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【開催見解】第9回船橋競馬(12/9~13 重賞:クイーン賞[JpnIII])

2019年12月8日

 初日のメインレースはB3による一陽特別で距離は1500メートル。アンバラージュの前走は昇級初戦のうえに初コースで3着だったが、着差を考えてもクラス通用のメドはついたし、デキ落ちなく地元なら持ち味を全開の可能性が高い。前々で捌く安定した取り口は高く評価できるだけに連軸向きだろう。

 

 キングバイデンの前走は流れ不向きもあるが、成長分を差し引いても休み明けでやや太かった印象。更に条件は上がっているが、1度使っての上積みは大きそうだし、決め手勝負になれば前述アンバラージュとの比較で分があるのはこちら。

 タマモカプチーノのここ2戦はB2下の交流戦。6着、5着でも相手関係を考えれば悲観する内容ではないし、今回は休養後3戦目で走り頃。コースも2度目だし、この組み合わせなら展開ひとつでチャンス十分と見ていい。

 ステラローザの前走は休み明けで半信半疑だったが、2着に好走と立ち直った様子。中央での良績は芝だが、確実にダートにも慣れてきており、この舞台に替わっても力量的に再度上位争いに持ち込めるはずだ。

 ブラックマティーニの前走は思わぬ大敗だったが、これは後手に回って全く自分の競馬ができなかったため。2走前3着からもクラス通用のメドはついており、初コースでも先手を奪えれば巻き返し可能だろう。

 

 

 2日目のメインレースは総の国オープンで距離は1600メートル。リッカルドは2走前に久々の勝利を挙げ、前走のマイルグランプリでは4着。元々、船橋に移籍してから重賞4連勝を決めたほどの馬だし、本来この辺りなら力量上位の存在。本調子なら巻き返しは容易のはずで有力候補だろう。

 

 ヒガシウィルウィンは17年の東京ダービー、ジャパンダートダービーなど重賞6勝の実績を誇る。道営に移籍してからも1勝のみで歯痒いレースが続いているが、まだ5歳で老け込むことはないはずだし、船橋に戻ってきてもうひと花を咲かせるか。

 ベンテンコゾウの前走は休み明けのうえに出遅れて全く競馬にならなかった。2歳時から活躍を続け重賞8勝の実績は光るし、大型馬だけに1度使っての上積みは大きい。スタートを決めて自分の形に持ち込めれば一気に逃げ切るシーンがあっても驚けない。

 バンズームは中央在籍時に名古屋大賞典2着、ユニコーンステークス3着など重賞でも勝ち負けを演じていた馬。移籍後は連対に届いていないものの着差を詰めて一戦毎に良化を示しているだけに流れが向くようなら一発ありそうな予感。

 ワンパーセントは休み明けになるが、態勢は整っている印象だし、移籍後、左回りでは大きな崩れはなくコース適性も証明済み。前走の1200メートルはさすがに忙しかったが、1600メートルなら持ち味は全開だろう。

 

 

 3日目のメインレースはクイーン賞で距離は1800メートル。前走はJBCクラシックに挑戦して8着に終わったアンデスクイーンだが、ブリーダーズゴールドカップとレディスプレリュードを制しており、牝馬同士なら力量上位は明らか。17年は6着だったが、当時とは馬が全く違うし、鞍上にマーフィー騎手を迎えて必勝態勢だ。

 

 プリンシアコメータは17年の勝ち馬。18年にはレディスプレリュード、今年に入ってからはエンプレス杯も制しており、この路線での実績は十分。前走のレディスプレリュードは10着と思わぬ大敗だったが、これは不利があったもので参考外。ブリーダーズゴールドカップではアンデスクイーンと0秒1差の2着だから、まともな競馬なら好勝負。

 ラインカリーナは今年の関東オークスの勝ち馬。その後はブリーダーズゴールドカップで0秒1差の3着。牡馬相手の太秦ステークスで0秒5差の4着だから、古馬相手でも十分にやれることを証明。同型との兼ね合いは微妙だが、逃げ一手ではないし、斤量差もあるだけにV候補と見ていいだろう。

