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【開催見解】第8回門別競馬(7/23~8/1 重賞:ブリーダーズゴールドジュニアカップ、王冠賞)

第8回門別競馬展望

 前開催の重賞レースは、5日目の第16回星雲賞、6日目の第18回ノースクイーンカップの2鞍だった。星雲賞はローテーションが詰まっているだけに、その動向が注目されたスーパーステションが早々と出走を表明。再び、断然ムードが漂ったが、レースでは意外にもオヤコダカがレースを引っ張る展開となった分、直線は2頭のデッドヒートの形。ゴール前で何とかスーパーステションがオヤコダカを交わして、単勝100円、元返しの面目躍如といったところ。本来のダッシュがつかなかったのは、やはり大井への遠征の疲れが残っていたかもしれない。このあとはジックリとリフレッシュ、立て直しを図られるだろうが、立ち直りが早ければ、JRA札幌のエルム賞を視野に入れてくるかもしれない。翌日のノースクイーンカップは、大井所属のクレイジーアクセルがスッと主導権を握ってマイペース。2番手のアップトゥユーと折り合いがついたこともあり、完全に行った行ったの展開で決着。2頭で3着馬以降に大きく水を開けていた。ただ、次の牝馬限定戦は8月のブリーダーズゴールドカップにつながるかどうかは微妙なところ。

 さて、21日の日曜日、函館2歳Sに挑戦した角川厩舎の3頭(アザワク、バブルガムダンサー、プリモジョーカー)は、入着圏外に去ってしまったが、3頭ともに大幅な馬体減が見られたように、函館までの長距離輸送が大きく影響したようだ。とはいえ、この経験が次の糧になることは間違いない。

 今開催は3日目にホッカイドウ競馬としては2歳の最高峰となるブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)、後節6日目には3歳三冠最後の関門となる王冠賞が組まれている。三冠馬に王手がかかっているリンゾウチャネルは予備登録も済ませて徐々にヒートアップの様相。勝てばボーナス賞金も加算されるだけに、熱い視線をそそぎたいもの。

 

【重賞レース】

○7月25日 3日目12R 第13回ブリーダーズゴールドジュニアカップ 2歳オープン 距離1700m

1.ヘイセイメジャー

2.アイルビー

3.ティーズダンク

4.シップレックビーチ

5.ヨハネスボーイ

6.アジュバント

7.ケンジン

8.スティールペガサス

9.リヴェールブリス

10.リュウノロジャー

11.シルバーサークル

 

【展望】実績を言うなら栄冠賞2着のヘイセイメジャーが一番なのだが、父母の血統面は明らかなスプリンター色。レースぶりが大人びているだけに、一介のスプリンターではないのは確かだが、追い比べになった際に、あと1ハロンの地点で血統が出てしまうケースは、競馬の世界にはよくあることなので、一考したい気持ち。その点、1700mという距離を経験している強みのあるアジュバントは、先日のターフチャレンジ競走にも勝って、この距離は2戦2勝。ペースが遅かった分、自分から動いて行っての勝利だから、その価値は相当なもの。中1週の競馬だから、あとは体調面だけ。ターフチャレンジ競走2着のスティールペガサスは、前走比プラス14キロの馬体重。父がサウスヴィグラスだが、あのスローペースをこなしたあたりは、センスの良さに他ならない。桧森厩舎の3頭(実質は4頭併せ)が、18日に本馬場で長目から猛稽古を消化。その併走で先着を果たしたヨハネスボーイのデキの良さが伝わってくる。好位でスムーズに折り合えるなら大きく変わる可能性を秘めるだろう。1700mのアタックを勝ち上がってきたリヴェールブリスにも未知の魅力は一杯。

 

(厩舎の談話)

