【開催見解】第10回佐賀競馬(8/11～18 重賞：サマーチャンピオン[JpnIII])
第10回佐賀競馬は８月11日(祝土)12日(日)14日(火)18(土)の４日間で行います。
注目のレース【１日目】８月11日(祝土)
８月11日(祝土)のメインは新涼賞。Ｂー１組。1400ｍ。９頭立て。
【クラウンスカイ】移籍後は３連勝決めた。能力の高さは立証済みだが、今の時季だけに良い状態を維持出来ているかだ。条件は一緒だし、力でねじ伏せるだろう。
【ダンツブレーブ】ＪＲＡ１勝馬で上記クラウンスカイとの力の差もなさそうだ。気合いの乗った馬体からも状態は良さそうだし、互角の勝負が出来そうな素材。
【ロトスキャンダル】この距離は得意で５勝を挙げている４歳馬。２走前の末脚も鋭かったし、この相手でも崩れはないだろう。相手強力も３番手は妥当な能力だ。
【パイロット】前走は流れも速かったが、脚を溜める競馬も出来るし、絡みも考えられる末脚持っている。軽視は出来ないし、外目の枠だと不利も少ない。要注意。
【ティーハウス】前走のようにスムーズに流れると粘る力は持っている。最後も使えるし、外枠だと前を見ながらの競馬も出来る。相手は強いが穴評価以上の底力。
３連勝の内容は文句なしクラウンスカイが主役。新勢力ダンツブレーブの能力互角。距離条件好転したロトスキャンダル。上位へ接近パイロット、ティーハウス。
【１日目】８月11日(祝土)
サマースター特選 サラ系３歳 ３歳ー２組 1750ｍ
新涼賞 サラ系３歳以上 Ｂー１組 1400ｍ
８月11日(祝土)の準メインはサマースター特選。３歳ー２組。1750ｍ。11頭立て。
【サンルイビル】移籍後は３連勝決めた。今度は１組で相手は強くなるが、レース内容がいいし、能力の高さ感じる。馬体も成長して体調も良い。好勝負出来る。
【サンドラフラッシュ】移籍後は順調に使えているし、連勝決めたのも評価したい。控えても競馬が出来るのが魅力で、崩れは考え難い。今度も好位から際どく迫る。
【コスモハーキュリー】ひと息入れたが、使い込んでいただけにプラスに出そうなムード。この相手で連勝決めたし、実力的には１番。重めなければ抜け出し可能。
【トゥモローズアイ】この距離は一度経験したし、次に繋がる末脚も見せた。まだ成長しそうな素材でもあるし、力の差は感じない。前が速いと強烈な末脚で迫る。
【ニシノハピネス】前走は４着だったが、勝ち馬とは1.4秒差。向正面で間が開き過ぎたのも痛かった。道中がついて行ければ差も詰まるだろう。距離にも慣れる。
連勝街道を突き進むサンルイビルに注目したい。対するサンドラフラッシュも２連勝と絶好調。決め手優秀なコスモハーキュリー。上昇馬トゥモローズアイ。要注意ニシノハピネス。
【２日目】８月12日(日)
七ツ釜特選 サラ系３歳 ３歳ー１組 900ｍ
あさがお特別 サラ系３歳以上 Ｂー２組 1800ｍ
８月12日(日)のメインはあさがお特別。Ｂー２組。1800ｍ。６頭立て。
【オリンピアスカイ】初戦は早めに動いて２番手を追走。ベストの位置が取れたが、最後は0.8秒引き離しての快勝だった。園田Ｂ１特別勝ちの底力見せたし、ここも少頭数で不利も少ない。連勝決める。
【マイメン】佐賀デビューの３歳牝馬。Ｂ特別で２着する走りも見せたし、確実に力付けているのは確か。牡馬相手に接戦しているのも高評価。更なる成長期待。
【ムーンパスラブ】勝ち馬との差はあったが、最近は前で競馬するようになって、走りも安定している。今度も位置取りは可能だし、少頭数だと崩れはなさそう。
