【開催見解】第1回門別競馬（4/23・24・29）

　いよいよ、２０１４年度のホッカイドウ競馬が開幕する。昨年度は北海道２歳優駿を制したハッピースプリントが、川崎の全日本２歳優駿も制して２歳チャンピオンに輝いた。羽田盃の前哨戦をクリアしてダートは無傷の６戦６勝。その注目の羽田盃は、ホッカイドウ競馬の開幕日と同じ４月23日にゲートイン。

　今開催は今週２日、来週１日の変則の３日間開催となるが、初日に３歳三冠第一弾の「北斗盃」が組まれており、来週の３日目には、３歳以上オープンの「コスモバルク記念」が行われる。

◎重賞レース

○４月23日12Ｒ　第38回北斗盃　３歳オープン　1200ｍ

１．フジノピューマ

２．ヤマノミラクル

３．ナーゴナーゴハツエ

４．クリノエリザベス

５．モルフェワイン

６．シンワシュシュ

７．ラブミーブルー

８．リシャールサーバー

９．ラヴラヴフェイス

10．スターオブミラクル

11．ハーブティー

12．フジノダイヤ

【展望】昨年、無傷の３連勝でリリーカップを制したクリノエリザベスが、長い休養期間を経てキッチリと開幕に照準を合わせてきた。ポテンシャルの高さは勝ちっぷりの良さに表れているし、直前の動きを見る限り、ほぼ態勢は整ったと見ていいだろう。相手はラブミーブルー。ブロッサムカップを後続に４馬身差をつける圧勝しているし、南関東を使われてきた強みを駆使できれば、今回は逆転まであるはずだ。一角を崩すなら、ハナの速さが魅力のリシャールサーバーだろう。春開幕は逃げ馬が活躍できる場であり、同型馬との兼ね合いがスムーズなら、かなりのところまで踏ん張れそうだ。ヤマノミラクルは先行争いが激しくなった場合に浮上の余地が生まれそう。

（厩舎の談話）

１．フジノピューマ　まだ遠征疲れが抜けていませんからね。どれだけ回復していますか。素質的にはオープンでもやれる馬です。

２．ヤマノミラクル　冬場もビッシリ乗り込んでいますが、昨年のような勢いが感じられません。使われながら良くなってくれれば。

３．ナーゴナーゴハツエ　いい仕上がりですし、成長も窺えますが、ここに入るとさすがにメンバーが強力。どこまでやれますか。

４．クリノエリザベス　長期休養明けですが、久しぶりにゲートから出した。潜在能力の高い馬、久々を克服してくれると思います。

５．モルフェワイン　冬場の南関東では安定した走りを見せていました。力をつけてきました。使われた強みもあるので楽しみです。

６．シンワシュシュ　ビシッと追い切れるようになり、気も入り動ける態勢になっています。ここに入っても見劣りはしないはず。

７．ラブミーブルー　使われたばかりですが、んが、昨年の実績からも、適距離のここなら、恥ずかしいレースはしないと思います。

８．リシャールサーバー　もともと走る素地はあった馬ですから、南関東での好成績は軌道に乗ったということでしょう。

９．ラヴラヴフェイス　順調に調教を積んで態勢が整いました。これといった実績はありませんが、好レースを期待しているんです。

10．スターオブミラクル　仕上がりはいいですよ。まだ１戦のキャリアですからねえ。重賞となると荷の重さは否定できません。

11．ハーブティー　オフの調整がうまくいって、力を出せる仕上がりです。確実な末脚を生かして上位を狙いたいですね。

12．フジノダイヤ　十分に乗り込んできましたし、満足のいく仕上げで臨めます。馬も成長が見られ良くなっていますからね。

 

○４月29日　コスモバルク記念登録馬　３歳以上オープン　1800ｍ

・アートサハラ

・ナニハトモアレ

・ベイリングボーイ

・ニシノファイター

・バルーン

・ナリタボルト

・クールフォーマ

・インフィニットエア

・シャイニーダンディ

・ダイバクフ

・カネマサゴールド

・コスモアジル

・グッドグラッド

【展望】昨年の道営記念３着馬バルーンが、このレースを目標に態勢が整いつつある。その道営記念は正攻法からの競馬でゴール前で力尽きたが、安定感あるレースぶりは印象的だった。この距離では瑞穂賞のレコード駆けがあるように、更に期待感が出てくるだろう。コスモアジルは道営記念でバルーンと同タイムの４着だが、末脚の伸びはこちらの方が勝っていた。追い比べの展開になれば、当然、逆転の望みも出てくるはずだ。ホッカイドウ競馬転入後、まだ底が割れていないインフィニットエア、道営記念で大外から追い込んだシャイニーダンディも首位争いへ虎視眈々。

○４月23日　11Ｒ　ビヤパーティーＡｉｂａ浦河特別　３歳以上Ｂ４　1700ｍ

１．ナイスキャッチ

２．ワッペンジュニア

３．フジノダイヒット

４．ハッピーメイカー

５．キョウエイリリック

６．エイワオーティス

７．アースワンドリーム

８．ライプメイン

【展望】少頭数の割には実力拮抗のメンバー構成となったが、日を追う毎に動きが良くなってきたライプメインに注目したい。昨年後半から軌道に乗ってきたキョウエイリリックも安定した末脚が駆使できるだけに大崩れはないはず。逆転含みの対抗格。冬場に立て直されたワッペンジュニア、まだ伸びしろがあるハッピーメイカーも上位争いは必至か。

（厩舎の談話）

１．ナイスキャッチ　使われていただけに、強い追い切りはかけなくてもいいと思います。長目を乗り込み、仕上がっています。

２．ワッペンジュニア　ひと冬越してどこまで良くなってしますか。昨年の走りがパッとしませんでしたし、やってみないと何とも。

３．フジノダイヒット　変わらず元気一杯です。昨年も距離延ばして対応してくれたように、流れ次第ではいいところがあっても。

４．ハッピーメイカー　昨年の春先と比べると気合乗りも良く、いい感じです。ここに入っても見劣りはしないでしょう。

５．キョウエイリリック　今年に備え、針をして立て直しを図りました。動きも目立っていますし、休み明けも苦にしないでしょう。

６．エイワオーティス　跨った感じでは、ジリっぽく、距離は長い方が向くんじゃないかと思います。一度走りを見てみないとね。

７．アースワンドリーム　順調に来てたんですが、一時、歩様が悪くなり、ちょっと仕上がりが遅れています。叩いて良くなれば。

８．ライプメイン　春先は走る方ですからね。順調に乗り込めていますし、調子も上がってきています。流れに乗って運べれば。

 

（競馬ブック・松本英博）