【開催見解】第1回門別競馬(4/18~26 重賞:北斗盃、コスモバルク記念)
第1回門別競馬展望
2017年度のホッカイドウ競馬は、4月18日の北斗盃を皮切りに、11月9日の道営記念まで、例年通り、第15回、延べ80日間の開催を予定されている。
【重賞レース】
○4月18日 第41回 北斗盃 3歳オープン 距離1600m(内)
1.センコーファースト
2.スカイロックゲート
3.ポリカ
4.スウィフトハート
5.スピリア
6.ストーンリバー
7.リシュリュー
8.キリンタイム
9.バリスコア
10.ベンテンコゾウ
11.ゴールドメッセージ
12.ドンカスターボーイ
13.モンサンルリアン
【展望】
今年は岩手から2歳チャンピオンが遠征してきただけに、一昨年のオヤコダカ、昨年のスティールキングのような一強の三冠戦線にはなりそうにない。内回り1600mだから、内回りのコース適性もポイントのひとつになるだろう。注目は昨年の秋以降の地力強化ぶりが目立ったセンコーファースト。未勝利勝ちが内回りであり、単に先行するだけではなく好位でスムーズに折り合いもつくあたり、この1枠は絶好の枠を引き当てた感じがする。水沢で3カ月ぶりをひと叩きされて転戦となったベンテンコゾウは6戦5勝2着1回の実績馬。さらに使った分の上積みが見込めるだけに、ローテーション的には明らかに有利。逆転まで含ませるべきかもしれない。北海道2歳優駿4着のストーンリバーは内回りが3戦3勝、3着のスウィフトハートは3戦2勝と内回りの適性は十分。この相手でも、前半の位置取り次第では、際どい競馬も可能だろう。
【厩舎談話】
1.センコーファースト 昨年の終盤に素質開花の兆しが窺え、冬場の成長を加味すると、トップレベルに近づいていると思います。
2.スカイロックゲート 成長していることは確かですが、追われてからの反応など、まだ課題を残している現状なんです。
3.ポリカ 浦和でも差のないレースですが、結果を出していないですからね。コーナーを4回走るのに課題があるかもしれません。
4.スウィフトハート 緒戦としてはいい状態で臨めます。外回りの方が競馬はしやすいタイプだけに、内回りが鍵になるでしょう。
5.スピリア 昨年より成長が見られて、いい状態。マイル戦は忙しい気はしますが、スタートを決めて流れに乗って運べれば。
6.ストーンリバー 開幕に合わせて順調に調整、本来の走りができるコンディションです。内回りでも馬の力を信頼しています。
7.リシュリュー 満足のいく調教もできて、上々の仕上がりです。メンバーは揃っていますが、自分のレースに徹してどこまで。
8.キリンタイム 入厩が遅く、若干、乗り込みが足りないですが、掛かる馬ではありませんので、距離はこなせる範囲と思います。
9.バリスコア 取り消し後の一戦ですが、こちらに戻ってからは順調ですから、戦備は整っています。コース適性が鍵ですね。
10.ベンテンコゾウ 実戦を叩かれたことの有利さはあると思っています。仕上がりに関しても不安はありません。試金石です。
11.ゴールドメッセージ 集中力に課題のある馬ですから、内回りの流れは合うでしょうね。冬場に使われていた強みを生かしたい。
12.ドンカスターボーイ 他馬よりも休養期間が長いですが、仕上がりはいいです。潜在能力は、ここに入っても見劣りません。
13.モンサンルリアン スピード感も出てきて、いい感じに仕上がっています。中央で昇級してからが、パッとしない内容でした。
○4月26日 第7回コスモバルク記念登録馬 3歳以上オープン 距離1800m
・アンコイルド
・オヤコダカ
・ソルモンターレ
・ジュエルクイーン
・クラバズーカー
・ワイルドロジャー
・スティールキング
・コスモスイング
・スザク
【展望】
昨年、道営記念を制したタイムビヨンドは大井へ転厩して活躍しており、今年も道営記念2着のオヤコダカが中心に繰り広げられそうだ。そのオヤコダカは昨年末の兵庫ゴールドトロフィー以来の競馬となるが、鉄砲も利くタイプであり、昨年2着の雪辱に向けて調整も入念。キッチリと仕上がってくるだろう。道営記念3着のジュエルクイーンは、今年も牝馬路線を基本にローテーションを組まれるだろうが、たとえ牡馬相手でも五分以上の競馬は十分か。4歳馬スティールキングの成長力も大きな期待感が持てるはずだ。新参加となるアンコイルドとスザクは、実績上位のアンコイルドの方が上位の見立て。
(競馬ブック・松本英博)