【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(1/11 船橋記念)
「フラットライナーズ、地元で巻き返す」
休み明けでカペラステークスに挑んだフラットライナーズだが、16頭立ての16番枠と枠順に恵まれなかった上に、中山ダート1200mはスタート地点から少しの間芝コースを走ることになりスピードにも乗れなかった。あれがこの馬の実力ではなく、本調子ならもっと見せ馬は作れたはず。休み明けを叩いた上積みがあり、今回は昨年7月に習志野きらっとスプリントを制した時と舞台は同じ。前走を除けば、1200m以下では1度も敗れておらず、ここは当然巻き返してくる。
相手は昨年の覇者イセノラヴィソン。昨年は51キロの軽量での優勝だったが、今年は53キロ。前走のトライアルレースの勝ちっぷりから連覇もありそうだ。
2走前にはそのイセノラヴィソンに敗れたマリカだが、前走地元のA2下を逃げ切って復調成った。昨年8月のアフター5スター賞ではイセノラヴィソンに先着しての3着があり重賞でも十分通用する。
中央時はダートの短距離戦で5勝を挙げているが、南関東転入後は未勝利のシンキングマシーン。しかし船橋に転厩してからは安定した成績を残せており、特に前走直線だけで追い込んでイセノラヴィソンにクビ差まで迫った末脚は脅威だ。展開次第では先行馬をまとめて差し切る、というシーンまでありそうだ。
昨年の2着馬アルゴリズムはアテにできないが、反面一変があるということ。一息入れてリフレッシュできており不気味。
あとは中央時は1600万条件を卒業できなかったが、素質は互角のヤマチョウフェア、道営時に門別競馬場と盛岡競馬場の芝コースで重賞を制しているケイアイユニコーン、ここでは格下だが、軽量51キロが魅力のムービングライトにも注意が必要だ。
他にも印はつけなかったが、この距離向くラクテ、黒潮盃の覇者ブラックレッグ、大穴なら名古屋で3歳牝馬重賞2勝のクラトイトイトイにもチャンスはある。
◎フラットライナーズ
○イセノラヴィソン
▲マリカ
△シンキングマシーン
△アルゴリズム
△ヤマチョウフェア
△ケイアイユニコーン
△ムービングライト
(勝馬 山形宗久)