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【開催見解】第1回門別競馬(4/22~29)

第1回門別競馬展望

 

 2015年春、いよいよ、ホッカイドウ競馬も開幕を迎えた。今年は3~4角のコーナーに内回りを設けて、新たに1500m、1600mを新設。距離面にバラエティー感が出たことで、更に醍醐味が増えたとも言えるだろう。ただ、初日の北斗盃も含めて、内回りコースにナイター設備が整っていないだけに、昼間のレースに限定されている点は残念。大井競馬場を参考に、是非、来年以降はナイターで開催ができるようになればと思う。さて、今回の初日は、SPAT4のトリプル馬単が昨年から繰り越しとなる約1,500万円がキャリーオーバー。そういう意味でも、初日から目が離せない。

 

【重賞競走】
4月22日 初日6R 第39回 北斗盃 3歳オープン 距離1600m内

 

1.サクセスストーリー

2.タイムビヨンド
3.ジェンキンス
4.カゲマル
5.フジノサムライ
6.カンベエ
7.シークロム
8.ネガティヴ
9.オヤコダカ
10.パシコペンネッタ
11.ノボリクリーン

 

【展望】

衆目の一致するところは全国区のオヤコダカだろう。北海道2歳優駿5着、兵庫ジュニアグランプリ2着の実績は、ホッカイドウ競馬に限定すれば、一枚も二枚も上のものである。昨年はサンライズCで大敗を喫しているように気分屋のところはあったが、敢えて心配な点をいうならその点だけ。直線の短い内回りでも前にいける分、逆に有利に戦えるはずだ。相手は一長一短あって難しいが、大井で3月まで使われてきたタイムビヨンドの順調さを上位に挙げたい。成長度ならフジノサムライも有力候補。やや重目が残っているようだが、そこは素質の良さでカバーできる。新勢力のシークロム、大外枠でも、流れに乗りさえすれば、ノボリクリーンの食い下がりも十分か。

 

(関係者の談話)
1.サクセスストーリー 坂路の動きを見ると成長分があるにしても、まだちょっと重い感じがします。

               それに内回りも決してプラス材料とは言えませんからね。
2.タイムビヨンド     大井は持ち味を出せていないレース。決め手を生かすことに徹していれば、

               結果は違ったことでしょう。冬場に使われていた強みを生かせば。
3.ジェンキンス     転戦の疲れも抜け、いい感じで調整できています。

               向こうの成績からも力をつけているのは確かです。見劣りすることはないでしょう。
4.カゲマル        良績は短距離戦ですが、マイルは向くと思っているんです。

               ひと冬越して成長も見せていますし、仕上がりもいいですから、上位に食い込みたいです。
5.フジノサムライ    休み明けでちょっと重い感じはしますが、乗り込みは十分、力は出してくれるでしょう。

               まだまだ成長が見込める素材、楽しみにしています。
6.カンベエ         肉体的にはそう変わっていないものの、3歳になってのパワーアップが見込めます。

                                 実績面では見劣りますが、思い切ってぶつかりたいですね。

7.シークロム            中央時は揉まれ弱さがネックになって力を出し切れなかったようですね。

                                 スムーズなレース運びで勝った前走には、ポテンシャルの高さを感じます。
8.ネガティヴ             息遣いは悪くはないですが、坂路の動きが昨年と比べるとまだ物足りません。

                                 南関東で使われていた強みに期待を賭けたいものです。
9.オヤコダカ             少し立派な体つきですが、力は出してくれると思います。

                                 昨年の負けたケースは、いずれも集中力を欠いたものでした。

                                 積極性に満ちたレース運びをするのが、この馬にはいいように感じています。
10.パシコペンネッタ    順調に乗り込め、休み明けでも動ける態勢。距離もこれぐらいなら大丈夫。

                                 器用に立ち回れるタイプで内回りもこなしてくれるでしょう。
11.ノボリクリーン        剥離骨折で昨年の後半を棒に振ってしまいましたが、完治して、

                                 十分に調教を積むことができました。1600mならこなせるでしょう。

 

4月29日 3日目 第5回コスモバルク記念登録馬 3歳以上オープン 距離1800m

 

・シルクメビウス

・アメイジア
・ニシノファイター
・ウルトラカイザー
・ドラゴンウィスカー
・ヤマノミラクル
・キタノイットウセイ
・コスモスイング
・ゲンキ
・ダイバクフ

 

【展望】

古馬の重賞第一弾としては頭数は少なくなった印象は否めないが、ただ、昨年の道営記念馬ウルトラカイザーが、今年は開幕から出陣態勢を整えている。既に坂路でも時計を出しており、あと1週間でキッチリと仕上げてくるのではないか。今年で7歳を迎えたわけだが、21戦16勝という数字には重みもあり、まだまだ成長力はあるはずだ。昨年、年間6勝をマークして、いよいよオープン馬の仲間入りを果たしたコスモスイング。道営記念では僅か0秒1差及ばなかったが、その分、今年に懸ける意気込みは察して余りある。昨年暮れには東京大賞典に挑戦したシルクメビウス、キタノイットウセイの両馬の登録もあり、見応えは十分にありそうだ。

 

○4月22日 初日12R 3歳以上B3 距離1700m
1.デルマボサツ
2.フェアープライド
3.ブラックモンブラン
4.エクセルギー
5.フロールシータ
6.ハッピーメイカー
7.トミケンオウドウ
8.ダブルミッション
9.アギャント

 

【展望】
主力拮抗のメンバー構成だが、どんな競馬でもできる自在性のハッピーメイカーを中心に見立てた。園田で使われてきたデルマボサツも仕上がりの良さで逆転を狙える位置だが、中央からの転入緒戦となるダブルミッションも未知の魅力は十分。大勢としてはこの3頭の争いか。

(関係者の談話)
1.デルマボサツ       相変わらず勝ち味に遅いという遠征での結果でした。でも、それは堅実さの裏返しですから、

                                この馬の個性でしょう。1700mは守備範囲です。
2.フェアープライド    転入緒戦で、まだ把握し切れていませんからねえ。芝を主体に使われていて、

                                ダートの経験が少ないので, 馬場に適応できるかが鍵になりそうです。
3.ブラックモンブラン 近走、南関東での成績が今ひとつでしたが、状態は良く、力は出してくれるでしょう。

                                格付けが少しキツい感じはしますが。
4.エクセルギー        使われていた馬ですし、状態面に問題はありません。

                                跨った感じは距離も延びた方が良さそうな気がします。力関係だけでしょう。
5.フロールシータ      転入緒戦で力関係が、まだ分かりませんからねえ。

                                冬場に使われていた利を生かしてどこまでやれますか。
6.ハッピーメイカー    順調に乗り込んではいますが、例年、使いながら良くなってくるタイプ。

                                昨年の実績から間に合っていい条件ですが、休み明けの緒戦はどうでしょう。
7.トミケンオウドウ     緒戦から動ける態勢にあります。展開に注文のつくタイプですので、

                                流れが向いてほしいところですね。
8.ダブルミッション     動きも良く、いい感じで調整できています。中央では未勝利でしたが、持ち時計がありますからね。

                                ナイター、馬場が向くようなら緒戦から。
9.アギャント             昨年は尻すぼみでしたからねえ。どうもムラなタイプのようです。

                                今シーズンは、距離を延ばして、新しい面を引き出すつもりなんです。

 

(競馬ブック・松本英博)

  

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