【開催見解】第12回船橋競馬(3/12~16 重賞:ダイオライト記念[JpnII])

2018年3月11日

 平成29年度、第12回船橋競馬は3月12日から16日までの連続5日間開催。開催3日目の14日にはJpnIIの『ダイオライト記念』が行われる。尚、今開催から船橋はナイター競馬(ハートビートナイター)となるのでご注意を。

 

 開催初日のメインはB1・B2一組による1200メートル戦の駿風スプリント。サトノスピードオーはJRAから転入して4戦3勝、2着1回。今回からB1に昇級するが、勝って同条件というのは有利で、550キロ近い馬格があるので55キロから57キロに斤量が増えても、そう気にする必要はなさそう。まだまだ上のクラスを目指せる好素材。ここも楽々と突破。川崎のキョウエイアドニスはオープン特別でも連対歴がある実績馬。前走後はこの船橋開催照準とのことで仕上がりも良く、休み明け3戦目で能力全開なら互角以上に。フィットは一瞬の鋭い切れを持っていて、前が速くなって先行勢が止まるような展開、流れになればラスト強襲のシーンが。

 

 2日目のメインはオープンによる柏の葉オープン。1600メートル戦で、勝ち馬には5月2日に施行されるJpnIかしわ記念への優先出走権が与えられる。地方他地区からの遠征馬もいて非常に難解な一戦だが、注目したいの一昨年の羽田盃馬タービランス。東京ダービーで3着に入り、ジャパンダートダートを取り消した後、1年以上もの休養に入ったが、昨年11月に古巣の道営で復帰していきなり勝利を飾り、暮れの東京大賞典を使ってから浦和に戻ってきた。再転入緒戦から万全とはいえないものの、追い切りでは力強い動きを見せていて、鉄砲もOKの気性。初コースを気にするタイプでもないだけに、この条件で力通りの走りができれば即勝ち負けの期待。前々走でシンデレラマイル勝ちのニシノラピート、10歳になったが1月の報知オールスターカップ2着、2月の報知グランプリカップ4着と元気一杯なオメガスカイツリー、終い一手だが船橋1600メートルのオープン特別勝ちがある高知のミッキーヘネシー、転入3戦目となる元JRAオープンのフィールザスマートなどが相手候補に。

 

 3日目のメインはJpnの『ダイオライト記念』2400メートル。ここはやはりというかJRAの4頭が人気を集めそうだ。アポロケンタッキーは昨年の日本テレビ盃で豪快な差し切り勝ち。あの内容から判断しても船橋コースに対する適性は高そうで、距離の2400メートルも、力の差が開いた組み合わせで揉まれる心配もなく、道中スムーズに運べそうだけに十分こなせるはず。まず勝ち負けと見る。ケイティブレイブは非常に速い流れに巻き込まれて11着に惨敗したフェブラリーSを使っての参戦。休みなく使っていてそろそろ疲れが心配、そして今回は転厩緒戦でもある点がどうかだが、帝王賞と川崎記念の勝ち馬。今回のメンバー構成なら自分のペースでスンナリと主導権を取れるはずで、相手関係もフェブラリーSに比べれば大幅に緩和している。まともなら巻き返し必至。ルールソヴァールはサウンドトゥルーの2つ下の全弟で、兄と同じく晩成型。前走の佐賀記念で重賞を初制覇し、勢いに乗っての当レース出走となる。折り合いがつくので距離に不安はないと判断。このメンバー相手にどこまでやれるか、非常に楽しみな一戦。マイネルバサラは3走前の浦和記念を圧勝。前走はルールソヴァールに完敗の3着も、58キロの斤量も微妙に影響した感じ。長いところのスタミナ比べは大歓迎。巻き返しが怖い。地方勢では昨年の当レース3着馬であるウマノジョーに何とか期待したいところだが、果たしてどこまでやれるか・・・。

 

 4日目のメインはA2による1700メートル戦の早春賞。ここはベンテンコゾウが圧倒的な人気になりそうだ。何しろ岩手からの転入緒戦だった前走が圧巻の内容。番手追走から楽々と抜け出して最後は4馬身差。モノが違うという走りを見せてくれた。枠入不良による再調教試験明けだが、調整に大きな狂いはなく今回も力を出せる仕上がり。、勝って同条件なら人気でも逆らわない方がいい。相手候補は前走でベンテンコゾウの2着に入ったラブミークン。3走前にオープン特別で2着に健闘しているアサヤケ。A2で2着5回、昨年の当レース2着馬でもあるヤンキーソヴリンあたりか。

 

 開催最終日はラジオNIKKEI盃、B1下による1600メートル戦がメイン。サトノクリエションはJRAから転入後、地元船橋に限れば2,1,1,2着。まだキャリア10戦の4歳馬で、更に良くなってきそうな感じがあり、B2の身で格上との混合戦とはいえ、2キロの斤量差があれば十分、勝ち負けになっていいはず。ディアブルーダーはJRAでの最終戦から1年半以上も実戦から離れていたのだが、転入後2戦して2、2着。前走で0秒4差の勝ち馬キングガンズラングは先週の大井A2下特別を完勝しており、その比較からも叩き3戦目で本来の力発揮ならアッサリVのシーンまで。ハニームーンは前々走で今回と同条件を勝っている力量馬。前走の1700メートル戦は末脚不発だったが、マイルの決め手勝負なら反撃可能。

 

 

競馬ブック 木村 悟

 

 

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