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【開催見解】第6回門別競馬(6/25~7/4 重賞:栄冠賞、グランシャリオ門別スプリント)

 前開催に行われた重賞レースを回顧すると、後節4日目に行われた第47回北海優駿(ダービーシリーズ2019)は、北斗盃を4角先頭から押し切ったリンゾウチャネルが、中2週の競馬にもかかわらず、しっかりと調整されて出走。うまく先行ペースの流れに乗せて、持ったままの手応えで4角から直線に向いて先頭。北斗盃と同様のレースぶりで堂々と二冠を達成した。なお、三冠馬になればボーナスが支給されるが、最後の関門となる第40回王冠賞は8月1日、1800mで行われる。5日目の牝馬限定戦の第5回ヒダカソウカップは、昨年の覇者ディナスティーアとアップトゥユーの両馬が直線に向いてからも鎬を削られていたが、3角過ぎにハミがかかって追い上げを開始したクオリティスタートが、直線で内を突いて、キッチリと差し切った。その勝負強さをアピールするとともに、遂に念願の重賞初勝利。今後の牝馬限定戦であるノースクイーンC、ブリーダーズGCなど、ライバルたちの女の戦いはこれからも続きそうだ。

 

 今開催は前節が3日間、後節が2日間の開催だが、前節3日目に2歳オープン馬よる重賞第1弾の栄冠賞、後節5日目にはグランシャリオ門別スプリントが行われる。なお、次回の7回門別開催からは、火、水、木曜の週3日間競馬で行われる。

 

【重賞レース】

○6月27日12R 第44回 栄冠賞 2歳オープン 1200m

1.エンジェルパイロ

2.ヨハネスボーイ

3.ドローアプローズ

4.モリデンナイス

5.バブルガムダンサー

6.ミリミリ

7.ヘイセイメジャー

8.ホンコンノワール

9.ティーズダンク

10.ルミナスアロー

11.コーラルツッキー

 

【展望】キャリア1~2戦の馬ばかりであり、まだまだ気性面で幼さが残っているだけに、ひと波乱の可能性も十分にありそうだが、4回門別のウィナーチャレンジ[1]競走では前半ついて行けず、最後方からの競馬になりながらも、直線だけで豪快に脚を伸ばしていたヘイセイメジャーに奥の深さを感じさせた。その内容を信頼したい。開幕戦のスーパーフレッシュチャレンジ競走を圧勝したヨハネスボーイは、そのウィナーチャレンジで4着に敗れているが、プラス14キロの馬体重から、絞れてくればキッチリと巻き返してくるに違いない。牝馬でありながら、500キロ超えの雄大な馬体の持ち主であるバブルガムダンサーも、ウィナーチャレンジをひと叩きされた分の上積みが見込めるだけに、大勢としては三つ巴戦の様相。あと、初戦で文句なしの勝ちっぷりを演じたルミナスアロー、将来性云々ならモリデンナイスも加えたい。

 

(厩舎の談話)

