【開催見解】第3回浦和競馬(7/17～7/20)

　7月17日(祝・月)～20日(木)まで行われる浦和4日間開催のメインレースは、19日(水)に行われるプラチナカップ(Ａ２下準重賞 1400m)。ここは休み明け2戦目の前走、11頭立ての9番人気ながら2着に食い込んだファイヤープリンスの走りに注目したい。この成績だけ見るとフロック視されそうだが、3歳時にニューイヤーカップを制しているし、14年のこのレースの覇者でもある。地元の1400m戦に替わるのはプラスになり、勝ち負けになるはず。1番人気に支持された前走が負けすぎなのがサトノアビリティ。道悪で走る気を失くしたのか殿負けだったが、その影響さえなければ力量的には上位。巻き返しは可能だ。こちらも前走は案外だったが、調子落ちは見られないキタノヘイロー。今回は初コースになるが、元々中央未勝利馬で遠征経験があるし、小倉の新馬戦で２着がある。外厩で乗り込まれて仕上げに不安はなく、巻き返しは必至だ。3歳時に準重賞で2着があるのがフォクスフォール。ニューイヤーカップや京浜盃でも5着がある実力馬で、ここではまだ格下の存在だが斤量差を生かせれば見劣ることはない。あとは大井使っての連闘策ビーインラプチャー、元中央４勝馬ランドマーキュリー、先手取れれば渋太いコスモフットライトの走りに注目したい。

　17日(祝・月)のメインレースは海の日賞(Ｂ１ Ｂ２一組 1500m)。ここは好調馬が揃って難解だが、休み明けを一叩きされたジュンサザンクロスを狙ってみたい。前走は休み明けに加え、ハナを切るためにかなりテンに脚を使ったが、その割りに渋太く粘って３着を確保した。距離延長はプラスではないが、メンバー的に単騎の逃げが見込め、逃げ切りまで可能と見た。相手は浦和では安定した成績を残しているガリャルダ。3走前と2走前の2着だけ走れば通用するメンバー構成で、ここは巻き返してくる。船橋所属ではあるが浦和コースで結果を残しているのがセンペンバンカ。地元で惨敗の前走は度外視、浦和コースなら走りも違う。あとは安定した成績を残しているスーパープルーム、長期休養明けではあるが素質高いノブワイルド、ここにきて力をつけているコスモパープル、決め手勝負ならここでも一番のタケショウメーカーが相手候補だ。

　18日(火)のメインレースは武甲山特別(Ｂ２二組、Ｂ３一組 1400m)。ここは只今３連勝中のラブジャックが中心になる。ほぼ今回と同条件の前走を楽勝しているように、このクラスにいる馬ではない。少しレース間隔が開いたことは気掛かりだが、今回も素質の違いを見せ付けてくれることだろう。大井から初めて浦和に遠征した前々走を快勝したのがノーフォロワー。格上相手の前走は結果を出せなかったが、今回は自己条件の浦和戦。地元開催をパスしてここを使ってきたことからも軽視は禁物。前走の走りは案外だったが、得意の浦和で見直しが必要なのがグッドネス。コース替わり、距離替わりもプラスで巻き返しは可能。あとは休み明けでも力のあるケイティドラゴンと再転入初戦になるトーセンペンタゴンは当日の気配に注意したいし、前走道悪で好走したパルパルパピヨンとクレバーペガサスは良馬場になった時に対応できるかが鍵になる。また、力は互角だが不思議と1400mでは走りが冴えないファインライナーは距離克服が鍵になる。

　20日(木)のメインレースは雲取山特別(Ｂ３三組1500m)。ここは好調馬が揃っていて難解なレース。船橋でデビューから3連勝し、その後中央に移籍して1勝を挙げているケンブリッジゼウスが実績的には上位。再転入後2戦の走りは物足りないが今回辺りが走り頃。同厩舎のライムチェイサーも不気味だ。中央時はダート1400m戦で1勝を挙げ、転入初戦となった前走は格上相手に差のない6着。叩いた分の上積みが見込め、距離短縮もプラスになるはず。8歳牝馬ではあるが走り充実イデアシュリュー、同じく安定した成績のウォースピリッツ、4連勝は逃したが地元で巻き返しを狙うインマイヒーロー、大井で穴を開けたスピーティーズ、勝ち味に遅いが走りは堅実なランドギャラクシーなど挙げたらキリがないくらい好調馬が揃っており難解だ。

　浦和開催は17日(祝・月)～20日(木)までの４日間で、21日(金)からは船橋開催が始まるので、日程にご注意願いたい。

(勝馬　山形宗久)