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【開催見解】第7回盛岡競馬(9/15~24 重賞:ジュニアグランプリ、OROカップ)

 平成30年度の第7回盛岡競馬は9月15日から前半3日間、9月22日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 初日(15日)のメインレースは3歳馬による準重賞競走『第6回イーハトーブマイル』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
 3歳世代ではモノが違うナンバーワン・チャイヤプーンは現在船橋に移籍中。同じく春シーズンをリードしたナナヒカリも現在休養中ということで、今回は6月の岩手ダービー・ダイヤモンドカップの2着馬・エルノヴィオが受けて立つ立場となる。1番人気で5着と凡退した前走は気になるが…。
 サンエイキャピタルは3戦3勝。昨年7月の新馬戦を勝ち、10か月の休養を挟んで、いきなり6月のウイナーカップ(水沢1400m)を直線一気の豪脚で快勝。続く指定交流のアンバー賞(盛岡ダ1600m)も中央馬相手に逃げて楽勝。素質が本物であることを証明して見せている。
 以上2頭はB1格付けで56kg。ナムラバンザイ、ミスティカルは高い実績を持つが、今回はA級格付けということで58kg。ならば勝てないながらも安定するコウギョウサウス、芝の前走は基準外のムゲンノカノウセイの方が重量面で食指。

 

 2日目(16日)のメインレースは2歳馬による地方全国交流重賞『第20回ジュニアグランプリ』芝1600m。フルゲート=14頭に対して登録馬は14頭。
 かつてはネイティヴハートやプレイアンドリアルが勝つなど、中央のクラシックにも影響を与えてきた盛岡芝の名物レース。今年もどんなスター候補が誕生するのか注目が集まるが、今回は抜けた存在がおらず、混戦ムードが戦前の予想だ。
 道営5頭、浦和1頭の遠征勢で芝経験があるのはライズインザノースのみ。8月11日のコスモス賞(札幌1800m)に出走し、2番手先行から8着だったわけだが、勝ち馬から3秒3差は少々負けすぎの感。
 同じ田中淳司厩舎のアンビートゥンは8月19日のクローバー賞(札幌1500m)で鞍上に名手・モレイラ騎手を配しながら無念の出走取消。芝経験の場を失ったが、幸い出走取消は左口角炎によるものだし、兄に中央芝4勝馬がいる血統背景から、芝をこなす可能性は十分にある。
 また、血統ということならイコライザーは今年の京成杯(GIII)を勝ち、皐月賞(GI)3着のジェネラーレウーノの半弟。同じく道営のピュアセレニティー、リンゾウチャネル、浦和のノーブルトリトンにもそれぞれ未知の魅力がある。
 地元勢は全馬、芝コース経験ありだが、トライアル・若鮎賞(盛岡芝1600m)が参考にもならないような超スローペースとなったことで力関係は定まっていない。その若鮎賞は3着に敗れたが、7月28日の2歳戦(盛岡芝1600m)で4角5番手から直線だけで1馬身突き抜けたミラクルジャガーが現時点では最上位の存在と目されるが…。
 なお、この競走はJRA「朝日杯フューチュリティステークス」ブロック代表馬選定競走となっており、優勝馬は東北ブロック代表馬として「京王杯2歳ステークス(GII)」「デイリー杯2歳ステークス(GII)」いずれかのレースへ駒を進めることができる。

 

 後半週。4日目(22日)のメインレースは3歳以上オープン牝馬による準重賞『第6回ヴィーナススプリント』ダート1200m。フルゲート=12頭に対して登録馬は13頭。
 今年の古馬牝馬タイトル戦第3弾。前年覇者・アリッサムは距離が長いと思われたフェアリーカップ(盛岡ダ1800m)を勝ち、ビューチフルドリーマーカップ(水沢1900m)では強力遠征馬相手に3着と奮闘。得意の距離となるここは連覇十分とみられていたが、今回は前記2レースにはいなかったナムラバイオレットが登録してきた。こちらは牡馬の一線級を相手に早池峰スーパースプリント(盛岡ダ1000m)を勝ち、岩鷲賞(盛岡ダ1200m)3着、クラスターカップ(JpnIII)7着など、牝馬限定の今回のメンバーとは次元の違うステージで活躍してきた。単は不動か?
 3番手グループは1200m適性高いアスカダイヤモンド、フレンドパリ、トゥルームーン、ノリノリコユキが形成。3歳の快速馬・ダンストンラソが古馬相手にどの程度通用するのかも興味津々。

 

 5日目(23日)のメインレースは3歳以上オープン馬による地方全国交流重賞『第20回岩手県知事杯OROカップ』芝1700m。フルゲート=14頭に対して登録馬は18頭。
 岩手生え抜きの5歳馬・サンエイゴールドは全10勝すべてを盛岡の芝コースでマークしてきた芝の王者だが、2400mで5勝を挙げているステイヤータイプ。OROカップは過去(8)(2)着と、どうしても距離不足の印象が付きまとう。盛岡芝の最高賞金重賞であるこの競走はどうしても欲しいタイトル。今年こそはの期待がかかるが、他地区から強力なライバルがエントリーしてきた。
 それは道営の3歳馬・ハッピーグリン。今年の5戦はすべて中央芝の遠征競馬。1月のセントポーリア賞(東京1800m)を快勝すると、皐月賞TR・スプリングステークス(GII)がステルヴィオから0秒8差の8着、続くダービーTR・プリンシパルステークス(東京2000m)がコズミックフォースから0秒3差の4着。夏の北海道シリーズは古馬オープンの巴賞(函館1800m)がナイトオブナイツとタイム差なしの3着。そして前走のSTV賞(札幌1500m)が2着馬に2馬身半の差をつける楽勝。1000万条件の馬が相手では物足りないとでも言わんばかりの内容だった。春のクラシック出走はならなかったが、巴賞では前記・サンエイゴールドに0秒9先着しており、1700mが舞台では明確にこちらが上位。
 このラインに割って入る可能性を秘めるのはここが移籍初戦となるガリバルディ。ご存知、2016年の中京記念(GIII)の優勝馬で、その後は2年連続マイルチャンピオンシップ(GI)にも出走(7)(11)着している一流馬。中央6勝は1600mで2勝、1800mで4勝だから今回の条件はベスト。4月のマイラーズカップ(GII)でもサングレーザーの4着と差のない競馬をしており、衰えは感じられない。
 なお、この競走はJRA「マイルチャンピオンシップ」ブロック代表馬選定競走となっており、優勝馬は東北ブロック代表馬として「富士ステークス(GIII)」「スワンステークス(GII)」いずれかのレースへ駒を進めることができる。

 

 

(文:エイカン 内山達明)

岩手 エイカン

 

 

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