【開催見解】第15回門別競馬(10/31~11/9 重賞:北海道2歳優駿[JpnIII]、ブロッサムカップ、道営記念)

2017年10月30日

第15回門別競馬展望

 今春、4月18日に平成29年度が開幕したホッカイドウ競馬も、月日が流れるのは早いもので、いよいよ、最終開催を迎えた。今開催は前節初日に統一ダートグレード、JpnIIIの第44回北海道2歳優駿、後節6日目の最終日には、第5回ブロッサムカップ、そして今年度の掉尾を飾るに相応しい第60回道営記念が行われる。

 

【重賞レース】

○10月31日 10R 第44回北海道2歳優駿 JpnIII 2歳オープン、交流 距離1800m

1.ディーエスソアラー
2.フィールシュパース
3.ナナヒカリ
4.ハッピーグリン
5.マイネルアンファン
6.サザンヴィグラス
7.ドンフォルティス
8.ヤマノファイト
9.ムルシェラゴ

 

【展望】地元5頭、JRAから4頭。このレースとしては珍しく少頭数の一戦となったが、イメージとしては少数精鋭。結構、白熱したレースが繰り広げられるのではないか。中心に期待するのはドンフォルティス。ここまでは短距離戦で一瞬の脚を生かすタイプのようだが、前走の勝ちっぷりを見る限り、折り合いがつくなら1800mくらいまでは大丈夫のはず。この日曜日の秋の天皇賞でキタサンブラックを御した武豊騎手が鞍上なら、折り合い面の心配は皆無に等しい。相手は東京の未勝利のダート1600mでレコード勝ちを収めたムルシェラゴ。今回、台風の影響で軽い馬場になりそうなのも、この馬には心強い味方になりそう。迎え撃つ地元勢の中では、栄冠賞、ブリーダーズゴールドジュニアカップの2重賞を制したサザンヴィグラス。この馬の場合は、距離1800mの克服が最大の課題になりそう。前哨戦のサンライズカップを快勝したヤマノファイト。中央時を含めて、まだ4着以下を知らないハッピーグリンも怖さはある。

(厩舎の談話)
1.ディーエスソアラー 一本調子のところがある馬なので、うまく折り合って自分のペースで行けるようならいいですが、速い流れになると厳しい感じがします。
2.フィールシュパース 使いながらレースに集中できるようになっています。フワフワしたところがありますが、道中の位置取りが鍵に。流れが向いてくれれば。
3.ナナヒカリ 確実に脚を使ってくれるように、間違いなく距離は延びていいタイプ。今回は交流重賞でJRA勢も強敵揃い。胸を借りるつもりで臨むだけです。
4.ハッピーグリン 芝、ダートを問わず高いレベルの走りができているのは、能力がある証拠だと思っています。今回のメンバーでも、何ら見劣りは感じません。
5.マイネルアンファン 前走は時計が速かったし、1600mも短かったので、距離延長はプラスでしょう。門別の深い砂で時計がかかりそうなのも魅力ですね。
6.サザンヴィグラス 前走は少し力んで、結果3着でしたが、能力差は感じていません。1800mでも仕掛どころひとつで勝機が十分にあると思います。
7.ドンフォルティス 25日が最終追い切りで26日に出発。到着後は軽目の調整。エンジンがかかるといい脚を使ってくれる。門別の広い馬場なら競馬はしやすい。
8.ヤマノファイト ここを目標にすべてがプラン通りに運びました。ベストのデキで臨めると思います。自然体で流れに対応できるのがこの馬のいいところです。
9.ムルシェラゴ 前走はブリンカーが効きましたが、ここへきて凄く前向きになっています。雰囲気がいいし、距離も1800mはちょうどいいと思います。

 

○11月9日 第5回ブロッサムカップ登録馬 2歳牝馬オープン 距離1600m

・リンノストーン
・パキラパワー
・マサノスマイル
・ミスビセンチ
・クロスウィンド
・ハナザカリ
・パートカラー
・ビジネスライク
・フォローユアハート
・リコーアナコンダ
・ナツミプレジール
・モリデンテキーラ
・ヒロ
・ベニノスパークル
・デルグレネ
・レコパンハロウィー

 

【展望】先のエーデルワイス賞は地元勢が上位を独占しているように、今年の牝馬勢のレベルは相当に高く、それを証明したのが、船橋で行われた平和賞を見事に逃げ切ったリンノストーンの存在。ただ、遠征の疲れはなさそうだが、牝馬の中1週のローテーションで使ってくるかどうかは未定。パキラパワーは2戦のキャリアながらも、初めて揉まれる競馬で4着は評価できるだろう。内回り1600mは展開面が重要なファクターを占めるが、未勝利時に内回りで快勝しているビジネスライク、確かな先行力を駆使できるミスビセンチも同型馬との兼ね合いひとつで上位争いは可能なはず。血統的背景が魅力のクロスウィンドは父がヴァーミリアン、父がルーラーシップのハナザカリも距離延長で花を咲かすかもしれない。

 

○11月9日 第60回道営記念登録馬 3歳以上オープン 距離2000m

・ドラゴンエアル
・オヤコダカ
・ジュエルクイーン
・ワットロンクン
・メジャーシップ
・スティールキング
・グレイレジェンド
・ステージインパクト
・ジャストフォファン
・バラブシュカ
・ストーンリバー
・スーパーステション
・ステファニーラン
・ジュエルメッセージ
・ジュンアイノキミ
・マイティ
・ティーズアライズ
・ドレミファドン

 

【展望】今年のオヤコダカは絶対王者の名をほしいままにしていたが、先の瑞穂賞ではまさかの敗退。この最高峰に向けて黄信号が点灯したのは疑いようがない。距離2000mに問題はなく、どこまで立て直してくるのか。これは直前の追い切りを見定めたいところ。瑞穂賞を快勝したドラゴンエアルは、3歳時にダービーグランプリを制し、ハッピースプリントの良きライバル関係にあったほどの実力馬である。勢いを言うなら、こちらが優勢かもしれない。今年は牝馬重賞を3勝をマークしているジュエルクイーン、3歳三冠のひとつである王冠賞を勝って以来、ここまで4連勝中、地力強化が著しいスーパーステションの成長力も勝ち負けに持ち込める存在だろう。

 

(競馬ブック・松本英博)

 

 

 

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