1.ヘイセイメジャー 初距離ですから、不安がないとは言えませんが、こなしてくれると見ています。栄冠賞が惜しい競馬だっただけに、今度こその気持ちです。

2.アイルビー 2戦目で一変したように、ポテンシャルは高いです。いきなり距離が延びるのは厳しい条件ですが、血統的に克服する力があると思っています。

3.ティーズダンク 見立て通り、距離が延びて良さが出ましたね。中段、後ろくらいの位置を取って脚をタメられるようなら、チャンスも出てくるでしょう。

4.シップレックビーチ 短距離向き血統でも、体型や走りは距離が長い方が向きそうです。この距離で、より良さが出るように思っているんです。

5.ヨハネスボーイ 栄冠賞は初めて揉まれる形になりましたから、その影響があったと思います。調教の動きは今までで一番、実戦につながってほしいですね。

6.アジュバント タイム的には過大な評価は禁物ですが、1700mでのレースぶりの良さは、額面通りに評価していいでしょう。伸びしろはまだまだあります。

7.ケンジン もともと気を抜く面がある馬で、前走は位置取りが後ろになって遊んでしまいましたね。気持ちを入れながら運べば、もう少しやれるはずです。

8.スティールペガサス 前走は馬体にも余裕を持たせていましたので、敗れたとはいえ、及第点の結果です。2度目の1700m、間違いなく上積みがあるはずです。

9.リヴェールブリス もとより長距離志向で、ここは目標のレース。先行力があってセンスのいい走りをします。重賞でもパフォーマンスを落とさず走れそうです。

10.リュウノロジャー 前走はペースと位置取りが噛み合いませんでした。レース運びひとつでもっといい走りができると思います。好勝負を期待したいですね。

11.シルバーサークル 前走は期待していましたが、馬群の中で動きづらい位置に入ってしまいましたね。馬体もしっかりして、改めて期待しています。

 

 

 

○8月1日 第40回王冠賞登録馬 3歳オープン 距離1800m

・リンゾウチャネル

・エムオータイショウ

・ゴーマイウェイ

・シベリアンプラウド

・リンノレジェンド

・ダイキンボシ

・ミスシェーンハイト

・バンカブルスター

・ビービールース

・ビッグクロワール

・クラマサゴールド

・リコーサラトガ

 

【展望】北斗盃、北海優駿は、展開、ペースに関係なく自力で押し上げる正攻法の競馬で快勝したリンゾウチャネル。今年は3歳の高額条件からスタートを切り、今季はここまで4戦無敗。2000mの北海優駿を制しているのだから、1800mが死角になるはずもない。今回、三冠戦線に初めて登録してきた8戦5勝のエムオータイショウ。実力の部分では甲乙つけ難いが、ただ、完全なるスプリンターだけに、おそらく出否は未定か。もし出走してきても、1800mでは敢えて厳しいと判断したい。相手は北海優駿2着のリンノレジェンド、同じく3着のシベリアンプラウドが有力。穴っぽいところでは、中央から転入後、目下3連勝中のビービールースにも注目したい。

 

 

 

【初日特別3鞍】

○7月23日10R 小木支配人の夏休み賞 3歳以上B4-3組以下 距離1200m

1.イルミナーレ

2.スキーマー

3.メガミュトス

4.ラヴァクール

5.グランロディア

6.ツル

7.ヒシハムザリバー

8.ペンタス

9.リボース

10.ブリリアントアリス

11.ディーズアマーレ

 

【展望】後半3レースの中では、一番、人気が分かれそうな一戦だが、ヒシハムザリバーは中央在籍時から短距離戦は未経験だが、最近は先行して甘くなっているだけに、この1200mは却って向くと判断した。前走2着のペンタスは自慢の差し脚が生きる展開になるかどうかだけ。その分、アテにしづらい面があるのは否定できない。それなら、新鮮味という観点に立てば、長期休養明けになるメガミュトスも面白い。スキーマーとのハナ争いになりそうだが、スピードは一、二を争うものだから、息さえ保てば、残り目も十分。

 

(厩舎の談話)

1.イルミナーレ 走りが変わってきませんので、今回は距離を短くしてみます。キッカケを掴んでくれれば。

2.スキーマー 前走は速い馬がいて、自分のリズムで行けませんでした。気分良く行ければ渋太い馬です。

3.メガミュトス 調教量が少し足りない感じ。休み明けのハンデが。久々を苦にしないタイプですが。

4.ラヴァクール なかなか馬体が引き締まってこないのは懸念材料ですが、もう少しやれていいはずです。

5.グランロディア この2戦、まったく動けていません。調子そのものが落ちてきている感じがします。

6.ツル 揉まれるのはあまり良くない馬なので、前走は内枠が応えたようです。スムーズならもう少し。

7.ヒシハムザリバー 進境が見られないので、目先を替えて短距離に使います。流れは合いそうです。

8.ペンタス 前走は展開が向いた感はありますが、この馬の走り自体も評価できるものだと思います。

9.リボース 体が少し重かったですが、勝ち馬以外とは差のない走り。前走より動けるのは確かでしょう。

10.ブリリアントアリス 前走よりは与しやすいクラスだと思います。軽い馬場の方が向く馬です。

11.ディーズアマーレ 前走は後手に回ってしまったのが痛かった。力を出し切れれば巻き返せるはずです。

 

