【開催見解】金沢競馬 市営第1回[通算第6回]前半(6/10・12)
2018年度・第6回の金沢競馬は、6月10日(日)、12日(火)、17日(日)、19日(火)の4日間。春の大一番「百万石賞」(17日)が行われる開催だが、その展望は次週に。ここでは前半週の展望を。
10日(日)のメイン10Rは「オッズパーク杯」(A2-2・1500m)
1番 アウズ 沖静男
2番 タカラブネクイーン 吉田晃浩
3番 ハルヲヨブオンナ 畑中信司
4番 ソービック ☆柴田勇真
5番 トウショウギフト 藤田弘治
6番 サンマルクラウン △塚本弘隆
7番 ハニーブーケ 鈴木太一
8番 ノアタン 池田敦
9番 トーアアサヒ 服部大地
10番 ツエーゲン 葛山晃平
11番 カトリーヌスリジエ 青柳正義
12番 タツミリュウ 堀場裕充
距離や展開によって結果が違ってきそうな顔ぶれ。前走との違いなどを見極めたい一戦。
1400~1500mに限っての今季対戦成績ではツエーゲンが優勢。3月の1500mではカトリーヌスリジエに完勝、1400mだが前走と3走前はメンバー中最先着。逃げか先団インの競馬ができるかどうかだけの条件と言えるが、テンの速い馬は近走より少なく、悪い位置・展開にもなりそうにない。馬体を維持して出走できれば中心。
人気を落としそうという意味でも狙いたいのはアウズ。気難しくてアテにならない馬だが、昨秋はもう一つ上のA1-2を勝っているほど。1700mとはいえ前々走はツエーゲンらに先着の2着。要は流れに乗れるかだが、6着だった前走の1400mは忙しくて苦手傾向。春先よりデキ自体も良さそうで、1500mで内枠なら一変して不思議ない。
JRA1600万下好走の古豪トウショウギフトも距離延長で前進可能。マクり脚質だけに、今季は最内有利の馬場に苦しんでいるが、デキ自体は悪くない。当日は雨予報でもあり、ここ3走と違う馬場傾向や展開になれば面白い。
半信半疑だが同じく古豪タツミリュウにも警戒したい。春先から成績は上がっていないが、少しずつではあるが復調ムードは感じる。逃げてこその馬で、ここ2走は同型が揃いすぎていた影響も大。ハナに行ける可能性もある顔ぶれになって、一変もあり得る。
ここ2走は展開も不向きだったタカラブネクイーンも道中インで流れに乗れれば変わる余地は十分。カトリーヌスリジエ、ハルヲヨブオンナも位置取りや展開一つで好走可能。
12日(火)のメイン(11R予定)は「楽天競馬をスマホでおトクに!特別」(A2-1・1400m)
マイネルヘミニス、エドノエレーナ、ディターミネイト、ヒカルカミヒコーキ、トップエンパイア、エトワールドロゼ、ヤマチョウルンバ、オイヌサマ、フェイマスラブ、コスモマイギフト、ヒストリーメイカー、が出走予定。(登録のあったダイチヴュルデは回避予定)
好メンバーで、半数が逃げたい馬の短距離戦。先行争い・展開がどうなるか興味深い。
転入後5戦5勝ヒストリーメイカーの強い勝ちっぷりはA級入りでも通用しそう。母は当地で活躍の名牝チヨノドラゴン。その血が開花しての快進撃だが、気性的な若さが残っている中でのもので、まだ伸びしろもある。ここ2走は少頭数での逃げだが、それ以前は控える競馬も問題なくこなしており、快足馬揃いの1400mでも心配は少ないはず。
この距離ベストのヒカルカミヒコーキも逃げ争い一つ。前走は相手を褒めるべき。オープンでも好走した実力馬が順調に推移しており、ハナを切れるかに尽きる状況だ。
同じことが言えるのはエトワールドロゼ。前走はジッテ(当地4戦4勝で百万石賞に出走予定)との激しい逃げ争いに敗れてのもので度外視すべき。そのダメージ回復に少々時間を要したようだが、こちらも1400~1500mでの逃げなら重賞やオープン勝ちの実力。
マイネルヘミニスも逃げたここ2走の内容なら通用。差された前走も相手は元JRA1600万下。距離的には1400~1500m向き。先行争い次第だ。
これだけ逃げ馬揃いだと差しの台頭も警戒すべき。フェイマスラブの前走は外枠から有利な内に入れなかった分の3着争い伸び負け。少し1400mは忙しいかもしれないが、決め手は通用。
ベスト距離のディターミネイト、展開次第で上位の力あるヤマチョウルンバやオイヌサマも侮れない。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)