1.エンジェルパイロ 勝気な気性は長所でもあるのですが、まだ1戦のキャリアですから、不安な要素とも言えますね。気負い過ぎないことが大事になるでしょう。

2.ヨハネスボーイ 前走は反応は鈍かったですが、それでも直線は差を詰めましたから、次につながる内容だったと思います。叩いていい状態になっています。

3.ドローアプローズ 初距離、メンバー強化とハードルは高いですが、実戦タイプですから、渋太い面を見せてくれると思うんです。デキも上向きです。

4.モリデンナイス 若さを見せたデビュー戦でしたが、ポテンシャルの高さは十分に示したかと思います。予定通りの調整。重賞でもヒケを取らないです。

5.バブルガムダンサー 正直、距離不足なんですが、余裕を持たせた造りだった前走の内容なら、ここでも互角以上にやれそうです。上積みは大きいはずです。

6.ミリミリ 今回は速い馬が多いですし、敢えてポジションを取りに行かせるつもりはありません。終いの伸びが武器ですから、それを生かす競馬をしてくれれば。

7.ヘイセイメジャー もともとダッシュがある馬ではないのですが、前走は砂を被って行き脚が鈍った面もあります。追われてからの確実さを生かしたいですね。

8.ホンコンノワール デビュー戦は素質の良さと鞍上に負うところが大きかったですね。完成度はまだまだですが、将来性は間違いなくある馬です。

9.ティーズダンク いい形で勝ち上がってくれました。本質的には中距離タイプだと見ていて、ここは力試しの一戦。展開次第でノーチャンスではないでしょう。

10.ルミナスアロー 勝ちっぷりは良かったですが、平均的なタイムで勝ち上がったメンバーを相手に初距離はどんなものでしょう。まだ伸びしろはありますが。

11.コーラルツッキー このレースへの叩き台の意味合いが濃かった前走ですから、重目の馬体が最後に影響したのでしょう。前走とは違った走りができるでしょう。

 

○7月4日 第5回グランシャリオ門別スプリント登録馬 3歳以上オープン 距離1000m

・ブルドッグボス

・ショコラブラン

・タイセイエクレール

・フジノパンサー

・サトノプリンシパル

・メイショウブイダン

・メイショウアイアン

・ヴァッフシュテルケ

・トルシュローズ

・タイセイプライド

・ワイルドダンサー

・カツゲキライデン

・トゥルッリ

・ナリユキマカセ

〔補欠〕

・トドイワガーデン、エリモグレイス、リンノストーン、ビービーガナール

 

【展望】過去の傾向としては、北海道スプリントカップでの内容が良かった地元の馬が、その勢いでここも通過するというケースが多かったが、今年の場合は厳しい先行争いに巻き込まれながら、ゴール前でも渋太く食い下がったショコラブランが、そのレース後、小野厩舎に転厩してきた。遡れば、17年の北海道スプリントCでは差して2着という実績もあり、地元同士の一戦では実績は抜けているかもしれない。一方、ブルドッグボスも浦和のさきたま杯のあと、田中淳厩舎に転入。ショコラブランと同じ7歳馬だが、統一ダートグレードで上位を争える力量の持ち主だけに、この両馬はがっぷり四つの構え。この一角を崩すとすれば、北海道スプリントCで2着と気を吐いたメイショウアイアン。勿論、昨年の覇者カツゲキライデンも反撃は可能だろう。以下、伏兵馬として、フジノパンサー、ナリユキマカセなどをピックアップしたい。

 

【初日特別レース】

○6月25日11R 登別ブランド設立10周年特別 3歳以上B4-2組以下 距離1800m

1.リリーマイスター

2.ヒシハムザリバー

3.テルタイザン

4.カヤク

5.ローレンアイザック

6.ネル

7.バトルハクオウ

8.インディーズルアー

9.センノデバギヤ

10.ビービーボヌール

11.レゲーラ

12.センコーハーバ

13.ラヴァクール

 

【展望】今季、コンスタントに使われているバトルハクオウ。展開に恵まれないため、勝ち味に遅くなっているが、3~4角あたりから自力勝負に出て行っても、キッチリと勝ち負けに持ち込んでいるのだから、このクラスでの安定感は右に出る馬はいない感じ。デキも上々だから、今度こその構え。単騎の逃げを打てそうなセンコーハーバが相手の筆頭。道中、息が入れられる形なら、ゴール前の抵抗は激しくなるはず。前走が好内容のリリーマイスター、ひと叩きされたテルタイザンも圏内視。

 

(厩舎の談話)