 

○7月23日11R 新冠町軽種馬生産振興会特別 3歳以上B4-2組 距離1200m

1.ミネコガンバロウネ

2.オールウェイ

3.ビービーガナール

4.タケショウパイロ

5.メイプルグレイト

6.モスフラワー

7.カヤク

8.シーホース

9.ロイヤルアスカ

 

【展望】中央500万から転入してきたメイプルグレイトは、C級に編入は恵まれていただけに、ここまでの無敵の3連勝は、ほぼ予想通りの結果だろう。勿論、ここが試金石ではなく、まだまだ連勝街道を突っ走る構え。以前にもこの欄で書いたが、秋の道営スプリントを目指してほしい。ズバリ、相手探し。3歳馬ビービーガナールとのハナ争いがどうなるのかに興味は湧くが、競り合って両立しないケースになれば、差し堅実なシーホースが浮上。この場合は、中間の気配がいいモスフラワーにもチャンスが生まれそう。

 

(厩舎の談話)

1.ミネコガンバロウネ レースに行くとイレ込んで頑張り過ぎてしまう。能力は足りると思います。

2.オールウェイ 前走は昇級戦で展開的にも厳しい競馬でした。リズム良く行ければ前進は可能でしょう。

3.ビービーガナール 前走は僅差2着で、昇級をクリアも同然。スピードを生かし勝機を掴むつもりです。

4.タケショウパイロ 掛からずに追走できれば、終いは反応します。展開の味方は必要でしょうが。

5.メイプルグレイト 前走も問題のない完勝でした。ここでもスピードは十分に通用すると見ています。

6.モスフラワー もともとこのクラスでやれる力を持っている馬です。これを契機に更に前進をと思います。

7.カヤク 踏ん張りが利かない近況ですから、短距離で気合を注入します。いい刺激になってくれれば。

8.シーホース 短距離での差しが板についてきましたが、体が重くなってきました。絞れていれば。

9.ロイヤルアスカ 前走から更にひとつクラスが下がった格好ですが、時計が足りませんね。

 

 

○7月23日12R ヴァンセンヌ賞 3歳以上B4-2組 距離1800m

1.バトルハクオウ

2.ディレットーレ

3.ネル

4.フライオールデイズ

5.ルフィアンキック

6.テルタイザン

7.サンドアート

8.アイアイヨークン

 

【展望】今春、中央未勝利から転入してきたフライオールデイズは、C4-5組からスタートを切って前走はC1組以下を4馬身差の快勝。すべて鞍上は掴まっていただけという表現がピッタリくるほどの楽勝だった。坂路では相変わらず36秒台を楽々と計時。休みなく使われているが、これだけ楽に勝っているのだから疲れなどは微塵もない。無傷の6連勝へ。ただ、相手は一長一短あって絞りづらい感じ。一応、前走で勝ち上がりデキの良さそうなルフィアンキック、アイアイヨークン。力秘めるバトルハクオウの巻き返し、追走組が止まるケースならネルの浮上もありそうだ。

 

(厩舎の談話)

1.バトルハクオウ 前走は前に行かせましたが、いい面が出ませんでした。普段のレース運びに戻します。

2.ディレットーレ 直近まで使っているので馬体は仕上がっていますが、近走の内容が良くないですからね。

3.ネル 意図的に後ろからの競馬を続けましたが、その形を身につけているようです。展開さえ向けば。

4.フライオールデイズ ここも不安に感じる点はないですね。同型馬が出てきたとしても大丈夫でしょう。

5.ルフィアンキック 今回はB級のメンバーが相手ですから、連勝といくかどうか微妙なところですね。

6.テルタイザン 転入して3戦しましたが、まだいいところが見えてきません。キッカケがないことには。

7.サンドアート 前走は落馬してしまいましたが、怪我もありませんでした。影響はないと思います。

8.アイアイヨークン 前走は文句のない勝ち方でした。ひと息入れましたが、順調にきていますよ。

 

 

(競馬ブック・松本英博)

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