【開催見解】第7回船橋競馬(9/25~29 重賞:日本テレビ盃[JpnII])
平成29年度第7回船橋開催は9月25日(月)から29日(金)の5日間開催。
初日のメインは「穂波スプリント」1200メートル
地元千二に矛先を向けて1→2→2着のキングスベンチが首位候補。
前走は結果的に勝ち馬から離された2着に完敗したが、13秒9と自己ベストを大きく更新した走りは評価できるし、
今の充実ぶりでこの顔ぶれなら好レース必至とみる。
対抗格は前走キングスベンチを見事に振り切ったリュウノプリンス。ひと息後だけに仕上がりが焦点だが、
千二(4102)と適性の高さは疑いようがなく要注目。穴で妙味は脚質に自在性が出てきたフォルス。
2日目のメインは「千葉ダートマイル」1600メートル
久々も万全の仕上がりに映るオウマタイム。前走の川崎マイラーズは超Hペースの展開で自分の得意な
形に持ち込めなかったが、2走前の皐月盃のレースぶりから手ごろな頭数のオープン特別なら巻き返し十分。
センティグレードは叩き2戦目の前走で3着好走としっかり前進。素質的にも重賞はともかく、オープン特別なら再三好勝負をしてきているだけに、
突出馬不在のここはチャンス十分。もう1頭注目馬はJRAから転入してきたクリスマスだが、初ダートということもあり馬券的には慎重にならざるを得ない。
3日目のメインは「第64回 日本テレビ盃(JpnII)」1800メートル
JRA4頭はいずれもG1馬。このレース昨年アウォーディーのアタマ差2着と良績あるモーニンはアテにしにくい面もあるが、
昨年同様の単騎マイペースが見込めるだけに昨年の再現も十分。
サウンドトゥルーは一昨年の覇者で昨年は3着。今年は実質4頭立てでペースはそこまで速くはなりそうもないだけに、まとめて差し切りまではどうか。
これを叩いて本番のJBCが狙い目となりそうだ。
勢いと充実を素直に評価すればケイティブレイブ。帝王賞差し切りVは発馬でつまずき腹をくくった結果だが、新境地を開拓したのは間違いない。
ただし、帝王賞はライバルの大半がドバイ帰りで状態ひと息であった印象が強く、今秋が真価を問われることになりそう。
アポロケンタッキーは昨年の東京大賞典勝ち馬。今季はドバイ大敗と帰国戦の帝王賞5着のみで復活なるかどうかだが、実力はもちろん五分以上。
本調子に仕上がらなくとも8分のデキにさえあれば十分好勝負になる。
4日目のメインは「長月特別」1700メートル
ハードクラップの巻き返しに期待できそう。前走はスローペースの切れ味勝負で分が悪かった印象。
中距離はベストで2、3走前の内容からA2下なら実力はトップクラス。あらためて期待する。
もう1頭注目馬は船橋の新井厩舎に転厩して地元千七2→1着と好成績を残しているクインザヒーロー。
馬場がしぶると逆に時計が掛かりやすくなる今の船橋競馬場の馬場で千七49秒1ならA2下でも通用可能か。
逆にオーズは船橋の矢野厩舎に転厩後(4113)で前走B級卒業にもメドは立っているが今回はA2下で一気の相手強化。
充実ぶりは確かもさすがに半信半疑。
5日目のメインは「金風特別」1600メートル
近4戦3勝2着1回と今春からの充実ぶりが非常に目立つオーバークロック、B級での好走実績十分で久々も好仕上がりのオルキスリアン、
前走ひと息も一連のレースぶりから見限りは早計なゴッドフュージョンらが人気の中心。穴で注目は地力強化してここ2戦強敵相手に3→3着と好走しているエヌティボタン。
文 日刊競馬 津田英憲