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【開催見解】金沢競馬 市営第1回[通算第6回]後半(6/17・19 重賞:百万石賞)

2018年6月15日

 

 2018年度・第6回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、6月17日(日)・19日(火)。

 

 17日(日)のメイン10Rはシーズン前半の大一番、重賞「第61回百万石賞」(3歳以上オープン・2100m・1着賞金500万円)。

 

 過去5年の勝ち馬は…

  2013第56回ナムラダイキチ(牡5)…畑中信司 良・2分31秒1  1番人気

  2014第57回ナムラダイキチ(牡6)…畑中信司 良・2分31秒6  1番人気

  2015第58回ジャングルスマイル(牡9)…平瀬城久 良・2分31秒6  2番人気

  2016第59回ジャングルスマイル(牡10)…田知弘久 良・2分20秒4  6番人気

  2017第60回トウショウプライド(牡7)…葛山晃平 良・2分20秒2  6番人気

   2016年から距離が2100mに変更(これまでの2300mが実施困難な状況となったため)

  年齢面で有利不利はない過去のデータ。ちょうど時期的に、春先から好調な上がり馬が既成勢力に挑む図式が多く、かつては「荒れる百万石賞」と言われ、高額配当も飛び出すケースも多々。

  2005年は3連単372560円(1着テンリットル、2着キタノオペラ、3着グリーンジャンボ、1番人気ホシオーが9着に)

  2008年は3連単137500円(1着マツノショウマ、2着シャインカイザー、3着ケージーダンシング、1番人気ビッグドンが6着に)

  2016年は3連単179170円(1着ジャングルスマイル、2着トウショウプライド、3着グルームアイランド)

  が該当。一時代を築いた馬が敗れて波乱の結果となっており、当地生え抜き馬の好走が多いのも共通点。ちなみに、高配当は3年に一度だったが、一時は力関係的に荒れる要素がなくなったという実情もあって(2013年は3連単310円、2014年は3連単330円)周期は崩れており、2016年は久しぶりの波乱。そして2017年は激しい逃げ競りが繰り広げられ3連単58430円の高配当。

 

 今年のメンバーは

  1番 メイジン  平瀬城久

  2番 マイネルリボーン  青柳正義

  3番 プラチナバディ  堀場裕充

  4番 マヤノカデンツァ  松戸政也

  5番 ノースウッド  矢野貴之(大井)

  6番 ディアグリスター  佐藤友則(笠松)

  7番 ゴールドハリアー  塚本弘隆

  8番 スプリングボックス  葛山晃平

  9番 トニーポケット  吉田晃浩

 10番 ジッテ  藤田弘治

 11番 アントニオピサ  藤原幹生(笠松)

 12番 ムーンファースト  吉原寛人

 ビッグドン、ナムラダイキチ、ジャングルスマイルなど、一時代を築いた馬は昨年に続いて見当たらず、今年転入の元JRAオープン馬ナガラオリオンもスプリント路線に進む模様で不在。そうなると、どの馬が勝っても驚けない予想困難な大混戦。昨今の「逃げ」「最内」有利の馬場も難解さに拍車。また、5月の金沢スプリングCはムーンファーストが逃げて圧勝だが、2着以下は差し・追込勢が台頭した流れだった点は頭に入れておきたい。

 転入後4連勝中のジッテと昨年の年度代表馬メイジンの逃げ争いに、スプリングCを逃げ切ったムーンファーストが大外枠からどう絡んでいくかが最大の鍵か。この金田厩舎2頭は簡単にジッテを逃げさせないはずで、スローというのは考えづらい。そうなると先団直後で構えるであろう馬にもチャンスがありそう。

 枠順も含めて面白いのは長距離重賞の常連マイネルリボーン。人気のスプリングCは6着に終わったが、最内有利の馬場で大外枠が応えた結果と割り切れる。前走2着も逃げ切ったメイジン有利の馬場とペース。中間気配からもデキは悪いはずで、当然衰えも感じない今季の走り。昨季も重賞3着・4着・3着(名古屋・名港盃)・4着・6着(白山大賞典)・4着・2着(中日杯)。その中日杯2着も内からの競馬だったが、この枠ならそれも叶いそう。勝ち味に遅い差し脚質とはいえ、悲願のタイトルにも手が届きそうな状況に思える。

 快進撃ジッテも砂を被らず逃げ・先行なら重賞でも通用していいパフォーマンス。同型強化での距離延長がどう出るかだけ。

 メイジンは厳しい展開で負けて強しの2着だった昨年同様、鍵は逃げ争いだが、ビシッと追い切れないまでも春先より調子を上げて臨めそう。崩れ知らずのハナを奪うには絶好枠。

 ムーンファーストはスプリングC勝ち後の2開催を休んだローテになるが、直前の調整ぶりなら心配はなさそう。重賞2勝は内枠からの逃げとはいえ、控えても競馬はできる。着実な成長を遂げている4歳牡馬の勢いで厳しくなる展開を克服も十分。

 ディアグリスターも不気味。掛かる気性だけに、この距離だと折り合いが課題にはなるが、3勝・1000万下3着のJRA時の主戦場は1800mで、この距離自体は守備範囲。スプリングCの失速9着は展開が厳しすぎただけ。ロスなく運んで前走のような脚を使えるようなら出番はある。

 

 19日(火)はA級競走や重賞が組まれておらず、メイン(11R予定)は「オッズパーク杯」(B2-1・1500m)。

 エーティーライデン、ノアキャッスル、カルチャーバリュー、ハートクレスト、トップメダリスト、アメリカンイーグル、マーキーシャトル、ハートリッチ、ソリッドボート、ディジョン、が出走予定。(登録のあったプレシャスムーンは回避予定)

 4歳の素質馬と実績馬が揃った好メンバーだが、底を見せていないエーティーライデンに期待したい。好メンバーのB1特選で連勝中の勝ち馬も強かった(連勝はストップしたが先週A2でも2着のヒストリーメイカー)前走は1角手前でスムーズさを欠く場面もあったことを思えば評価できる内容。スンナリ先行なら決められる条件。

 ディジョンは前々走でエーティーライデンに先着されたが、気性面で成長の余地は残しているし、好素材は間違いない。枠順次第ではこちらが前に行く競馬になる可能性も。

 力上位のトップメダリストは1400mでの逃げがベストだけに、上記2頭との兼ね合いが鍵に。ノアキャッスル、カルチャーバリュー辺りにも出番がありそうだ。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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