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【開催見解】第7回川崎競馬(9/10~14 重賞:戸塚記念)

2018年9月9日

  川崎競馬開催は9月10日~14日までの5日間。

 

 12日(水)は今年からS1に昇格した「第47回戸塚記念」。
地方競馬3歳秋のチャンピオンシップシリーズの一戦でもあり、クラシック実績馬にひと夏の成長馬たちが挑む。

 

 14日(金)には川崎競馬ジャズナイトを開催。
川崎競馬は他業種とのコラボなどアイデアあふれる企画で競馬開催を盛り上げているが、今回は初めてのジャズナイト。
昨年1号スタンドにオープンした貴賓室を1日限定でジャズラウンジに変身させ、食事やミニライブを楽しみながらレース観戦することができる(事前予約制)。
場内では出迎えや見送り、ウイナーズサークルでもジャズ演奏。
本馬場入場の際にはレースごとにジャズの名曲が流れるなど競馬場にジャズに包まれる一日になる。

 
初日のメインは市町村PRレースの「日本遺産のまち・伊勢原 第51回伊勢原観光道灌まつり開催記念」。B3二組による1500m戦。
 トキノシップーを中心視する。球節不安から復帰してもっか3連勝。古巣の川崎に戻ってからは逃げる競馬をしていたが、前走は控える競馬で勝ちきったのは収穫と言えるだろう。今回も前走と同じ条件となれば、さらに連勝を延ばしそうだ。

 相手はサウスグローリー。ゴールデンルーキー賞を勝ちローレル賞にも出走したがその後の休養が長くなり、春に戦列復帰した3歳牝馬。ハナに行けると渋太く、ここもあっさり先手なら。
 前走の昇級戦は7着だったヒデノエーデルはクラス2度目でタイムを縮めそう。ひと叩きされたトーホービーストは得意の距離で。

 

 2日目は「長月オープン」。
マイルのオープン特別は少頭数になったが妙味ある好調馬が揃った。
注目は10歳の古豪トキノエクセレント。
 前走のスパーキングサマーCではいつものように後方待機策で、展開の向かないスローペースのなか直線だけの競馬で勝ち馬に1馬身差の5着まで迫った。これまで蹄骨々折など脚元には散々泣いてきたが、1年2ヶ月の長期休養から戦列復帰して3戦消化すると、状態面は衰えるどころか上昇気配。元々は中央ダートOP馬で、さきたま杯2着、ゴールドC制覇と豊富なキャリアも魅力的だ。

勢いではラブミークン。
今年の初めに中央準オープンから移籍すると安定した走りを見せているが、前走の千葉日報賞では後続を5馬身突き放す圧勝劇。これでオープン入りとなり、今後の重賞ロードへ向けて弾みをつけたいところだ。

ここ2戦のレースぶりからも充実一途シグナルプロシード。昨年のスパーキングサマーC、マイルグランプリでいずれも2着の実績トーセンハルカゼ。

 

 3日目は「第47回戸塚記念」2100m。
秋の3歳限定戦とあって、このひと夏で力をつけた新星が春の実績馬に挑むが、今年からS1に昇格。昨年から設けられた地方競馬3歳秋のチャンピオンシップシリーズの一戦にもなっている。
 クラシックの実績組では東京ダービー3着、羽田盃5着のクロスケ。デビューから4連勝と素養の高さを見せながらもクラシックではあと一歩及ばなかったが、前走の黒潮盃では待望の初タイトルを手にしている。激戦のなかでも馬体を減らすことなくコンディションを保っている心身のタフさがこの馬の強味。川崎は初コースにはなるが左回りにも対応済で、末脚勝負にかける。

前走の戸塚記念トライアルが中央からの転入戦だったトキノパイレーツ。
トライアル戦は衝撃的な強さだったが、中央では2勝し、ユニコーンスSでルヴァンスレーヴにコンマ9秒差の6着という納得の実力馬。ナイターや小回りコースをあっさり克服したとなれば俄然浮上。前走から間隔がないことだけが不安材料だ。

並ばれてからが渋太いスピード馬クレイジーアクセル。テンションが上がり不本意な結果に終わった黒潮盃からの巻き返しを図るデイジーカーニバル。岩手ダービー馬の意地を見せたいチャイヤプーン。

 

 4日目は2歳準重賞の「若武者賞」。
鎌倉記念トライアルとなる1500m戦で、勝ち馬はJRAの認定競走への出走資格が得られるほか、2着以内馬には鎌倉記念(10月17日)への優先出走権が与えられるため精鋭2歳馬の激突は見逃せない。

素質馬は揃っているが初の1500mになる馬も多く未知数。
 その中でもトーセンボルガは、800mの新馬戦を逃げ切り、2戦目の1400m戦は二番手から抜けだし、3戦目は1500m戦で3コーナー先頭に立つ強い競馬で5馬身圧勝。3戦3勝と経験を積んできた。レースセンスの良さからも本命視。

グラビテーションは900mの新馬戦で6馬身差をつけて逃げ切ったが、距離延びてさらに期待できそうな一頭。キャリア1戦だが能力は相当高い。
ワンハートソングも1勝馬ながら新馬戦の圧勝ぶりは特筆もの。折り合いもスムーズで距離延長されても苦にしないはず。

 最終日は川崎競馬ジャズナイト。
冒頭にも記したが、川崎競馬場がジャズの音色に包まれるスペシャルデー。
新馬戦以外の3R~11Rで「かわさきジャズ2018」による冠レースを実施し、メインレースは「かわさきジャズ2018開催記念」。
「かわさきジャズ2018」とは”ジャズは橋を架ける”をテーマに川崎市全域で開催されるジャズフェスティバルのことだ。

「かわさきジャズ2018開催記念」はB1二組・B2一組による1500m戦。
 3歳馬セイヴェルビットを中心に考える。戸塚記念にもエントリーしていたが、距離などを鑑みて自己条件に出走。2歳時は5戦2勝していたものの今年に入って苦戦続き。休養を挟んで格付けされると2連勝と軌道にのった。B3戦を逃げ切り、、前走のB2下戦は鮮やかに差し切って上積み十分の走り。ここも遜色ないメンバーだ。

 近走は逃げられない競馬が続いているリコーモラーヌだが、マイル中心のローテーションから距離短縮がカギになりそう。
 スランプを脱した感のあるブルーマネーはすんなりハナ取れれば前走のようなことはないはず。
 アフター5スター賞4着に健闘したマルモリロイヤルのエントリーもあり、出走してくれば要注意。

 

(競馬ブック 中川明美)

 

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