【開催見解】第3回笠松競馬(5/8~11 重賞:ぎふ清流カップ)

2018年5月7日

5月8日から11日まで連続4日間の日程で「ぎふ清流カップシリーズ」が行われる笠松けいば。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしたい。

初日はB-1組による「馬瀬川特別」(1,400m)
 出走9頭中、7頭が前走で勝ち鞍を挙げ、ほかの2頭もそれぞれ2、3着と好調馬ぞろいの一戦だが、中でも注目は中央から転入後、連勝を飾ったカラカ。転入前は短距離路線で活躍。連勝中も道中は掛かり気味の追走だった点を踏まえると、距離が1400mに短縮されたのは好都合。直前もしっかり乗り込めており、疲れも感じられないだけに3連勝を期待したい。叩き2走目の前走を快勝したドリームダークアイも有力。休養前にはこのクラスを連勝した実績の持ち主。「さらに体調は上向いています」と藤原騎手が語る通り復調ムードにあるとなれば、相手強化もあっさり克服しそう。そのほかにも自在な競馬ができるオヤカタ、すんなり先行ならしぶといカサマツブライト、めったにバテないシークレットオースも上位争い可能な力があり、波乱含みの一戦だ。

2日目はA-3組・中央500万による交流戦「木曽川特別」(1,400m)
 先月も1~4着を中央勢が占めたように、中央優位が顕著なクラス。しかも今回はダブルスキップ、レッドクライム、ダノンケンリュウと近況、中央でも1桁着順を繰り返している実力馬がそろっていて、いつもの交流戦より層が厚い印象。迎え撃つ地元勢では、4走前のウインター争覇で5着など当地のオープンでもそこそこの実績を残してきたヘイローフォンテン、1800mの前走こそ崩れたが(8333)と得意の1400mに距離短縮され変わり身十分のワイルドジークが有力。地の利を生かして何とか頑張ってほしい。

3日目はシリーズメインとなる3歳の重賞「第1回 ぎふ清流カップ」(1,600m)
 今年から新設された重賞で、東海ダービーへ向けての一戦。ここまで3歳戦線は先日の駿蹄賞をデビュー以来無傷の10連勝で勝った名古屋サムライドライブ1強といった情勢。そのサムライを避けてか、ここには前走で東海クイーンカップをかったウォーターループ、新緑賞3着のユーセイスラッガー、笠松で好時計勝ちがあるクルセイズスピリツと名古屋から強力な面々が参戦。さらに前走・菊水賞2着と兵庫でも屈指の素質馬フセノランが遠征してきて、第1回にふさわしい豪華な顔ぶれとなった。地元勢の注目はやはりビップレイジング。2歳時には認定重賞を連勝、前走では新緑賞勝ちなど、東海公営で7戦5勝、3着2回とハイレベルな成績を残しているし、半マイルからびっしり追い切られた動きを見る限り、ここを照準に万全の態勢といったところ。「前走内容が良かったし、今の出来なら楽しみ」と藤原騎手。重賞連勝も十分にありそうだ。

4日目はA-1組・B級以上オープンの「東海クラウン」(1,400m)
 実績では3走前にこの東海クラウンで6馬身差の圧勝を演じたドレッドノートが一歩リード。ここ2走はマーチカップ4着、東海桜花賞8着と着順こそひと息だが、どちらも大敗はしておらず、今回のメンバーなら変わり身があっていい。これに勢い、充実ぶりで挑むのがベルボーム、アペリラルビーの栗本厩舎2頭。前者はやや苦手意識のあった1800mを連勝してオープンに駒を進めてきた。後者は昨年、園田・のじぎく賞を制し、笠松4歳世代でもトップクラスの素質を秘めるし、A-3組とはいえ、叩き2走目の前走で後続に3馬身差をつけて能力の高さを見せつけた。今後はGDJ戦線が目標とのことだが、そこへ弾みをつけるためにも、古馬のオープンを勝っておきたいところだ。名古屋からはゴールドブラザーが参戦予定。笠松で5勝、3着3回の実績を誇るコース巧者で、ここ2走の内容は平凡でも、得意の笠松ならガラリ一変があって驚けない。さらに堅実味が魅力のハドウホウ、フォークローバー、ドリームアローも大きな差はなく、上位争いは混沌としている。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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