【開催見解】第7回川崎競馬(9/2~5)
9月2日(月)から5日(木)までの4日間で行われる川崎開催のメインレースは9月4日(水)に行われる第42回戸塚記念(3歳オープン 2100M S2)。
3歳牡馬にとっては3歳馬限定で行われる最後の重賞になる。因みに3歳牝馬にはロジータ記念が残っているが、戸塚記念はここ3年連続して牝馬が優勝しており、昨年に至っては牝馬が(1)(2)着を独占した。今年はカイカヨソウが牝馬として唯一出走する予定。船橋転入後重賞3勝、東京ダービーでは牡馬相手に(4)着に善戦している実力馬だ。今回はそれ以来になるだけに当日の気配に注意したいが、力量的には上位であることは間違いない。黒潮盃を制して勢いがあるのがトラバージョ。黒潮盃の走りから一皮剥けた印象で、重賞連覇も十分有り得る。かなりの素質を秘めているのがイヴアルブ。僅か3戦の経験で挑んだ東京湾カップが僅差の(3)着、その後東京ダービーでは(9)着。夏を越して成長が見込めるだけに一変がある。黒潮盃組では(3)着のキタサンオーゴン、(4)着エスケイロード、(5)着ミカドアクアラグナで逆転は可能だし、人気に反したがカガヤキダンスオー、ハブアストロール、リアライズリンクスにもチャンスはある。あとは古馬相手に揉まれて力をつけたドリームキングダム辺りの走りにも注意が必要だ。
2日(月)のメインレースは赤富士特別(B3 1500M)。一時調子を落としていたが、ここにきて復調しているレディハートが狙い目。元々川崎中心のローテーションを組んでいた馬で、ここはチャンスだ。差し一手で展開に左右されてしまうが、前走を除けば安定した成績を残しているのがアヤナミ。調子落ちは見られず、巻き返せるデキにある。遠征競馬に少し不安は残るが、力量的に見劣らないコウユーサクラサク、決め手上位のレイモニ、川崎中心のローテーションを組んで成功しているリアライズバリメタなど好調馬が揃っており、入り口は多彩。あとは結果は出ていないが、中央時1000万条件で(2)着があったトーホウジャパンあたりの大駆けにも注意したい。
3日(火)のメインレースは準重賞 デイリー長月杯(A2下 1600M)。
ここは同条件の前走を快勝したヴォルテックスの連勝に期待する。取り消し明けで割り引きが必要と思われた前走だが、蓋を開けてみれば全く問題なし。強い勝ちっぷりでここも問題なさそう。怖いのはキスミープリンス。長期休養明けの前走だったが、終いの脚はなかなかのものだった。重賞こそ未勝利だが、3歳時にはニューイヤーカップ、京浜盃で(2)着がある実力馬。復活すればこの辺りにいる馬ではない。前走スパーキングサマーカップに挑戦して6着のガイエスブルク、芝ではあったが、盛岡に遠征してせきれい賞で2着に好走したウインペンタゴンの走りにも注目したい。あとは中央時芝ではあったが3勝を挙げているカネトシパサージュにも注意したい。
5日(木)のメインレースは初秋特別(B1二組、B2 1600M)。ここは前々走で連勝は5でストップしたが、前走初コースを克服して圧勝したメイショウパーシーの走りに注目だ。大井の短距離戦はレベルが高いのだが、そこで(2)着以下に8馬身差の圧勝劇。この馬の強さは本物だ。復調すればシルクダイドウが相手になるが、休み明け2戦の走りが物足りない。それなら一叩きされたスピード馬チョウサンペガサスや、オープン特別で好走したブラゾーハリー辺りの方が面白い。大井所属だが川崎で結果を残しているイキナヤツ、ここではまだ格下だが調子の良さでフレンチ、中央転入後を一叩きされたセトノシャンクスも侮れない
(勝馬 山形宗久)