【開催見解】金沢競馬 県営第7回[通算第8回]前半(7/8・7/10)
2018年度・第8回の金沢競馬は、7月8日(日)、10日(火)、15日(日)、17日(火)の4日間。ここでは前半週の展望を。
8日(日)のメイン10Rは「楽天競馬はスマホでラクラク!特別」(A2-2・1500m)
1番 ハニーブーケ 鈴木太一
2番 ルールゴールド 中島龍也
3番 スプリングボックス 葛山晃平
4番 オイヌサマ 藤田弘治
5番 ヒストリーメイカー 青柳正義
6番 サンマルクラウン 沖静男
7番 ウエスタンソレイユ 栗原大河
8番 アウズ 畑中信司
9番 ヤマチョウルンバ △塚本弘隆
10番 タツミリュウ 堀場裕充
11番 ソービック ☆柴田勇真
12番 ドゥスール 平瀬城久
一連の内容ではヒストリーメイカーが一歩リード。A2昇級後は2着→2着だが、いずれも短距離なら重賞好走レベルの逃げ馬に屈しただけで、捌きながら肉迫した内容は上々。今回はそんな強敵も見当たらず、中間も順調。スムーズに運べれば結果は付いてくるはず。
このレースで難しいのは以下の評価。フルゲートで混迷を極めるメンバー構成となっており、展開や枠順次第の面。逃げる馬と最内を走れる馬が浮上しそうだが…。馬場的に有利な逃げが打てそうなのはオイヌサマ、タツミリュウ。近況もう一つだが、共にA1-1勝ちの実力馬で、春よりデキ自体は良くなっている。ここで一変の可能性を考えるべき。
能力的にはスプリングボックスも当然上位。スプリングC3着、百万石賞6着と2度の重賞挑戦で善戦は長距離適性の高さだけに、1500mへの対応や後方からの脚質が鍵になるが、攻め気配は良好。同条件を4月に最後方から差し切っている。
前走は大外枠に泣いたヤマチョウルンバ、B1で好走続きドゥスールの黒木厩舎2頭も、このクラスなら実力上位で、ロスなく立ち回れるかどうかだけ。穴っぽいのは吉井敏厩舎のアウズとサンマルクラウン。共に不安定なタイプも、展開がハマれば一変も不思議ない。
10日(火)のメイン(11R予定)は「オッズパーク杯特別」(A2-1・1500m)
トニーポケット、コウエイバラノマチ(再転入)、ヒカルカミヒコーキ(回避の可能性あり)、ディアグリスター、メイカーズムービー(回避の可能性あり)、マイネルヘミニス、ダイチヴュルデ、ディターミネイト、トウショウギフト、トップエンパイア、が出走予定。(登録のあったサンダースプリング、ミキノハルモニーは回避予定)
日程等の関係で出走馬が固まっていない段階での展望となるが、ディアグリスターを中心に推したい。前走・百万石賞4着も内容は悪くなかったが、課題の折り合いを考えると1500~1700mくらいの方がレースもしやすい。ここは逃げるヒカルカミヒコーキを差し切った前々走と同条件。中間も順調なようで、ロスなく立ち回れれば、まず好勝負。
トニーポケットは今季もスプリングC2着、百万石賞3着と重賞戦線で健在ぶりをアピールしている。1500mだと距離不足で、前々走A1-2でも4着に終わっているが、道中インを回ってくればこなせない距離でもない。A2なら奮起。
マイネルヘミニス、コウエイバラノマチの鈴木長次厩舎の2頭もベストの逃げに持ち込めれば好レースになるはず。どちらが行くのかが興味深い。外を回らず前走を差し切った古豪トウショウギフトの走りにも注目。
また、この日の9Rには「JRA交流 能登見附島賞」(3歳・1500m)も行われる。
中央場所で大崩れなく走れているミッキーマランが中心になりそうだが、前走のJRA交流3着時より疲れが取れて状態上向きと見る地元サノノツルギの頑張りにも期待したい。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)