【開催見解】第1回船橋競馬(4/9~13 重賞:マリーンカップ[JpnIII])
平成30年度組合営第1回船橋開催は4月9日から13日までの5日間開催。
初日のメインは「桜波スプリント」 B1・B2選抜馬 1200メートル。
前走はキングスベンチの末脚に屈したサトノスピードオーだが、転入後〔3.2.0.0〕とまだ連対を外していない。今回はそのキングスも抜けた上に少頭数立てになりそうなメンバー構成で、ここはきっちりと勝ち切りたいところだ。
シャインプラチナムは1200メートルで〔5.2.2.0〕、船橋に限れば〔2.0.0.0〕。持ちタイムをさらに短縮する必要はあるが、C1→B3とはいえ連勝中の勢いは無視できない。
前走は大敗のロマンコスモだが、展開が厳しかった面も。昨年の秋にこの条件で連勝からもまだ見限れない。地元に戻って見直したいアイアンハート、末脚が生かせる馬場、展開になればタケショウメーカーにも出番はありそうだ。
2日目のメインは「陽春賞」 3歳以上オープン 1600メートル
一連の成績からムラなイメージのオウマタイムだが、地元船橋コースでは条件、距離を問わず1度も掲示板を外したことがない。休み明けにはなるが態勢さえ整っていればいきなり狙い目が立つ。
格上げにはなるインフォーマーだが、もともとオープンでも好走歴あり実質形だけ。船橋1600メートル1戦して2着の実績はだいぶ過去のものだが、遠征自体は問題なく勝ち負けの期待がかかる。
転入2戦目スノーモンキー。JRA時は1600メートルに良績があり、南関馬同士であらためて走りをみてみたい。
ほかにも重賞実績あるアンサンブルライフ、ラッキープリンス、古豪ポイントプラス、JRAオープンから転入して2戦目になるポイントブランクなどチャンスのある馬がそろっている。
3日目のメインは「第22回マリーンカップ」 JpnIII 1600メートル
女王候補・クイーンマンボが待望の復帰戦を迎える。昨年レディスプレリュードでホワイトフーガに8馬身差、関東オークスではアンジュデジールに4馬身差・・・、勝つときのインパクトは図抜けており、能力の高さは間違いない。血統からも中距離志向なイメージだけに今回1600メートルにも一抹の不安はあるが、まずは好発進を決めてほしい。
レディスプレリュードでもクイーンマンボに引き離された3着だったアンジュデジールだが、南関東の左回りでは〔2.2.0.0〕。順調度、マイル適性を加味すれば着差は詰まるはずで、ここはチャンスがありそうだ。
TCK女王盃で格上挑戦ながら重賞制覇を成し遂げたミッシングリンク。続くエンプレス杯は大敗だけに少し評価が下がりそうだが、距離短縮になるここはあらためてその走りをみたい。ヤマニンアンプリメはダートグレード初登場だが、前走オープン特別でモーニンの0秒2差の2着。中13日と間隔のない出走ではあるが、侮れない1頭だ。
JRA所属馬4頭の争いになりそう。地方馬ではニシノラピートが徹底先行で作れるかどうかで、厳しい戦いは避けられそうにない。
4日目のメインは東京湾カップトライアル「ブルーバードカップ」 3歳 1700メートル
先週川崎、先々週大井でそれぞれ重賞が行われており、ここはトライアルらしく今後の成長株に注目したい。
デイジーカーニバルは年明けデビューながら2連勝。特に軽い顔ぶれとはいえデビュー2戦目でJRA交流完勝は素質がなければできることではない。ここは無傷の3連勝を期待したい。
ユニバーサルライトは転入初戦1番人気2着だが、まずは好スタートか。道営時には1200メートルではあるが重賞でヤマノファイトの0秒4差4着の実績はここなら上位になる。
カットインは前走今回と同距離で差し切り勝ち。少頭数、スローペースで瞬発力勝負になったが、きっちり勝ち切った点は評価できる。同じレースで2着だったダブルマシンガンは三角でいったんポジションが下がったのが最後響いたが、上がり3ハロンのタイムはカットインを上回るもので、能力差はまったくない。
5日目のメインは「伊勢海老特別」 A2二組以下 1700メートル
川崎開催の2日目のメインレースにも出馬投票があったキングガンズラングだが、抽選除外。この地元のレースで仕切りなおしとなる。ここまで〔6.3.0.1〕で今後は重賞路線も視野に入る4歳成長株。きっちりと勝ちたい一戦だろう。
アルテの前走はひと言勝ち馬が強かった。自身放牧・転厩明け4カ月半ぶりを2着ならまずは好発進で、反動さえなければ好勝負可能。
復帰2戦案外のフミノインパルスだが、今回が駆けごろの叩き3戦目。実力は休養前ですでに示しているし、復調さえなれば確実に上位争いに加わる。
格下にはなるトーセンペンタゴンだが、現実に前走でA2下2着ならクラス負けはしないし、船橋にも良績は残している。休み明けの高齢馬だがこの距離はベストのハードクラップ、前走2着だけ走ればマルヒロナッツオーも軽視はできない。
文 鎌田智也