは転入以来1、2、2着。3走前、0秒2差の接戦を演じた勝ち馬はその後B3特別、B2下のJRA交流を連勝しており、まともなら同馬も当級あたりは通過点だろう。地元1400メートルで巻き返しを期す。キョウワクロニクルは3走前にエスシーエイトと同タイムの3着。前がやり合う形になれば互角以上の期待。ティースワロは脚質に柔軟性があって展開に左右されない。ここも崩れることなく上位争いへ。他ではスンナリと先行できれば力発揮のソウスケサン、勝ち味に遅いが走りは堅実なスウィートピカンテなどに要注。

 

 2日目のメインはA2下による弥生特別。1400メートル戦で、距離こそ変更になるが勝って同条件となるフォクスホールが軸になりそうだ。前走は強い逃げ馬を自ら捕まえに行って最後に差すという着差以上に強い内容。1500から1400への距離短縮もこれまでの実績からプラスで、展開、流れに左右されにくい脚質。まず大きく崩れることはないはず。ウェイトアンドシーは転入緒戦の前走を早目先頭から押し切り。JRAで3勝の実力を見せつけた。2着に下したタマモベルモットは次走、大井のA2下で3着。その比較から考えても昇級戦でも即通用だろう。浦和向きの先行力も魅力で、連勝のシーンまで。ラブミークンはJRA準オープンからの転入で、緒戦は船橋のA2で2着。巨漢馬だけにひと叩きしての上積みは大きく、小回りの浦和に対応できれば、当然、ここも上位争いの期待が。

 

 3日目のメインは桜花賞1600メートル。JRAで新馬、500万を連勝して2戦2勝のノーザンファーム生産馬、プロミストリープが注目の転入緒戦を迎える。昨年のキャプテンキング(ヒヤシンスS5着→羽田盃V)、一昨年のバルダッサーレ(500万勝ち→東京ダービーV)を考えれば、今の時期に500万勝ちの力量があれば、南関東クラシックなら即勝ち負けのはずで、小回りの浦和コースも、ベストとはいえなくてもある程度の機動力はあるので対応は可能と判断。ミッドウェイファームで調整されている外厩馬だけに仕上がりに関してわからないところは残るが、スタートで後手を踏まずに流れに乗って力通りの走りができれば、1冠制覇の期待大。相手は前哨戦であるユングフラウ賞の上位組。逃げて渋太く、左回りでは3戦無敗のエターナルモール、昨年の東京2歳優駿牝馬の覇者グラヴィオーラ、転入3戦目でもうひと押しが見込めそうなストロングハート、浦和2度目で末脚発揮を期待のゴールドパテック。

 

 4日目のメインはA2下の牝馬による1400メートル戦の18ティアラカップ。ここでの注目はJRAからの転入して4連勝中のラーゴブルー。JRAでは未勝利だったのだが、父ハーツクライで姉に先日引退レースを終えたGII2勝のデニムアンドルビーがいる良血。南関東の移籍して素質が一気に開花した印象。浦和は初めてとなり牝馬同士とはいえB2下→A2下で条件強化だが、スッと流れに乗れる器用さがあり、斤量面なども考えれば、ここでも十分通用すると見る。ここを突破なら牝馬重賞路線が見えてくる。ファイトユアソングは前走、交流重賞のTCK女王盃で掲示板を確保。小回りの浦和向きではなくても、自己条件に戻れば地力は一枚上のはず。当然、重視が必要。ビットアリエスは地元浦和で8戦5勝、3着2回。前走案外でもデキ落ちなどは窺えないだけに、巻き返しが怖い。尚、当レースの1、2着馬には4月25日に浦和競馬場で施行予定のSIIIしらさぎ賞(1400メートル)への優先出走権が与えられる。

 

 開催最終日はブラッドストーン特別、B2二組による1500メートル戦がメイン。船橋のサンガッロは完全に浦和照準のローテーション。勝って同条件というのは有利で、1500メートルは5戦4勝、2着1回の実績。まず今回も勝ち負けと見る。大井のディアクーシーは転入2戦目。左回りに良績があり、前走の川崎戦4着のあとはこの開催を狙ってきたフシがあり、機動力があっていかにも小回りの浦和向きに映る。ひと叩きして息保ち強化なら、ここは先行押し切りのシーンも。地元浦和のナムラアヴィは長くいい脚を使ってここ2戦、1500メートルで1、2着。JRAでは未勝利だったのだが、転入してからグングン力をつけており、昇級戦でも展開ひとつで。

  

 (ケイバブック・木村 悟)

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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