【開催見解】第6回門別競馬（7/1～7/10）

第６回門別競馬展望

　　今開催も前節が３日間、後節が２日間の日程。そして、その初日には、２歳オープンによる重賞第一弾「栄冠賞」が行われる。今後は中央競馬の札幌開催にもつながって行くだろうから、その意味でも興味は尽きない一戦である。

◎重賞レース

７月１日　１２Ｒ　第39回栄冠賞　Ｈ２　２歳オープン　1200ｍ

１．バトルルーラー

２．ブライトギャル

３．オヤコダカ

４．フィーリンググー

５．ウールーズ

６．コンドルダンス

７．コールサインゼロ

８．ルージュロワイヤル

９．クリノショウスーシ

10．アイスバードック

11．アオジャシン

12．オウマタイム

13．ウーマン

14．ティーズアライズ

【展望】

注目したいのは、デビュー戦でスピードの違いを見せつけたクリノショウスーシ。テン良し中良し終い良しの三拍子が揃っており、余裕で後続を突き放した内容からは、１ハロン延長はまったく問題はない。父サウスヴィグラスだから、距離が1200ｍまでは大丈夫。ここをクリアすれば、将来展望も相当に開けてくるだろう。同じ角川厩舎のルージュロワイヤルも、好センスを実証するデビュー戦だった。終いを伸ばされた坂路の動きも実にシャープ。順調な調整プロセスを踏んできたことは明らかだ。角川勢に待ったをかけるのは原厩舎のオヤコダカとコールサインゼロか。オヤコダカはウィナーズチャレンジで揉まれた経験が生きてきそうだし、コールは良馬場で１分２秒台の時計が立派であり、大型馬の叩き２走目で更なる上積みが見込めるだろう。昨年の勝者はノットオーソリティだったが、連覇を田中淳厩舎はアオジャシンを送り出してきた。時計が遅いのは、重い馬場が影響したもの。父ワイルドラッシュ産駒。いかにもダート向きの血統である。

（各厩舎の談話）

１．バトルルーラー　大きい馬ですから、タフな馬場で距離が延びるのは大歓迎です。坂路での反応は前走以上、上昇ぶりも目立ちます。

２．ブライトギャル　追われていいタイプですから、1200ｍの方がより持ち味が生かせるでしょう。レースを経験して成長も見せています。

３．オヤコダカ　前走は中間の調整がオーバーワークだったかもしれません。その点を考慮して今回は仕上げましたので、デキに不安はありません。

４．フィーリンググー　坂路の動きも上々ですが、しっかりと攻められるのが強みです。前走は前が詰まり、スムーズさに欠けたものです。

５．ウールーズ　デビュー戦は、うまく立ち回り、中身の濃い内容でした。いいモノを持っていますね。力の出せる仕上がり。ヒケは取らないと思います。

６．コンドルダンス　デビュー勝ちを収めた面々が相手でも、臆するところはありません。速い流れになるでしょうから、確実な末脚は武器になるはずです。

７．コールサインゼロ　素質馬が揃ってレベルの高いレースになるでしょうが、何ら見劣りは感じません。いい調整ができ、十分にチャンスがあると思います。

８．ルージュロワイヤル　完成途上のところはありましたが、初戦の走りは優秀でした。同じ日のオープンと時計も変わらなかったですからね。期待しています。

９．クリノショウスーシ　ここ目標に満足のいく仕上がりで臨めます。能検、前走の内容からも、潜在能力の高い馬です。距離が延びても問題なく、楽しみです。

10．アイスバードック　トモに甘さがあった馬ですが、乗り込んでしっかりしてきました。前走はセンスを感じる内容でした。まだ成長も見込めます。

11．アオジャシン　前走後は少し疲労がありましたが、今はまったく問題がありません。単に回復しただけではなく、パワーアップが見られて、申し分のないデキです。

12．オウマタイム　一旦、牧場に下げてリフレッシュさせましたが、いい感じです。持ち時計がありますし、ここに入っても見劣りはしないでしょう。

13．ウーマン　間隔は開いたけど、乗り込み量は十分、上々の仕上がりで臨めます。スピードは勿論、素質を秘めた馬。この馬にも期待しています。

14．ティーズアライズ　順調にきています。デビュー戦がフロックじゃないことを証明する内容でした。確実に脚を使ってくれますから、展開向くようなら。

（競馬ブック・松本英博）