1.リリーマイスター 前走はブリンカーの効果。常識にかかってきました。折り合ってタメを作れば、終いはしっかりしていますから、勝機はあると思っています。

2.ヒシハムザリバー 前走のようにタメて終いを生かす競馬を続けてほしいですが、今回はクラスが上がっていますからね。勝ち負けは何とも言えないところです。

3.テルタイザン 休み明けとはいえ、前走はちょっと不甲斐ない競馬でした。もっとやれていいと思いますから、叩き2戦目、距離延長でキッカケを掴みたいです。

4.カヤク 大きい着順が続いていますからね。前走は積極的に流れに乗せて行きましたので、それがキッカケになってくれれば……。

5.ローレンアイザック 状態が上がってきたことと、レースの展開が向いたことが前走の勝利につながりました。今回は昇級戦ですので、相手関係が鍵でしょう。

6.ネル 前走は流れ込んだ格好ですが、この距離でもやれそうな雰囲気はありました。今回は腹をくくってタメていく競馬で変化を求めたいですね。

7.バトルハクオウ レース運びが難しいタイプですが、勝機を掴めないでいる現状には歯がゆさを感じます。もうそろそろ何とかしてもらいたいですが。

8.インディーズルアー 気分良く逃げたのが一番の勝因だと思いますが、上昇の契機になりそうですね。元居たクラスなので問題はないでしょう。

9.センノデバギヤ まだ本物とは言えませんが、着差を詰めた前走には、復調の兆しが感じられました。中間は順調ですから、更に前進といきたいところですね。

10.ビービーボヌール 状態は変わりなくきているんですが、ここ2戦は力を出し切れていません。シーズン初めの走りができれば、もっとやれるはずです。

11.レゲーラ 少しレース間を開けましたが、いい動きになりました。前走がメドの立つ内容でしたので、気難しい面さえ出さなければ、前進できると思います。

12.センコーハーバ 長い距離にシフトしたのは正解でした。短距離戦よりもリズム良く走っています。前走はややオーバーペース気味でも勝ちに等しい内容です。

 

○6月25日12R おうむ産業観光まつり特別 3歳以上B4-2組以下 距離1200m

1.ツル

2.クインズジャーニー

3.バッテリーパーク

4.ディーズアマーレ

5.アンテレクテュエル

6.ブリリアントアリス

7.グランロディア

8.ブルーフォース

9.シーホース

10.エレノアカフェ

11.ペンタス

 

【展望】中央から転入後、一進一退を続けているシーホースだが、距離を1200mに選択した前走は直線大外から豪快な末脚を駆使。ようやく、生き残る道を見出した感じだ。坂路の反応も前走以上の迫力。完全に軌道に乗ったと見ていいだろう。強敵は2着惜敗続きのクインズジャーニー。どんな競馬でもできるだけに、展開面は不問という利点があり、ここでも大きく崩れることはないはず。レース内容が良くなってきたディーズアマーレ、うまく先行ペースの流れに乗れれば、アンテレクテュエル、ブルーフォースの食い下がりも一考の余地があるだろう。

 

(厩舎の談話)

1.ツル タイムを落としたわけではないですから、前走の着順はあまり気にしていません。ひと頃よりも調子は良くなっているので、あとはメンバー次第でしょう。

2.クインズジャーニー ひと開催開けた分、少し馬体には余裕が感じられますが、力は出せると思います。一歩届かないというレースばかり。もう決めたいですね。

3.バッテリーパーク 年齢的に大きく変わることはありませんが、この馬なりにコンディションは良好です。前が崩れる展開になってくれれば・・。

4.ディーズアマーレ 馬群の中で最後まで粘れたという点で、前走は収穫のあるレースでした。同じパフォーマンスができれば、勝機もあるのではと思います。

5.アンテレクテュエル クラスが上がってからも差のない走りをしていますので、うまく流れを掴めば勝機もありそうですね。デキも安定しています。

6.ブリリアントアリス 前向きさを出すためにブリンカーを着けた前走ですが、一定の効果は認められました。引き続きブリンカー着用で臨みます。

7.グランロディア 時折りスタートが良くないことがある馬ですが、走りは堅実です。変わりなくいい状態ですから、大きく見劣ることはないと思っています。

8.ブルーフォース 一歩ずつではありますが、レース内容は良くなっています。前走はしっかり時計も詰めてきました。そろそろ、勝ち負けになっていいはずです。

9.シーホース 短距離の方が味が出るようです。少しムラな傾向もあるので、自信満々とはいきませんが、前走レベルの走りをすれば勝機があるでしょう。

10.エレノアカフェ 少し疲れが見えたので、ひと息入れました。デキさえ戻れば、このクラスでも通用する馬ですから、差のない勝負ができるでしょう。

11.ペンタス 悪くない競馬はするんですが、走りに安定性が出てこないあたり、まだ完全に本調子というわけではないのかもしれませんね。

 

(競馬ブック・松本英博)

 

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