【開催見解】第18回佐賀競馬（1/18・19・25・26・2/1・2）

第18回佐賀競馬は１月18日(土)19日(日)　25日(土)26日(日)　２月１日(土)２日(日)の６日間で行います。

 

注目のレース【２日目】１月19日(日)

山口シネマ杯　第55回花吹雪賞(Ｓ１)　サラ系３歳牝馬ＯＰ　1800ｍ

 

花吹雪賞は今年最初の重賞。３歳牝馬限定レースだ。距離1800ｍ。10頭立て。

【フリオグレイスー】は金沢からの移籍初戦をひと叩きした。Ｂ－３組で[5]着は上々の内容だし、最後は伸びていた。時計も悪くないし、３歳牝馬限定戦だと上位の存在。距離も経験しているし、主力に推せる力量。

【セリオ】は道営からの移籍初戦を快勝。なかなかの末脚だったし、あの走りだと距離は伸びても問題なさそうだ。この中間の追い切りも動いた。互角の能力だと思えるし、好勝負期待する。

【ハートメイン】は前走のプリンセス賞でマツノヴィグラスに0.1秒差の[2]着。距離２戦目で大きく変わって来たし、時計も上々のもの。この外枠は動き易いし、前走の流れが可能。主力級。

【アオゾラセント】は前走でもこの馬の走りは出来ていたし、引き続き状態は安定している印象。追い込んでくるタイプだけに、今回も前のペースに左右される。前が激しいと浮上十分。

【クロスオーバー】は高知からの参戦で、道営１勝・高知で２勝を挙げている。前走が1600ｍを逃げ切っている点からも距離はこなせそうだが、サウスヴィグラス産駒だけに少し長いかも。

【エイケイキャプテン】は前走は流れも速かったが、最後が後退。戦歴からももう少しやれるはずだし、道中がスンナリだとひと脚使って来るはずだ。

 

【１日目】１月18日(土)　サイネリア賞　サラ系３歳以上ＯＰ　1400ｍ

 

サイネリア賞はＢクラス特別。距離1400ｍ。12頭立て。

【ゴールドペンダント】はこの1400ｍ戦は９戦６勝。３歳秋口から力つけてきた上昇馬だ。今の勢いだと負ける気がしない。【コスモウィロー】は前走がゴールドペンダントとの対決で１馬身敗れた。勢いの差が出た印象だ。【シャイニーフェイト】は移籍後を11戦７勝。なかなかの決め手見せている。自在に動ける脚も高評価。【シゲルミカン】は前走は道中折り合っての[3]着確保。最後の脚はシッカリしていた。【ホーマンルッツ】は中島記念の後をひと息入れて態勢整えてきた。実績からも好勝負できる力量。要注意。【シゲルコギツネザ】は距離は短いところが合っているし、初戦のスピードだと位置はとれるはずだ。このレースはスピード馬が揃ってペースがカギとなる。

 

【２日目】１月19日(日)　山口シネマ杯　第55回花吹雪賞(Ｓ１)　サラ系３歳牝馬ＯＰ　1800ｍ

 

【３日目】１月25日(土)　２０１４Ｍ＆Ｋジョッキーズカップ(第１戦)　サラ系Ｂ－２組　1800ｍ

　　　　　　　　　　　　第２回筑紫野賞(Ｓ２)　サラ系３歳ＯＰ　1750ｍ

 

Ｍ＆Ｋジョッキーズカップは毎年恒例のレースで岩手・佐賀のジョッキー達が腕を競い合う。距離1800ｍ。10頭立て。

まだ騎乗騎手は未定だが、この距離だと【カレンレッドロック】有利か。前走は格上馬相手に[4]着まで脚を伸ばして来た。あの脚だと好勝負出来るだろう。移籍２戦目【トップザバード】の上積みは考えたい。初戦は上がり38,5の脚も見せたし、[3]着は上々の走り。期待できそう。【エルダリオン】は佐賀ではこの距離は初めてだが、ＪＲＡ時に経験しているし、600ｋを越す大型馬。距離の不安はないはずだ。【ダンスインザスカイ】も距離はＪＲＡ時に使われていたし、脚質的にも合いそうなムード。この距離でも上位の存在。【リアリーザワールド】も終いは堅実だし、距離の不安感じない。抜けた馬は居ないし、ジョッキー達の腕の見せ処。面白くなりそう。

 

