【開催見解】第9回盛岡競馬(10/19~10/28)

2013年10月18日

 平成25年度の第9回盛岡競馬は10月19日から前半3日間、10月26日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 前半週の最注目レースは3日目(21日)に行われる、2歳馬による重賞競走『第33回若駒賞』ダート1600m。フルゲート12頭に対して登録馬は13頭。

 現時点での完成度はトライアル・ビギナーズカップを楽勝したラブバレットが最上位。ここまで5戦4勝。敗れた前々走は芝であり、基準外。先手にもこだわらない様子。

 相手はシグラップロード。ビギナーズカップでは前記・ラブバレットには5馬身差と差をつけられたが、3着馬には6馬身と差をつけたし、こちらも凡走は芝の若鮎賞7着のみ。

 ライズラインは強力道営馬相手のジュニアグランプリ(芝1600m)で2着と健闘。今回は7月以来のダート戦となるが、その7月のレースでは前記・ラブバレットと0秒1差の勝負を演じており、適性面は問題なさそう。

 なお、この競走の1~2着馬には11月17日に行われる重賞『南部駒賞』への優先出走権が与えられる。

 

 後半週。4日目(26日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第3回OROターフスプリント』芝1000m。フルゲート12頭に対して登録馬は14頭。

 前開催に行われた前哨戦・ハーベストカップ(芝1000m)で1~2着した、スーパーワシントン、ダイワナイトがここでも有力候補になるが、先行勢がヤリ合ったゆえの展開の利があったことも事実。現在、ハーベストカップ4着で優先出走権を獲得できなかった快速・トートアフィシオンが登録の段階で補欠第2位と出走できるか微妙な状況。この馬の出否がハーベストカップ3着の同型・ライトマッスルの浮沈も握っており、まずは出走投票の行方が注目される。

 

 5日目(27日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第45回不来方(こずかた)賞』ダート2000m。フルゲート12頭に対して登録馬は14頭。

 主役はハカタドンタク。最近は5月のはまなす賞(3歳、芝1600m)1着、7月のオパールカップ(3歳地方全国交流、芝1700m)1着、8月の桂樹杯(古馬、芝1600m)2着、9月のOROカップ(古馬地方全国交流、芝1700m)2着、と芝中心のローテーションで、結果も出しているが、ダートでも4月のスプリングカップがロックハンドパワーの2着、5月のやまびこ賞1着、6月の岩手ダービー・ダイヤモンドカップはヴイゼロワンの2着と3歳世代の中心的役割を十分に果たしている。今回は6月以来のダート戦となるが、今シーズン先着を許した同世代の2頭・ロックハンドパワー、ヴイゼロワン不在でもあり、キッチリ世代ナンバーワンの座を確定させたいところ。

 次群はウイナーカップ、ひまわり賞の覇者・コウギョウデジタル、イーハトーブマイルの覇者・テンショウリバイヴ等、タイトルホルダーの名が挙げられるが、ここでは新興勢力に注目したい。

 エノテカはここまで7戦5勝、2着2回。今年5月デビューのため出世が遅れているが、前々走は9馬身、前走は大差勝ちと、大型馬がいよいよ頭角を現してきた。母パラダイスフラワーはこの馬と同厩舎、同馬主として活躍し、2006年のエーデルワイス賞(Jpn3)を制覇。血統的にも筋が通っている。

 コスモデスタンは中央7戦0勝ののち、岩手移籍3戦目での初勝利となったが、その前走でマークした1分38秒9の勝ちタイムは秀逸。前々走のイーハトーブマイル2着で上位陣との対戦にもメドを立てている。

 ルタドールは中央8戦0勝。転入緒戦がいきなりこの伝統重賞となるが、母ゴールドデイは大種牡馬ブライアンズタイムの妹という魅力的な血統背景の持ち主。中央では新馬2着など、未勝利馬ながらヘタな1勝馬以上の成績であり、今後へ向けて注目してみたい素材。

 なお、この競走の1~2着馬には11月24日に行われる重賞『ダービーグランプリ』への優先出走権が与えられる。

 

 

(文:エイカン 内山達明)

岩手 エイカン

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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