【開催見解】第9回門別競馬(8/7~8/16 重賞:エトワール賞、ブリーダーズゴールドカップ[JpnIII]、フルールカップ)

第9回門別競馬展望

 

 前開催の3日目に行われた第39回王冠賞は、2番手追走から早目に先頭に立ったクロスウィンドが、ゴール前で急追したマッドドッグをクビ差抑えて快勝。北斗盃がサザンヴィグラス、北海優駿がカツゲキジャパンだったが、これで3歳三冠路線は、すべて勝ち馬が違う結果になった。4日目には2歳オープンによる第12回ブリーダーズゴールドジュニアカップが行われ、積極的な競馬が奏功してイッキトウセンの追撃を封じたイグナシオドーロに凱歌が上がった。父は新種牡馬ヴィットリオドーロだが、その株も急上昇。さて、今開催は、前節には重賞レースは組まれていないが、後節4日目にエトワール賞、6日目にはブリーダーズGCとフルールカップの豪華3重賞を予定されている。

 

【重賞】
 ○8月14日 第18回エトワール賞登録馬 3歳以上オープン 距離1200m

  ・サトノプリンシパル

  ・メイショウアイアン

  ・セクシーボーイ

  ・コールサインゼロ

  ・トゥルッリ

  ・モリデンシーザー

  ・カツゲキライデン

  ・タイセイバンデット

  ・サウスリバティー

  ・フィランソロフィー

  ・ナリユキマカセ

  ・シングンヴィグラス

  ・トドイワガーデン

  ・ダモンデ

  ・マーケットレイズン

【展望】
 短距離界は北海道スプリントC、門別スプリントが終わっても、確たる主役が不在で何か混沌としたムードが漂っているが、一応は門別スプリントをスピードで押し切ったカツゲキライデンが一歩リードの形か。ただし、この馬をサトノプリンシパルが制圧したこともあるだけに、まだまだ勢力分布は流動的。道営入りして3戦2勝のメイショウアイアン、復調急のコールサインゼロと実力馬も虎視眈々と重賞制覇を狙っている。

 

 ○8月16日 第30回ブリーダーズゴールドカップ登録馬 3歳以上オープン牝馬 距離2000m

  ・クイーンマンボ

  ・ハービンマオ

  ・フォンターナリーリ

  ・プリンシアコメータ

  ・ラビットラン(以上中央)

  ・ブランシェクール

  ・ラインハート(以上南関東)

  ・タイムビヨンド

  ・ジュエルクイーン

  ・アップトゥユー

  ・アルティマウェポン

  ・クロスウィンド

  ・ノーブルサファイア

  ・ソーディスイズラヴ

  ・ジュンアイノキミ

  ・クオリティスタート

 (中央補欠)

  ・ビスカリア

  ・フィールザプリティ

  ・エオリア

  ・スズカアーチスト

  ・アルスフェルト

【展望】
 昨年2着に泣いたクイーンマンボが、その雪辱を期すために、早々にこのレースに照準を合わせてきた。ここ2戦も追い比べで惜敗を喫しているが、6カ月ぶりを2度叩かれて体調面も確実にアップしてくるだろうから、牝馬限定の2000mなら、チャンスはさらに拡大するはずだ。ダートの安定感を信頼したい。川崎の関東オークスを勝ち上がってきたハービンマオ、春以降の成長ぶりが目を引くフォンターナリーリも距離延長は望むところであり、まだ底が割れていない魅力も大きい。

 

 ○8月16日 第5回フルールカップ登録馬 2歳オープン牝馬 距離1000m

  ・アークヴィグラス

  ・シェリーアモール

  ・ピュアドリーマー

  ・グレイアンジェラ

  ・スティールティアラ

  ・パレスラブリー

  ・ヒットザットウェイ

  ・ボルドープラージュ

  ・クイーンズサエ

  ・ハッピーエマーブル

【展望】
 全馬1勝クラスの面々だけに、かなりの激戦が予想されるが、駆け引きの必要がない電光石火と言われる距離1000m。当然のようにスピードの絶対値が高い馬に注目して良さそうだ。新馬初戦を圧勝後、ここまで待機してきた組の中で勝ちっぷりが目立ったのはスティールティアラ。非凡なダッシュ力の持ち主だから、距離が1ハロン短縮はまったく問題なし。同様にグレイアンジェラ、パレスラブリーの両馬もセンスの良さが光っていたし、ローテーション的にもピッタリの感。キャリアは浅くても注目できるはず。栄冠賞で前半3ハロンを34秒8という驚異のラップを刻んだハッピーエマーブルも距離短縮でクローズアップされて然るべき存在。

