【開催見解】金沢競馬 県営第2回[通算第2回]前半(4/15・17)
2018年度・第2回の金沢競馬は、4月15日(日)、17日(火)、22日(日)、24日(火)の4日間。ここでは前半週の展望を。
15日(日)のメイン10Rは「準重賞 スポーツニッポン杯ノトキリシマ賞」(3歳牝馬・1500m)
1番 サツキブライド 吉田晃浩
2番 アンジュノワール 葛山晃平
3番 シオジスター 池田敦
4番 マナレア 栗原大河
5番 ガンバルタキシード 服部大地
6番 ベストロマン 藤田弘治
7番 ホウヨウバルキリー ☆柴田勇真
8番 ヒートアップ 沖静男
9番 ロンプフェイス 吉原寛人
10番 カトリーヌエミュー 青柳正義
11番 カイジンファルコン 田知弘久
現時点で、この世代は牡馬2頭がリードしている印象。牝馬限定戦となれば展開一つの様相で、昨今の馬場的にも逃げ争いが大きな焦点。シオジスター、カイジンファルコンの逃げたい同厩舎2頭がどう折り合うか、逃げて連勝中ベストロマンがどう絡んでいくかで結果も大きく変わってきそう。
ただ、逃げた時に限ればシオジスターの戦績は一歩リード。調整内容や気配が物足りなかった3月よりは上向き。今の馬場はダッシュの面に限ると内枠は決して有利と言えないが、中間は意欲的にゲートから追い切りも。前走ひと息だった出脚も変わってきていい。
快足カイジンファルコンも前走の勝ちっぷりなら昨季後半より動けると見ていいだろうし、中間は更に上向き気配に映る。先入れのゲート、連対のない1500mなど、課題は残るが、再度大外枠を引いたことでシオジスターらより好ダッシュを決めれば勝利も現実味。
堅実さならマナレアが一番。こちらは差しタイプで終いの伸び確実。ひと冬越しても昨季後半と変わりない走り・攻めもできているし、前走(1400m)接戦3着はスローで展開不向き。先行馬が揃った1500m、かつ道悪の方が可能性は高まるはずで。
冬季は大井で走っていた利もあったとはいえ前走のサツキブライドは進化を遂げたかの勝ちっぷり。スタートが良くなったのが大きいものの、ハナにこだわるわけでもない。昨年重賞3着時も最内進出。1枠も好材料になりそう。
変わり身があるならホウヨウバルキリー。道営・浦和での連勝内容はむしろ上回る存在。失速の前走6着は1月以来の影響が大。中1週でも緩めず攻めた辺りにも一変の要素あり。
2着→2着のヒートアップもレース上手で渋太く、当然圏内の1頭。大穴なら前走で道中動いて見せ場を作ったロンプフェイス。
17日(火)のメイン(11R予定)は「三番叟特別」(A2-1・1700m)
トーアアサヒ、バルタンセージ、ヤマチョウルンバ、コスモマイギフト、ジェイケイウィーク、フランチャイズ、サンマルクラウン、ソービック、ディターミネイト、トウケイファイター、アイナ、が出走予定。(登録のあったハルヲヨブオンナは回避予定)
バルタンセージが優位に立つ条件。前走(2着)の勝ち馬は1500m・逃げなら重賞勝ちもあるエトワールドロゼ。馬場的にも仕方なく、3着には4馬身と決定的な差。連闘の前開催こそ回避したが、この馬なりに順調そうで、強力同型も少なくなる1700mは好都合。
アイナも昨季後半より復調を示す前走2着。僚馬と同じく連闘を避けて中2週だが、十分に追い切りも消化しているし、適距離の1700mに延びる点も魅力。捌き一つだ。
今季3着→2着のヤマチョウルンバも当然上位候補だが、気性的に1400~1500m向きだけに、1700mでの折り合いやレース運びが鍵になりそう。更に成長を示す今季好内容のディターミネイトも距離克服がどうかだ。逆にコスモマイギフト、フランチャイズのベテラン元A1は条件面に不安はなく、スタートや展開次第で面白そう。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)