【開催見解】金沢競馬 県営第3回[通算第3回]前半(4/23、25)
2017年度・第3回の金沢競馬は、4月23日(日)、25日(火)、30日(日)、5月2日(火)の4日間。後半週の30日(日)には今年最初の重賞「HAB杯 第27回金沢スプリングカップ」(4歳以上オープン・1,900m)が行われるが、その展望は次週に。ここでは前半週の展望を。
23日(日)のメイン10Rは「準重賞 スポーツニッポン杯 ノトキリシマ賞」(3歳牝馬・1,500m・1着賞金80万円)
1番 ベアームート 葛山晃平
2番 グローリアスザッツ 吉田晃浩
3番 アルタイルキララ 中島龍也
4番 ペイシャギンコ 藤田弘治
5番 ゴールドハリアー 平瀬城久
6番 レソルテ 堀場裕充
7番 ヴィーナスフェイス ▲塚本雄大
先週に出走した馬や同厩舎が多かった関係で残念ながら少頭数だが、ヤマミダンスやヴィーナスアローがいないこともあって、今季内容の比較からは抜けている馬はいない激戦。3歳牝馬戦にリニューアルした後の過去3年は平穏に収まってはおらず、今年も!?
2番グローリアスザッツ、3番アルタイルキララ、7番ヴィーナスフェイスは逃げがベストの先行馬。ペースが落ち着くことはないだろう。逃げて連勝中でも控えて立ち回れるレソルテを狙ってみたい。
転入初戦だけ2着に敗れたが、先に動いて展開のアヤ。その後は強い内容。大幅な相手強化とも言えぬこの顔ぶれなら十分勝負になる。毛ヅヤも一戦毎に上向いており、まだ良化の余地も残している馬だ。
休養明けでも2着に踏ん張ったヴィーナスフェイスの前進にも注目。昨季は調教でも難しい面を見せていたが、今春は割とスムーズに周回できている。馬体も増えて、成長を感じさせるパイロ産駒。前走で逃げたアルタイルキララに敗れたが、臨戦過程と当時の馬場傾向を考えればこちらの方を高評価。先行争い一つのはず。
若駒賞3着→A1組1着と牡馬相手でも常に首位争いグローリアスザッツも当然首位候補。冬季も走っている点で上積みは他馬より小さいが、ベストの逃げなら実に渋太い。ここ目標の臨戦過程も好感、好枠を引いただけに行き切れれば楽しみ。
中4日の強行軍で出走となるアルタイルキララも前走で連勝ストップとはいえ番手から2着は収穫。その勝ち馬はトップクラスで常に勝ち負けのナゲッツ。その点でも、このメンバーなら十分通用の算段。先行争いがどうかだけ。前走が案外だったがペイシャギンコも見限れない。細身ながら中1週でもしっかり攻めており、流れに乗れれば差はないはず。
なお、この日の9Rには「那谷寺開創1300年特別」(A2-2・1,400m)も行われ、ラストノート、スズトラッド、ショウナンバスター、エスペランデューが有力。
25日(火)のメイン(9R予定)は「JRA交流 金沢犀川賞」(中央4歳以上500万下・金沢A2~B1・1,500m)
JRAからは、スマートダイバー(金沢・藤田弘治)、シゲルメジロザメ(坂井瑠星)、メイショウフレイヤ(鮫島良太)、ライディングハイ(金沢・吉原寛人)、ヒカリノカケラ(岡田祥嗣)、インクレディブル(川又賢治)が出走予定(騎手は予定)。
金沢からは、ウインドワルツ、エイダイサンデー、スガノランバダ(回避の可能性あり)、ウインバース、ドゥスール、が出走予定(登録のあったプレゼンスブルーは回避予定)。地元勢に強調できる馬が見当たらず、JRA勢が上位を占めそうなムード。
スマートダイバーは、中央場所の500万下で好走多数。実績的には他を上回り、前々走・笠松交流2着なら、当然有力。
伸びしろという点では4歳馬シゲルメジロザメ。500万下昇級後は入着なしだが、前走6着で上向きムード。地方に強いサウスヴィグラス産駒でもある。
地方交流では崩れていないインクレディブルは、当地でも昨年10月の同条件3着。順調であれば今回も上位争い。
逃げなら渋太いメイショウフレイヤも、少し長い1,500mを克服できれば上位可能。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)