【重要】住所等ご登録情報をご確認ください

【開催見解】金沢競馬 県営第10回[通算第12回]後半(9/9・11 重賞:イヌワシ賞)

2018年9月8日

2018年度・第12回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、9月9日(日)、11日(火)。

 

 9日(日)のメイン11Rは「JRA認定 サファイア賞」(2歳・1400m)

  1番 カトリーヌボヌール 池田敦

  2番 ハクサンフラワー 吉原寛人

  3番 アクティヴローズ 堀場裕充

  4番 ゴールドレン 葛山晃平

  5番 レイファルコン 栗原大河

  6番 ロンギングルック 中島龍也

  7番 ビシュラ 青柳正義

  8番 ケイコクノビジン ☆柴田勇真

 今年は豊作のように思える現2歳世代だが、ここからJRA認定戦や重賞が続いていく。大物ワンモアグローリーは遠征も視野に入れている関係で回避となったが、1勝以上もしくは好走続きの馬が揃って楽しみな一戦。

 初距離の前回1組を逃げて圧勝したハクサンフラワーが最有力。超高速馬場でもなかった日の1400m31秒台は優秀、しかも一杯に追ったわけでもない9馬身差。競りかけてくるような馬も見当たらず、前向きすぎる気性ながらオーバーワークにならぬよう上手く調整されている。距離を経験したことで、もっと走る可能性すらある。

 負かす可能性があるとすればハクサンフラワーと未対戦の馬か。新馬→1組と2戦2勝のビシュラは若さが残っている中での連勝。前走の1分33秒6に関しては道中のペースが遅かったことで時計が出なかっただけ。古馬相手の併走追いも敢行し、伸びしろは十分。

 アクティヴローズも初距離で砂を被る競馬になった前走を糧にしての前進がありそう。意欲的な追い切りも消化。金沢で重賞勝ちなど活躍した母アルドラも使いつつ1400m以上になって頭角を現してきた馬。馬体なども似ている本馬もこれからが楽しみ。

 ハクサンフラワー相手の2着続きロンギングルックも好素材。初距離の前走で課題のスタートが改善したことは大きい。中1週でも意欲的に攻めており、まだ上積みが見込める。

 限定戦の前走で2着に差し込んだゴールドレンも再度内をロスなく立ち回れれば上位に食い込めそう。

 

 11日(火)のメイン11Rは「重賞 北國新聞社杯 第14回イヌワシ賞(白山大賞典トライアル)」(3歳以上・地方全国交流・2000m) 1着馬には2開催後の10月2日(火)「第38回白山大賞典」(JpnIII)への優先出走権が与えられる。

 過去5年の優勝馬は

 2013第9回 金沢・サミットストーン(牡5)…吉原寛人 良・2分10秒1

 2014第10回 金沢・セイカアレグロ(牡9)…吉田晃浩 不・2分10秒2

 2015第11回 金沢・ジャングルスマイル(牡9)…平瀬城久 不・2分10秒0

 2016第12回 兵庫・エーシンクリアー(牡6)…田中学 良・2分11秒7

 2017第13回 金沢・グルームアイランド(牡6)…吉原寛人 良・2分10秒0

 第4回までは東海・近畿・中国の地区交流重賞、第5回から全国交流重賞に。第8回から1900mから2000mに距離が変更された。暑い最中の輸送があるだけに遠征馬が手薄になりがちで、東海・近畿・中国の地区交流重賞として行われた時代は地元馬も健闘。リニューアルした2009年は名古屋→兵庫→笠松の1~3着、2010年は笠松勢が1~3着だったが、2011年は地元馬が1~3着を独占、2012年は金沢→笠松→金沢の決着、2013年は金沢→高知→高知、2014年は地元馬1~3着独占でセイカアレグロとケージーキンカメのマッチレースに沸いた。2015年は金沢→兵庫→金沢、2016年は兵庫→兵庫→高知、2017年は金沢→兵庫→浦和。全国交流になってからも遠征馬は東海・兵庫・高知からが大半で(2012年に南関東勢が初参戦して5着と8着、2017年の1番人気タマモネイヴィーも3着)、地元の有力馬が出走すれば好走傾向あり。

 今年のメンバーは(9月7日現在・他地区馬は騎乗予定騎手)

 ミッキーヘネシー(高知)…畑中信司(金沢)

 コスモマイギフト(笠松)…筒井勇介

 キングカヌヌ(兵庫)…永井孝典

 モズオトコマエ(北海道)…鴨宮祥行(兵庫)

 カガノカリスマ(笠松)…大原浩司

 マイネルリボーン(金沢)

 ムーンファースト(金沢)

 ドリームズライン(金沢)

 ナガラオリオン(金沢)

 ノースウッド(金沢)

 トニーポケット(金沢)

 超強力な遠征馬は見当たらず、逆に地元勢の方は長距離路線のトップクラスが揃い踏み。

 出走してくれば北海道のモズオトコマエが有力。3走前の星雲賞2着はサトノプリンシパル、オヤコダカなどの強豪に先着。この芸当は他馬にはできないもので、距離適性も十分に思える。底を見せていない4歳馬というのも魅力。(地震の影響が心配されるものの7日(金)時点で回避の報は入っていないため、展望に含めておきます。)

 地元勢の期待は放牧で立て直したナガラオリオン。言わずと知れた元JRAオープン馬。前々走・浦和遠征と前走900m重賞は状態自体が伴っていなかったように思えたし、立て直したことでビッシリ追い切りもできた。本来は短距離向きで未知の距離ではあるが、当地1700mで勝った時のパフォーマンスを思うと、課題のスタート決めてハナを奪ってしまえば、走力自体が違うメンバーのはずだ。

 鼻出血明けをひと叩きしたムーンファーストの変わり身にも注目。今季はスプリングC勝ち、百万石賞2着と、当地の中長距離戦線トップレベルまで地力強化は証明済み。中1週でも攻めた調整、距離延長なら順当に上積み。

 前走で復活の勝ち星を挙げた昨年の東海三冠馬ドリームズラインも使いつつ感触を上げている。前走以上の態勢で臨めそうで、末脚の生きる流れになれば面白い。

 百万石賞で悲願の重賞タイトル奪取マイネルリボーンもここに向けて順調に調整されている。2000m以上で厳しい流れになると強いタイプでもあり、むしろ今回こその感も。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