【開催見解】第20回ばんえい十勝（1/1～1/5 重賞：帯広記念、天馬賞）
第20回ばんえい十勝
第40回帯広記念(BG1) ４歳以上オープン別定 １月２日９Ｒ
出走予定馬
○オレノココロ (910ｷﾛ)
○カンシャノココロ (890ｷﾛ)
○コウシュハウンカイ (920ｷﾛ)
○サクラリュウ (900ｷﾛ)
○シンザンボーイ (900ｷﾛ)
○ソウクンボーイ (890ｷﾛ)
○トレジャーハンター (900ｷﾛ)
○ニュータカラコマ (920ｷﾛ)
○フクドリ (890ｷﾛ)
○フジダイビクトリー (900ｷﾛ)
【解説】正月開催恒例となった古馬重賞。900キロを超えてくる馬もおり、馬場は軽くても時計がかかり、パワー勝負は必至。初挑戦も何頭か参戦するが、ここは実績を重視する。今回の本命はフジダイビクトリー。ＢＩＧ４と呼ばれる馬の中で今季唯一重賞勝ちがないが、今まではちょっと運がなかっただけで常に重賞でも安定した内容。目下連勝中でここに向けての仕上がりも言うことなし、上と20ｷﾛのハンデ差なら今度こそ。対抗にはオレノココロ。現役最強馬でこのレースは連覇中。時計勝負よりも力勝負で本領を発揮できる。昨年よりも10ｷﾛ軽いのは歓迎でもあるし、障害でよほど手間取らなければ３連覇達成も夢ではない。ハンデ頭の２頭、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマもここも向けて仕上げてきた。コウシュハウンカイはこのレースで過去２年大敗を喫しているため、900ｷﾛ台の荷物が鬼門となりそうだが、今季の活躍から克服しても不思議はない。ニュータカラコマもこのレースは善戦止まりだが、夏のグランプリ覇者で今季の賞金獲得は一番。自慢の障害力で初Vを狙う。その他では昨年見せ場を作ったサクラリュウに注目は集まるが、重い10コースではさすがに厳しいか。
第11回天馬賞(BG1) ５歳オープン定量 １月３日10Ｒ
出走予定馬
○タカラシップ (760ｷﾛ)
○タフガイ (760ｷﾛ)
○ツルイテンリュウ (760ｷﾛ)
○ヒカルナナヒメ (740ｷﾛ)
○フウジンライデン (760ｷﾛ)
○ブルーオーシャン (740ｷﾛ)
○プレザントウェー (760ｷﾛ)
○ホクショウディープ (760ｷﾛ)
○ホクトノホシ (740ｷﾛ)
○マルミゴウカイ (760ｷﾛ)
【解説】明け５歳三冠レースの最終戦。ここまで柏林賞、銀河賞共にマルミゴウカイがトップハンデで完勝。力の違いを見せている。今回は定量戦のためその力の差は明白といえよう。あとはここまでの過程がポイントになりそう。銀河賞のあとは使えるレースがないため、３カ月実戦から遠ざかっており、前開催で一線級相手に一度叩いたのみ。久々と増量が応えた感じで動きは重かったが、中間の稽古では叩いた効果もあり、軽快な動きを見せている。前走765ｷﾛを経験できたのも大きいだろう。三冠達成へ視界良好。相手探しとなるが、過去のふたレースで２着のホクショウディープが最有力となる。前走はスピード条件に出走も脚馴らしの感じだったし、反動はない。軽くなれば切れ味を生かせられる。２歳時のチャンピオン馬のフウジンライデンがここにきて完全復活を遂げた。特に前走の重い10コースで競り勝った内容は強いのひと言。世代の頂点に返り咲きを狙っている。その他ではツルイテンリュウ、勢いのあるタカラシップあたりが連下の候補になりそう。
競馬ブック 定政 紀宏
