【開催見解】第5回船橋競馬(8/8~8/11)

2018年8月7日

 初日のメーンレースはB3による日暮スプリントで距離は1200メートル。ここ3戦同じ条件で1着、3着、2着と安定した走りを見せているセイウンオセアンが中心となりそう。中央での勝利も左回りだったし、コース適性は抜群。スピード上位の存在だし、今回は強力な同型も不在なら一気の逃げ切りだろう。ブレイジングサンの前走は移籍初戦のうえに6カ月ぶりの実戦。0秒3差の4着なら十分にメドはついたし、超大型馬だけに上積みもかなり大きい。叔父にアジュディミツオーがいる血統背景だから地方移籍で素質開花の予感。取消明けだけに仕上がり面がポイントになるヴェイルドスケールだが、休み明けの6月の1戦で連対確保と休養効果で立ち直っているし、昨夏にはこの条件で連勝を決めているほどの実力馬。力通りなら互角以上の走りが期待できる。エンプレスダンスは遠征の方が走る傾向だが、最近は地元でも力を発揮できるようになっているし、決め手勝負になれば一気に浮上するシーンまで。今回が叩き3戦目になるハッピームーンは前走が見せ場十分の競馬で3着。ダートにも慣れてきた印象だし、中央1000万からの移籍だから本来この辺りなら力量上位の評価でいいし、更に前進が期待できるだけにV候補と見たい。その他では昇級戦となり相手強化だが、前走で勝利を挙げ、ここへきて急上昇のゴーノムラダイオーにも注目が必要。

 

 2日目はA2下による準重賞、千葉日報賞がメーンレースで距離は1600メートル。船橋に移籍後に連対を外したのは1度のみで、前走は大井1200メートルのオープン特別を勝ったラブミークンが中心となりそう。元々は中央で準オープンまで出世した馬だが、サウスヴィグラス産駒でもあり地方移籍で素質が開花した。距離の長短は問わず、自在に捌け展開に左右されることもないだけに信頼度は高い。同じく力を秘めているのはチャンピオンゴッド。4月に1年半ぶりに復帰したが、休養前にはこの条件でVがあり、重賞でも入着があったほど。前走こそ案外だったが、2走前に勝ってすっかり状態は戻っているだけに初コースに対応なら。大幅に条件が上がって楽ではないが、ここへきて2連勝と状態の良さが目立つのはタイセイブラスト。大型馬で末脚は力強く、ペース次第では時計も楽に詰まりそうな感触。不思議と走っても人気にはならないタイプだが、今のデキなら互角以上の競馬ができそうだ。使いつつ着実に良化を示しているのはセンティグレード。本来は寒い季節の方が走るタイプではあるが、既にオープン特別を2勝している実力馬。メンバー的にも極端なSペースはなさそうで差し切りまでありそう。5月以来の実戦となるマルヒロナッツオーは渋太さが身上。厳しい流れになった方が持ち味が生きるだけに相手強化でも侮れない存在。前走後に間隔を開けて立て直したサトノクリエションも中央時代から評価が高かった馬だし、この条件でも能力的に大きな差は感じない。

 

 3日目はB2によるゴールドディスク間違いないカップがメーンレースで距離は1700メートル。前走で連勝が6でストップしたサンシールだが、間隔を開けてすっかり状態は戻っている印象。時計面を含めて一連の内容は高く評価できるし、条件も楽になっているだけに好勝負必至だろう。順調にいけばオープンを目指せる好素材だ。休養後は3戦2勝のゴッドフュージョンはデキの良さが目立つ。思わぬ大敗だった2走前は発馬ミスと敗因がハッキリしているし、自分の形に持ち込んだ前走でキッチリ軌道修正。見た目は辛勝だったが、上がり最速だっただけに中身は濃かったし、ここも一気に通過する可能性を秘めている。ロジータの血を引くオルキスリアンの前走は牝馬同士といっても交流重賞でさすがに相手が強かった。それでも果敢に逃げて見せ場十分の内容だったし、前走の経験は今後の糧になるはず。前走は大井で勝利を挙げたグラスヴェールだが、地元では着外1度だけと手堅くまとめている。2000メートルでも連対を確保しており中~長距離適性は高く、昇級戦でも全く見劣る印象はない。パーフェクトデイも前走で2日目で取り上げたタイセイブラスト相手に2着と良化か確か。決め手勝負になればまとめて差し切るシーンもありそうだ。その他では末脚鋭いダージーパラダイスにも注意したい。

 

 4日目のメーンレースはB1とB2によるSPAT 4×ペナルティ来場記念で距離は1200メートル。前走で連勝が3でストップしたハクサンベルだが、これは数字通りやや太かった影響。地方移籍で再生したのは間違いないし、ひと絞りあって自分の時計だけ走れば巻き返せると見ていい。充実振りが目立つのはカスタネット。2走前はハクサンベルと同タイムの2着、前走は今回と同条件で鮮やかな差し切りを決めており時計面も上々。夏場に強い牝馬らしく益々状態を上げている印象を受けるし、V2の可能性は十分だ。1開催開いたリュウノヴィグラスだが、近走は後手に回った2走前を除けば手堅い走りを続けているし、展開不問は大きな強味。まだまだ良化の余地を残しているだけに、時計勝負に対応できるはず。休養効果で馬体が回復したゴーフューチャーは、2歳時に鎌倉記念2着の実績があり元々期待の大きかった馬。古馬になってからは短距離路線にシフトして持ち味を発揮しているし、自身B2格付けだけに今回も斤量面で恩恵があるのは強調点。休養後2度使われ着実に良化気配のリュウノプリンスも元々はこのクラスの安定勢力。馬体も締まってきただけにそろそろチャンスがありそう。

 

 

(勝馬 小栗 啓裕)

 

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