【オダツ】佐賀へ帰って来ての初戦は後方からの展開になったが、最後はひと脚見せた。上積みはあるはずだし、今度は積極的に前で競馬したい。絡み十分。
【ヴィンテージイヤー】前走は流れも速くなったが、最後が伸び切れず後退。まだやれる力量だと思えるが、暑さの影響出ているのかも。巻き返しは可能な能力。
初戦を圧勝したオリンピアスカイが連勝を目指す。マイメンが対抗勢力。続いてムーンパスラブ。オダツ、ヴィンテージイヤーの前進期待。
【３日目】８月14日(火)
ＪＲＡ交流サマーカップ サラ系３歳 ３歳 1400ｍ
農林水産大臣賞典 第18回 サマーチャンピオン(ＪｐｎIII) サラ系３歳以上 オープン 1400ｍ
処暑特選 サラ系４歳以上 Ｃ２ー１組 1750ｍ
長崎街道中原宿特選 サラ系３歳以上 Ｃ１ー２組 900ｍ
８月14日(火)のメインはサマーチャンピオン(ＪｐｎIII)。オープン。1400ｍ。12頭立て。
【ヨシオ】７月に行われた盛岡コースのマーキュリーカップ(ＪｐｎIII)で２着は、勝ち馬ミツバと小差だった。後続馬を４馬身差も千切った走り。
【エイシンヴァラー】中京コースのプロキオンＳＧIIIではルグランフリソンに続く走りをするが、斤量面を考えれば、ここでは逆転する可能性が高い。
【ルグランフリソン】中京コースのプロキオンＳＧIIIでは着外に敗れてはいるが、道悪馬場だと凡走が目立つ。本来の先行スタイルに持ち込めば変身。
【ブルミラコロ】東京コースの欅Ｓで６着は、フェブラリーＳ(ＧI)で４着サンライズノヴァを相手に小差の走り。５月以来の久々のレースとなる。
【エイシンバランサー】笠松コースのサマーカップを圧勝しており、中山コース京葉Ｓではブルミラコロを相手に先着するなどの活躍。要注意だろう。
【タイセイエクレール】６月安芸1600万下を快勝して駒を進めてきた。好馬体から繰り出すパワーとスピードで上昇中。実績馬を相手にどこまで。
交流レースで実績のあるヨシオ、エイシンヴァラーが首位争い有力だろう。続く勢力ではルグランフリソン、ブルミラコロ、エイシンバランサー、タイセイエクレール。
【４日目】８月18日(土)
てんびん座特選 サラ系４歳以上 Ｃ２ー２組 1400ｍ
日向灘特別 サラ系３歳以上 Ａ１・Ａ２ 1800ｍ
サードニックス特選 サラ系３歳以上 Ｃ１－１組 1750ｍ
８月18日(土)のメインは日向灘特別。Ａ１・Ａ２。1800ｍ。12頭立て。
【イッシンドウタイ】前走の池田湖賞で２連勝を達成しており、目下絶好調とする勢い。佐賀コース1800ｍ戦では連対率パーフェクトである。
【スーパーノヴァ】佐賀コースは初となるが、近走では兵庫ダービー馬ノブタイザンや、佐賀ヴィーナスカップ２着ナナヨンハーバーと小差の実力。
【デリッツァリモーネ】佐賀王冠賞４着は３着馬イッシンドウタイに続く活躍を見せていた。錦江湾特別では小差するなど、互角の力量。
【トッケンドーナ】前走の大村湾賞では好調イッシンドウタイに続く２着と好戦している。これで通用の目途は立った。最大の惑星となりそうだ。
【アクロマティック】佐賀王冠賞５着は４着馬デリッツァリモーネに続くもので、好メンバーを相手に掲示板を確保。前走はＳペースに泣いた。
主役は好調イッシンドウタイだろう。実力は首位級である新興勢力スーパーノヴァ。続く勢力ではデリッツァリモーネ、トッケンドーナ、アクロマティックが有力だろう。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
