【開催見解】第4回園田競馬前半（5/16～18 重賞:のじぎく賞）
2歳時は[2][3][1][1]着（その1勝はJRA認定競走）と好成績を残したデュークトレジャー（北野厩舎）も3歳になってからは1勝もできず、いつの間にか退厩。しかし先週火曜日、新天地で見事なまでの復活を遂げる。大井4R、5カ月ぶりの一戦は14頭中10番人気の低評価。それでも2番手に付けた同馬は楽々先頭、後続に1馬身半差を付けた。騎乗していたのは新人北野Ｊそう、管理していた北野師の長男である。騎手時代から師を贔屓にするオーナーが息子さんにもチャンスを･･･ということで大井に移籍させた経緯。そこでいきなりこんなドラマが待っていたとは一体誰が予想したことか。だから競馬は面白い、奥がある。
サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜（16～18日 ）の3日間開催で期間中のメインは17日に行われる第56回のじぎく賞。人気になるであろうレコパンハロウィー、エグジビッツ、アクアレジーナ、マイメンは常に勝ったり負けたりで序列は付けづらい。それだけに地元の利でレコパンは一歩リードと言った感じだが･･･。エグジは現在グランダムポイント1位、最終戦を待たずしてこのまま押し切りたいところだろう。アクアは吉原Jとのコンビで臨む。ただ、前走佐賀遠征が17kgの馬体減、放牧を挟んだとのことだが、どこまで回復しているかがカギに。マイは小倉までの輸送はあっても調教輸送は今回が初めて、平常心を保てていればいいが･･･。他では前走レコパンと1着同着アンナラヴェリテ、揉まれず行ければトゥリパ、メイクアラッシュあたり。
18日のメ インはA1A2級混合の1400m戦、人気は安定駆けインディウムに前走久々の勝利で一層弾みが付いたチーフアセスメント、58kgから解放されたベルサリエーレあたりか。特にベルは前走が58kgだから今回の56kgはかなり有利になるはず。サンライズマーチも相手なりに動く、しかも今回からは園田転厩となりレース輸送がなくなった、この点をうまく生かせば。エイシンミコノスも前走初めてのA1級で3着なら上々。ウインゴスペルも前走のあの強烈な勝ち振りならA1級に入っても十分やれそうな予感。
16日はB1級の1230m戦がメイン。定量に戻ってシッカリ乗り込んできたデルマアツヒメが巻き返しへ燃える。ラブミーファルコンは背1kg増の55kgになるが、今回も前走同様2番手で折り合いを付ける策か。 ヴィランドリーは追い出してからの反応がなかったものの勝負どころの反応は良かった。あの内容からも距離は合いそうで。サカダッシュ、ナリタサウスには流れが向いてくるかも。
（文：競馬キンキ 北防 敦）