筑紫野賞は３歳馬ＯＰレース。距離1750ｍ。12頭の登録。

混戦メンバーだが、馬体の良さで【プリンスレオン】期待したい。距離は道営時に経験済み。終い使っているし、好勝負出来るだろう。【タケノペガサス】はＪＲＡ２歳未勝利から移籍後を連勝決めた。スピードあるし、素質の高さ感じるも、サウスヴィグラス産駒だけに距離が微妙か。【コスモレグノ】はなかなかの末脚使う馬。距離はこなせそうな感じだし、上記馬との時計の差もない。【マサヤ】はデビュー戦勝ちの能力も、昨年９月以来の競馬となる。重め残りは考えたい。【テッド】は叩きつつ動けているし、距離もこなせそうなムード。忙しい競馬よりは合いそうだ。波乱のレースか。

 

【４日目】１月26日(日)　２０１４Ｍ＆Ｋジョッキーズカップ(第２戦)　サラ系Ｃ２－１組　1400ｍ

　　　　　　　　　　　　第２回球磨川賞(Ｓ２)　サラ系３歳以上ＯＰ　1750ｍ

 

Ｍ＆Ｋジョッキーズカップ第２戦はＣ２－１組メンバー。距離1400ｍ。10頭立て。

好調維持【シルクフュージョン】が人気しそう。自在に動けるし、崩れてないのも魅力。ここでも上位か。【リバーデュランダル】が帰って来た。佐賀で２勝を挙げた実績だし、ＪＲＡでもまれて力もつけているだろう。いきなり怖い。【カシノハッピー】連勝決めて勢いに乗っている。鋭い末脚使うし、ここでもチャンスある。【グリーンドリーム】も1750ｍ戦で折り合い見せているし、状態の良さが窺える。この距離だとスピード生かす。新規馬【ヒラボクボス】は名古屋で２勝挙げた。自在に動けるみたいだし、力の差はなさそうだ。第２戦も混戦か。

 

球磨川賞はＡ１・２準ＯＰクラスで行う。距離1750ｍ。11頭の登録。

ＪＲＡ５勝馬【エイシンサクセス】の走りは楽しみ。１年４ヶ月の休養はあったが、馬体は良く見せているし、能力検査の走りも上々。能力でいきなり好勝負しそう。【コスモガラサ】はこの距離得意だし、1750～1800ｍで佐賀の３勝を挙げている。時計的にも好勝負出来るはず。【キタサンツバサ】は前走が意外な結果に終わるも、初戦の走りからも見限る事は出来ない。【リリー】は1400ｍ戦で４連勝中。この距離位まではやれるし、今の勢いだと面白い。昇級戦だが【マコトタンホイザー】の末脚も気になる。メンバーからも面白いレースとなりそうだ。

 

【５日目】２月１日(土)　第１回鶴見岳賞(Ｓ２)　サラ系３歳以上ＯＰ　1400ｍ

 

鶴見岳賞はＡ１・２ＯＰメンバーで行う。距離1400ｍ。11頭の登録。

今回のＯＰメンバーは1400ｍ戦。スピード対決だと笠松ＧＰの覇者【エスワンプリンス】、この距離は圧勝続き【エイティーランボー】この２頭が一歩抜けている印象。佐賀ナンバー1馬【デュナメス】はもう少し距離ほしいタイプ。今回は力出し切れるか疑問。それでも底力で上位には駆けてくるだろう。その後は連勝した【ディアフロイデ】。【キンバーライト】も距離得意。新規馬【コパノエクスプレス】は高知黒潮菊花賞を勝っている。明け４歳馬だけに気になる。スピード対決の1400ｍ戦も面白いレースとなる。

 

【６日目】２月２日(日)　フェブラリー特選　サラ系Ｃ１－１組　1800ｍ

 

フェブラリー特選はＣ１特選レース。距離1800ｍ。11頭の登録。

連勝は止まったが【ビレッジオブベスト】見直したい。今回も枠順は気になるが、揉まれなければ底力で上位。巻き返す。【ウィロー】も道営時の時計から好勝負出来るはずだ。【キョウワカイザー】は移籍後が６戦４勝馬だし、折り合える脚からも距離はこなせそう。【ブレイクアパス】もひと叩きして上積みは十分。【ウエストキャッスル】も一発の脚持っている。明け３歳馬【ケンシスピリット】は初古馬戦は厳しいレースとなりそうだ。Ｃ１クラスも好メンバー揃っている。

 

 

（文：全国公営競馬専門紙協会　田中宏信）