【開催見解】第8回船橋競馬(11/5~9 重賞:平和賞)

2018年11月4日

平成30年度組合営第8回船橋開催は11月5日から9日までの5日間開催。

 

初日のメインは「秋の山スプリント」 B3選抜馬 1200メートル。

 上位拮抗の顔ぶれで軸探しには迷うところだが、逃げを打てればマジックキーの残り目が最有力か。全姉にクラーベセクレタを持つ良血馬で、持ち時計からもB3昇格は壁にならないはず。逆に終い混戦を想定ならプレシャスクインを上位に取る手も。こちらは地元1200メートル〔2120〕と一度も複勝圏内を外したことはない。ガーネットノーム、タイセイエピローグ、シャインメルシーもスピード面で見劣りはせず、展開ひとつで勝ち負け可能か。

 

2日目のメインは準重賞「さざんか賞(クイーン賞TR)」 A2下牝馬 1700メートル 

 オルキスリアンVSクロスウィンドの一戦か。前者は前走大井で大敗も距離1400メートルが合わなかったか。船橋の1700メートルなら前々走の6馬身差圧勝が見直せるし、今春にはマリーンカップで地方馬最先着(5着)とA2下でも能力は見劣らない。後者は道営時北海優駿2着、王冠賞勝ちの実績で、前走転入初戦を快勝は当然の結果。前走よりはメンバーは上がっているが壁になるとも思えない。この2頭に割って入ればコパノビジン、シェアハッピーの大井・小林勢で、両馬とも初コース船橋の克服がカギになる。

 

3日目のメインは重賞「第64回平和賞(全日本2歳優駿TR)」 SIII 1600メートル 

 素質を取るか経験値を取るか。素質を取れば1戦1勝のカジノフォンテンか。前開催のデビュー戦1500メートルで文字どおり余裕の逃げ切り。能力の高さを感じさせるには十二分のパフォーマンスをみせた。母ジーナフォンテンはダートG競走勝ち馬。2戦2勝ハルディネロは次開催の地元大井のハイセイコー記念ではなくこちらを選択。8月以来の実戦で仕上がりはカギだが、前走はやぶさ特別では後のゴールドジュニアー勝ち馬をアタマ差押さえ切り優勝。半兄にジャルディーノがおり、こちらも血統的な裏付けもある素質馬だ。

 経験を取るならばトーセンガーネットだろう。前走の失格劇で少し味噌が付いた感は否めないが、4船橋を合わせても船橋での走りっぷりはよく、前々走JRAに挑戦も期待の高さのあらわれだろう。重賞のここでキッチリ仕切り直したい。繰上げ勝利も実質ガーネットに突き放された前走のトーセンアイアンだが、〔2200〕とデビュー後連対10割。1600メートルもすでに2度経験があり、大崩れは考えづらいか。

 道営からの遠征馬2頭は新馬勝ちの素質馬だが、ともに1200メートルでのもの。1600メートルと左回りの克服がカギとなる。ならば、同じく道営新馬勝ちでも1700メートル、すでに転入初戦の前走で左回りは経験しているサージュにより食指が動くか。

 

4日目のメインは「三里塚特別」 A2 1700メートル

 A2昇級戦でもベイビータピットが主役を張りそうだ。休み明け2連勝で、特に前走はこの船橋1700メートルで6馬身差の圧勝劇。元々の素質が去勢の効果で開花とみれば、しばらく快進撃が続きそうだ。マルヒロナッツオーの前走川崎遠征は結果的に距離2000メートルが響いたか。その前2戦地元で準重賞2、1着からも、見直しは当然。高齢でも6船橋でマルヒロとタイム差なしの2着があるハードクラップ、叩き3戦目ヤンキーソヴリン、クインザヒーローも前走でベイビータピットにちぎられたが、1700メートルはベストの印象で警戒が必要か。

 

5日目のメインは「トパーズスプリント」 A2・B1選抜馬 1000メートル 

 休み明けになるサトノスピードオーだが、習志野きらっとスプリント4着の実力馬。A2下で1000メートルとなれば、初戦から確勝を期す一戦になりそうだ。同厩のシークロムが相手候補の筆頭で、こちらは前開催を快勝して勢いに乗っている。転入初戦のヨンカーもスピードは秘めていそうで、態勢さえ整っていれば初戦から好走も可能か。浦和のファイヤープリンスも前2戦から息を吹き返した印象で軽視はできない。

 

 

文  鎌田智也

 

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