【開催見解】第10回名古屋競馬(8/6・8~10)
今週の名古屋けいばは8月6・8~10日の4日間、「サードニクスシリーズ」が行われる。ここでは各日のメインレースについて解説したい。
6日(月)はA-3組の「アガパンサス特別」(1800m)。
名古屋デビューで3歳までに4勝を挙げ、その後に南関東へ転じてC1勝ち、B3でも好勝負を連発したハナノバンジョウの帰還2走目に要注目だ。相手筆頭は前回のA-4組で上位争いを演じたエスタシオンとシャイニングカラー。他ではマークが緩めばペイシャピュア、夏馬の趣が漂うカネトシハートフルの食い込みに注意。
8日(水)はA-1組の「サードニクスオープン」(1600m)。
ここは前々回、7月4日のルビーオープンの再戦模様。当時1着のアイファーヴリルは引き続き好調を保って連勝を狙える位置にいるが、不向きな流れでも0秒1差に迫ったマイネルカリスト、先手を奪えば簡単に止まらないウォーターディルは逆転含みの存在だろう。各騎手の駆け引きも見ものだ。
9日(木)はB級記者選抜の「金シャチJKオールスターズ」(1400m)。
普段よりも賞金や手当が多い騎手競走とあって、シビアな流れが想定される。この中ではB-11組を大差勝ち→B-1組で2着と速さを見せ付けてきたゴーストバローズが当たりくじ。これが同型を潰してしまうようなら、的確な末脚を繰り出すゼナやハッピードールの2着目が妙手になるか。
10日(金)はA-2組の「サルビア特別」(1600m)。前開催では同じ1600mのA-3組で1番人気に推されながらも5着と期待を裏切ったアイオシルケンの巻き返しに注目が集まるが、今度も楽には行けそうにないメンバー構成。直近の5走で毎回人気以上の走りを披露するツクバキセキ、2回前の同鞍で難敵サンタンパに肉薄したアンカーマンの末脚が炸裂しそうな予感がする。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)