 

【初日特別レース】

 ○8月7日初日11R まるごと1日びらとりDay特別 3歳以上C1-2組以下 距離1700m

  1.シャーロットリン

  2.リウォード

  3.ブルーフォース

  4.ナムラランボー

  5.インテグラル

  6.コウユーモンブラン

  7.ローレンアイザック

【展望】
 冬季間、遠征先の園田では僅か1勝しか上げられなかったリウォードだが、やはり門別のコースが合う感じで、今季は6戦して2勝4着以下なしという安定したレースぶり。前走が後続に5馬身差。勿論、昇級の壁は存在しない。ここは相手探しの一戦だろう。好調持続のブルーフォース、インテグラルが有望。前走は位置取りが後ろ過ぎたナムラランボーの巻き返しに注意。

(各陣営の談話)

  1.シャーロットリン 気ムラな面はなかなか解消しませんね。デキは良くなっているのですが、成績につながりません。アテにできませんね。

  2.リウォード 惜敗続きにようやくピリオドを打てましたので、ひと開催休ませて疲れを取りました。勝ち方が強かったですし、相手なりに走れる感じもあります。

  3.ブルーフォース 勝ち切れていないので、一度、距離を延ばしてみます。スタミナを問われるような流れでなければ、対応できると思います。

  4.ナムラランボー 1700mだと少し決め手に欠く現状ですが、今のタフな馬場はこの馬向きですね。いいポジションにつけられれば、チャンスがありそうです。

  5.インテグラル 前走は流れが向いてくれたのも確かですが、もともとあれくらいやれていい馬です。今回も格上挑戦になりますが、力の差はないです。

  6.コウユーモンブラン この距離から使いますが、まだ未知数な部分が多いですからね。近走の戦績から強気にはなれませんが、まずは適性が掴めればいいですね。

  7.ローレンアイザック 前走はタフな流れでうまく展開が向いてくれました。砂が入って時計のかかる馬場になっているのはプラス材料だと思います。

 

 ○8月7日12R 平取町長杯 平取すずらん特別 3歳以上C1-2組以下 距離1200m

  1.アドマイヤゼン

  2.ツル

  3.エイワオーティス

  4.キョウエイテンマ

  5.ジュエリーアイス

  6.グランロディア

  7.オープンアーム

  8.キールアイス

【展望】
 前走で強烈な末脚を駆使したキョウエイテンマは、中間の坂路の反応も上々。ようやくキッカケを掴んだと判断。ここまで良くなれば、今季初勝利は時間の問題だろう。対するのは、抜群の安定感を誇るツル。速い流れにはなりそうにない組み合わせだが、追い比べなら、2頭のマッチレースになりそう。ジュエリーアイスは当日の馬体重を注視したい。夏場の牝馬だから、プラス体重が理想的。前走、スタートで後手を踏んだグランロディアの巻き返しにも注意したい。

(各陣営の談話)

  1.アドマイヤゼン 格上挑戦もあったりで近走はひと息ですが、調子そのものは悪くないですよ。時計の遅い決着は理想なので、タフな馬場はこの馬向きです。

  2.ツル 着順は伸び悩んでいますが、崩れずによく頑張っています。勝ちに動いていけるタイプでもないので、ここも決め手を生かす自分の形で臨むのみです。

  3.エイワオーティス 上位との差が大きいレースが続いていますから、強気にはなれない現状です。まだ苦戦が続きそうです。

  4.キョウエイテンマ 前走は着差が着差だけに、悔しかったですね。でも、終いにあれだけの脚が使えたのは収穫でした。同じような状態でここへ臨めます。

  5.ジュエリーアイス 状態はいいですし、このクラスで力負けする馬ではないので、足踏み状態には何か副次的な原因があるように思います。力通りに走れば。

  6.グランロディア 春先に比べると少し物足りなさを感じますが、極端に落ちているということはありません。巻き返す余地は残っていると思っているんです。

  7.オープンアーム 闘争心に欠ける感じですね。なかなかレースで実力を発揮してくれません。きっかけがあれば変わるはずなんですが、アテにしづらい現状です。

  8.キールアイス ついて行くのが精一杯というレース内容ですからねえ。前開催を休ませましたが、変われるかどうか分かりません。

 

(競馬ブック・松本英博)

 

 

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