【兵庫】 第56回 新春賞展望
◆２０１４年・新春賞展望◆
ファン投票選出、記者選抜の１２頭が集った兵庫の『有馬記念』こと「園田金盃」（１２月５日、園田１８７０ｍ）を楽勝したのがオオエライジン。今回は「新春賞」へ出走せずに同じ１月３日に川崎の「オールスターカップ」へ遠征する。
「園田金盃」で２着したホクセツサンデーがトップハンデの５８・５キロを背負い、今回の主役を務めることになりそうだ。「園田金盃」はライジンに２馬身半届かぬ完敗だったが、後続３着以下には３馬身半の差をつけた。先行して早めに先頭に立って押し切るのが勝ちパターンだ。追い切りは上々。「前走と比べても状態はいい」と田中範師。古馬となってから地元重賞では【４４１１】と抜群の安定感を誇る。３歳時の「菊水賞」と合わせて６つ目のタイトルを狙う。
追う１番手は明け４歳のエーシンクリアーだ。２歳時に「兵庫若駒賞」「園田ジュニアカップ」と重賞２勝。だが、３歳になってから順調さを欠き、「兵庫ダービー」８着、大井の「黒潮盃」８着と結果を残せなかった。その後はＡ２を差し切り勝ち。笠松の「岐阜金賞」で３つ目のタイトルを獲得した。成長度ナンバー１は間違いない。このレース連覇を目指すニシノイーグルは太め解消すれば勝負になる。「何かキッカケがほしい。チャンスはある」と橋本和師もゴール前急襲に期待する。重賞２勝エリモアラルマは斤量５７キロ。「叩いた上積みある」と盛本信師。復活星を狙う。「姫山菊花賞」で重賞初制覇したダイナミックグロウ、「兵庫サマークイーン賞」など重賞４勝のマンボビーンも虎視眈々。ハイパーフォルテ、パーフェクトランら実績馬も差はない。
【2013.12.30 スポーツニッポン 古野 公喜】