 トーセンガーネットは現在、中央に籍を置いているが、3走前までは浦和の小久保厩舎に所属していて桜花賞と東京プリンセス賞を制して牝馬2冠を達成。中央移籍後の2戦は大敗だが、芝だっただけに度外視できるし、コース実績もある。何より52キロで斤量には恵まれたし、鞍上も乗り慣れた左海騎手。上位食い込みを警戒する必要がある。

 地方勢ではクレイジーアクセルが一番手か。結果的に4着だったレディスプレリュードだが、果敢に逃げて見せ場十分の4着。中央勢が相手でもメドがつく内容だったし、成績通り船橋の方が力を出せるタイプ。ここも自分の形に徹するのみだし、道中のペース次第ではアッと言わせるシーンもあるかもしれない。

 ミッシングリンクは中央在籍時に18年のTCK女王盃を制した実績がある。4走前から浦和へ移籍してやや物足りないレースが続いていたが、前走のJBCレディスクラシックでは勝ち馬から離されたものの5着とようやく本来の姿を取り戻しつつある。流れ次第では一発の可能性を秘めている。

 

 

 4日目のメインレースは3歳以上オープンによるカムイユカラスプリントで距離は1000メートル。中心になるのはキャンドルグラス。重賞Vこそないものの、今年はフジノウェーブ記念とアフター5スター賞がともに2着。東京盃では中央勢相手に2年連続で5着だから、南関同士のオープン特別では頭ひとつ抜けた存在。スピードがあるだけに1000メートルにも難なく対応できる。

 

 ユニバーサルライトは現在4連勝中。距離の長短は問わないが、近走はスピード任せの競馬を続けているだけに1000メートルはむしろプラスに働く公算大。時計の速い決着にも対応できそうだし、地元では抜群の安定感を誇っている。

 メイケイライジンも名古屋在籍時から7連勝中。1200メートルの持ち時計では見劣るが、前走は川崎900メートルで好時計。1000メートルで今のデキなら、ここも入っても十分に通用の感触はある。格下で斤量面での恩恵も大きい。

 6月以来の実戦となるラブミークンだが、オープン特別での実績は十分で3勝を上げている。休み明けでも1000メートルなら息保ちの不安は全くないし、この距離は中央で未勝利を脱出しておりプラスに働くと考えていい。

 ナガタブラックは今年の優駿スプリントを制した3歳馬。前走は出遅れに不利も重なって12着だったが、能力は高いし、元々は川崎900メートルで実績を積んでいた馬。この舞台は魅力で上位争いに加われると見ていい。

 

 

 5日目のメインレースはA2による日刊ゲンダイ賞で距離は1800メートル。まず注目したいのはグリードパルフェ。東京湾カップ2着、東京ダービー4着、黒潮盃2着、戸塚記念3着からもこの世代のトップクラスの馬。休み明けで古馬とも初対戦だが、馬体増は成長分と見ていいし、きっちり結果を残して来年に繋げたいところだ。

 

 アットザヘルムは近走1着、1着、2着、1着とデキは高いレベルで安定している。2走前にはA2下の条件で好走だからクラス通用のメドはついているし、一連のレース振りから展開に左右されないのは大きな強味。今回も崩れはなさそう。

 ベイビータピットは休み明け。大型馬だけに使い込んだ方が良さそうだが、これまで強敵相手にも好勝負を演じている実力馬。距離適性も高いし、多少の割り引きは必要でも上位にマークしていいだろう。

 フェンドオフの前走は思わぬ大敗だったが、これはスムーズさを欠いた影響。調子落ちとは思えないし、2走前には強敵を撃破している。地元に戻って自分の競馬ができれば巻き返し可能と見ていい。

 サクセッサーは休み明けになるが、クラウンカップ2着で東京湾カップを快勝した好素質馬。ここ2戦は強敵相手で大敗だったが、いい経験になったはずだし、初の古馬相手でもこの辺りなら楽に通用するはずだ。

 

(勝馬 小栗啓裕)

 

勝馬

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