【開催見解】第12回佐賀競馬(9/9~9/17 重賞:霧島賞)
第12回佐賀競馬は9月9日(日)11日(火)16日(日)17日(祝月)の4日間で行います。
注目のレース【1日目】9月9日(日)
9月9日(日)のメインは仲秋特別。Bー1組。1750m。8頭立て。
【オリンピアスカイ】移籍後は3戦2勝。力の違いを見せているが、ズブいところもあり、道中の立ち回りは気になる。57kgとハンデも背負うが斤量は問題ないだろう。ハマって行けば末脚で上位馬。
【ベルセルク】黒潮盃後のレースとなるが、状態は良さそうだし、力出し切れる仕上げ。黒潮盃7着の走りからも、確実に力付けている3歳馬。今度も前々で渋太い。
【イイコトバカリ】JRA2勝は1800mダートで挙げた。この距離はベストと言えるし、佐賀のコースも合いそうな先行タイプ。力を出し切れば初戦から好勝負。
【ツースターク】近走は2着が続いているが、走りは良くなっているし、前走は馬体も増えて好印象。この距離はスンナリ流れるし、先手も可能。最後も踏ん張る。
【オダツ】佐賀へ帰ってからは424着だが、崩れてないのは好印象。勝負処でついて行けない一面は見せるが、最後はもうひと脚使う。勝負根性もある。注意。
【ムーンパスラブ】走り自体も安定しているし、力は出せているが、2走前が2番手で絶好の展開だった。このクラスは相手が強いのだろう。展開に恵まれないと。
前走を快勝したオリンピアスカイが中心となりそう。遠征帰りベルセルク。新規馬イイコトバカリ。続いてツースターク、オダツ、ムーンパスラブが有力だろう。
【1日目】9月9日(日)
佐賀城特選 サラ系3歳 3歳ー1組 1800m
仲秋特別 サラ系3歳以上 Bー1組 1750m
9月9日(日)の準メインは佐賀城特選。3歳ー1組。1800m。10頭立て。
【サンルイビル】前走は早めに動いてアッサリ抜け出す快勝。今度は前走以上にメンバーが揃っているが、自在に動ける脚が魅力。大外枠も動き易い。主力支持。
【サンドラフラッシュ】リフレッシュして好状態も維持。3連勝中の実力だし、上記サンルイビルも負かしている。逃げた方が内容がいいだけに展開だけだ。互角。
【ビーヴェローチェ】使う毎に走りは良くなっている。この距離では勝ててないが、ひと脚は使っているし、流れ次第ではチャンスもある。好位追走から最後使えば。
【スーパーエンゼル】休養後を2戦叩いた。状態は上向いているはずだし、この距離でも脚を使える。戦歴からも上位を脅かす力は持っている。絡み考えたい。
【シアワセクル】久々の1800m戦だが、スンナリ逃げると粘り込む力は持っている。道中のペースがカギとなるが、流れは速くならないだろう。粘り込み一考。
【ベルノート】小柄なタイプだが、ステイゴールド産駒で距離の適性はある。33着と馬券に絡んでいるのは評価したいし、前が速くなる展開だと今度も絡む。
サンルイビルとサンドラフラッシュが再激突する。勝ち馬と小差したビーヴェローチェがダークホース。先行力あるスーパーエンゼルとシアワセクル要注意。伏兵ベルノート。
【2日目】9月11日(火)
JRA認定2歳ー1組 サラ系2歳 2歳 1400m
ヤングジョッキーズTR佐賀第1戦 サラ系3歳 3歳ー2組 1400m
ヤングジョッキーズTR佐賀第2戦 サラ系3歳以上 Bー2組 1400m
第22回 JRA交流霧島賞 サラ系3歳以上 九州産 1400m
9月11日(火)のメインはJRA交流霧島賞。九州産。1400m。12頭立て。
【キヨマサ】霧島賞の連覇を達成する偉業を成し遂げた昨年。1992年ウイニングヒロオー、1998年ウットマンに続く史上3頭目。今年は3連覇に挑戦。
