【開催見解】第6回佐賀競馬（6/17～6/25 重賞：夏至賞、水無月賞、黒髪山賞）
第6回佐賀競馬は6月17日(土)20日(火) 24日(土)25日(日)の4日間で行います。
注目のレース【１日目】6月17日(土)
なでしこ特別 サラ系B－2組 1,800ｍ
今回のＢ－２特別もテイエム勢が占める。8頭立て。
【テイエムボンドン】 前走は4角先頭から力強い末脚で抜け出し快勝。ひと頃より力付けているのは確かだし勢い感じる4歳馬。相手強化はなく連勝支持。
【スラッシュ】 昇級後も(3)(2)着と崩れない。相手なりにやれるところ見せているし、引き続き状態も良さそう。上記馬は手強いが脚の使い処次第では。
【テイエムトッピモン】 年間通して崩れが少なく抜群の安定感を誇る。このクラスでは連勝こそ出来ないが、上位争いの常連だし手堅い走りは高評価。
【テイエムマケンゲナ】 馬体増と共に走りは持ち直している。本来の状態に戻ればまだやれる力はあるし、この枠なら前付け一考。そろそろ巻き返し警戒。
テイエムボンドン優勢で大きな波乱はない。
【１日目】６月17日(土)
なでしこ特別 サラ系B－2組 1,800ｍ
第5回夏至賞(S2) サラ系3歳以上ＯＰ 1,400ｍ
6月17日(土)のメインは夏至賞。3歳特別。1,400ｍ。12頭立て。
【ロトスキャンダル】 ダービー後はひと息入れてリフレッシュ。追い切りの反応が素晴らしかったし、動ける態勢は出来ている。自在に動く脚。中心。
【シュダイカ】 スピードでは3歳No1と言える。距離は短い方が合うスプリントタイプだが、この距離くらいまでは辛抱できる。接戦に持ち込める。
【キャンティ】 随分とレース振りも良くなっているし、前走は900ｍ戦で追い込んだ末脚。あの内容だと何処からでも動ける。勝ち馬との差を詰める。
【シゲルウルフ】 前走の900ｍ戦では掛かって行く感じはなかったが、今は折り合いも付くし、外枠だと流れもスムーズだろう。前で位置取れば渋太い。
【ギルダー】 流石にダービーは相手も強すぎた。得意の距離に戻れば力出せるし、乗り込みもキッチリ出来ている。位置取りはカギも終いは使える。
追い切りも動いたロトスキャンダル信頼出来るが、フルゲートで伏兵馬も多い。
【2日目】6月20(火)
スターダム特選 サラ系3歳－2組 1,750ｍ
向暑特別 サラ系B－1組 1,400ｍ
6月20日(火)のメインは向暑特別。B-1組特別。1,400ｍ。12頭登録。
6連勝中【テイエムサンピラー】この距離は崩れない。逃げだけではないし、何処からでも動けるのが魅力。連勝伸ばせる。
【ジャズコンボ】能力の高さで対抗する。57ｋgとハンデ貰って連勝はストップしたが、1,400ｍ戦だと積極策も可能。底力で踏ん張れる。
【リンノメサイア】は南関東からの転入馬。いきなりがＢ１特別だがスピードもありそうだし、佐賀は合いそう。馬体も良く通用しそう。
【トモジャクール】はＪＲＡ1勝馬。ダートが一度しか経験がないが、時計的には悪くないし、期待が持てる4歳馬。どんな走りをするか楽しみ。
【ガールズライン】が上向いて来た。スピードも見せたし、息の入りも良くなっている。前で流れに乗れば粘れる。
テイエムサンピラーVSジャズコンボの力比べも面白い。
【3日目】6月24日(土)
しし座特選 サラ系C2－2組 1,400ｍ
第5回水無月賞(S2) サラ系3歳以上ＯＰ 1,400ｍ (吉野ヶ里記念ＳＴ１着優先)
ムーンストーン特選 サラ系C1－1組 1,800ｍ
6月24日(土)のメインは水無月賞。Ａ1・2メンバー。1,400ｍ。11頭の登録。
現状だと1,400ｍ戦は【マサヤ】が一歩抜け出している。前走でも4Ｆ過ぎてスピードを上げると、後続馬はついて行けなかった。今回も強敵不在。連勝伸ばす。
【コウギョウダグラス】は休み明けをひと叩きした。勝ち馬からは0,6秒差(2)着だったが、底力は見せたし、今度は素軽さも増すだろう。この距離は得意。
【ドンプリムローズ】は前走はマサヤから1,0秒遅れの(3)着。もう少し力を付けないと一線級馬相手では厳しい。4歳馬で更なる上積みは考えたいが。
【エイシンテキサス】も前走よりはローテーション的にも動くだろう。この距離では崩れないし、最後も渋太い。絡み考えたい。
【カシノタロン】は昨年の吉野ヶ里記念(1,400ｍ)の覇者で、夏場に調子を上げてくる。終い生かせる展開になると要注意馬だ。
マサヤが中心で大きな波乱はないだろう。
【4日目】6月25日(日)
風待月特選 サラ系C2－1組 1,800ｍ
長崎街道山家宿特選 サラ系C1－２組 1,400ｍ
第５回黒髪山賞(S2) サラ系A2 1,400ｍ (吉野ヶ里記念ＳＴ１着優先)
6月25日(日)のメインは黒髪山賞。A2格付以下。 1,400ｍ短距離戦。9頭の登録。
A2限定だと【ダンシング】が主役。夏休養馬が出てる現状だとA1トップクラス相手にも接戦に持ち込める。アッサリ抜け出す。
【イッセイイチダイ】は5連勝中でダンシングとの対決が楽しみ。素質的にも引けは取らないと思えるし、好勝負出来そうだ。
新規【ベルモントナイト】は南関東10勝馬。大井B3・浦和B2特別を連勝しての佐賀入り。好調時の転入だけに主力に迫りそう。
【リトルカントリー】も力を付けているし、前走はマサヤ相手に(2)着確保した。今の末脚だと上位に絡める。見劣り感じない。
【コスモガラサ】は堅実に脚使うし、この距離も対応できる。今の時季は調子を上げて来るし、軽視できない存在。
なかなか面白いメンバー構成となったが、ダンシングは信頼できる。
（文：全国公営競馬専門紙協会 田中宏信）