【コウユーヌレエフ】前哨戦となるJ交流えびの特別を快勝。2着馬ヒトモジノグルグルを4馬身差も引き離していた。昨年の霧島賞では4着。
【ウインヴォルケーノ】前哨戦となるJ交流大隅特別では、大激戦の末にクビ差でヨウエンを撃破。今シーズンは2勝2着2回3着1回と活躍中。
【カシノランペイジ】今年のたんぽぽ賞に輝いた3歳馬。そのレースでは3着馬ヒトモジノグルグルに約5馬身差で先着。えびの特別を物差しにすれば通用の目途。
【コウエイユキチャン】今年のたんぽぽ賞2着馬。勝ち馬カシノランペイジとは小差しているので、本番では、どこまで通用するのか惑星となりそうだ。
【ヨウエン】前哨戦となる大隅特別では、勝ち馬ウインヴォルケーノと同タイムで入線しており、勝ちに等しいレース内容。昨年の霧島賞は11着に大敗。
その他にも大隅特別3着ニコルハイウェイ、えびの特別2着ヒトモジノグルグル、名古屋J交流CCライム賞5着プリンセスブーケ、昨年霧島賞9着カシノエイシなどがスタンバイ。
【3日目】9月16日(日)
長崎街道境原宿特選 サラ系3歳以上 C1ー2組 1400m
小岱山特別 サラ系3歳以上 A1・A2 1750m
彼岸特選 サラ系4歳以上 C2ー1組 1800m
9月16日(日)のメインは小岱山特別。A1・A2。1750m。12頭立て。
【スーパーマックス】小倉日経オープンでは勝ち馬レトロロックを相手に好戦。今シーズンは佐賀王冠賞の初代チャンピオンホースに輝いた。
【キョウワカイザー】佐賀スプリングカップでは、スーパーマックスに敗れはするが小差。上がりでも上回っていた。今回は久々のレースとなる。
【サンマルドライヴ】今シーズンは佐賀王冠賞でスーパーマックスに続く2着。吉野ヶ里記念ではウルトラカイザーに続く2着。前走を圧勝とする大活躍。
【イッシンドウタイ】前走は勝ち馬サンマルドライヴよりも、2kg重い57kgの斤量のハンデが響いた印象。佐賀王冠賞では3着した実力馬。
【トッケンドーナ】今シーズンは4月を皮切りに、8連対とする活躍が目立つ。前々走ではイッシンドウタイを相手に小差するなど、通用の目途。
中心はスーパーマックスだろう。キョウワカイザーは久々なので評価割引。頭角を表しているサンマルドライヴ。安定勢力イッシンドウタイ。上昇馬トッケンドーナ。
【4日目】9月17日(祝月)
わし座特選 サラ系4歳以上 C2ー2組 1400m
セプテンバー特選 サラ系3歳以上 C1ー1組 1800m
佐賀葉隠ダッシュ サラ系3歳以上 A1・A2 900m
9月17日(祝月)のメインは葉隠ダッシュ。A1・A2。900m。11頭立て。
【ウルトラカイザー】今シーズンは吉野ヶ里記念で3連勝を達成。前走で更に連勝を伸ばす程の活躍ぶりである。スプリント戦でも高いパフォーマンスを期待できる。
【シゲルクロマグロ】前走はスプリント戦で快速馬マサヤを撃破。タイムは平成22年ギオンゴールドがマークしたレコードにコンマ7差。スプリント適性は抜群。
【マサヤ】真夏の大舞台サマーチャンピオンでは中央馬相手に苦戦をしたものの、今度は地元馬同士のレースとなる。スプリント戦では連対を外していない。反撃必至。
【オウノミチ】気性の良さはスプリント戦向きである。前走では後続を引き離して、単騎で逃走する程の速さだった。優れた速力を武器に、上位争いへ加わる。
【アウヤンテプイ】過去には道営スプリントを連覇した実績があるように、距離条件は好転した。前走は久々のレースで善戦止まりだった。長打の魅力を秘めている。
快速自慢が揃う電撃スプリント戦。中心はウルトラカイザーだろう。地力の高さでシゲルクロマグロ。続いてマサヤ、オウノミチ、アウヤンテプイが有力。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)