【開催見解】第29回園田競馬(3/18~20)

 先週、大混戦のA1級を制したのは杉浦J騎乗ラッキーフラワー。早朝から降り続いた雨のため、馬場は明らかに先行馬有利、そこを巧くついての逃げ切りだった。データ的にも渋った馬場は得意な方なのだが、それ以上にこの春先から夏場にかけてのデータも良好で…。今週はグンと気温も上昇するとのことでこんな時に役立つのが我が社紙面にも掲載している季節別の競走データである。ご参考までに。

 

 

 サテ今週の園田競馬は通常通りの3日間開催に戻り18~20日まで。期間中のメインとなるのは20日に行われるA1級の1400m戦、目下4連勝中、それも1走毎に着差が広がっていくトウショウセレクトが5連勝を賭けて初めてA1級に挑むことに。とは言っても殆ど馬なりでの勝利 からは“挑む”と言ったよりも“胸を貸す”と言った方がピタリ当てはまるだろう。これまでとは若干ペースの違いに戸惑う可能性はあるかも知れないが、まず(1)着ゴールは疑わない。前走の笠松遠征が全く見せ場なく終わったバトルアステアの反撃がどこまであるのか。雨馬場が影響した感じもあっただけにやや重以上の馬場で真価を問いたいが…。数少ない地元デビューのA1馬サワノファインが(3)(3)(2)着と確実に調子を上げる。しかもこの3走ともが勝ち場からは僅かコンマ1差、渋とさは本物である。他ではA2級とは言え前走の久々勝利で弾みが付いたクーゲルブリッツ、常に上位争い演出のオメガキングコング。

 

 19日のメインはB2級の1400m戦、人気は転入後(3)着以下なしのリノワールが独占しそう 。前走は大逃げ馬を捕まえ切れずハナ差惜敗もどんな流れになろうともキッチリ伸びてくる点が強味、しかも1カ月ぶりを叩いたあとの中1週となるだけに道中の反応も更に良くなること間違いなし。難しいのは(2)着馬争い。実績からはタガノブリガデイロ、4カ月ぶりにはなるものの能検で見せた姿には全く太め感なし、気性的にもポン使いは効きそうな感じで。ホクセツポイントもこのあたりの条件なら確実に寄ってくる。ポイントは1400mに延びる点だけか。逆に距離延長を喜ぶのはマヤステッラ。伸び切れなかった前走は独特の1230mペースに戸惑った感があっただけに…。

 

 18日はB1級の1400m戦がメイン。先週のB1級に予定していた好調馬が揃ってここへ回ってきただけにかなりハイレベルな戦いとな りそう。中でも前走、久々にこの馬らしさを見せたエーシンユリシーズの連勝があるのかどうかに注目は集まる。3歳時には重賞2勝を制した実績馬、前走で完全復活となっていれば一層頼もしい存在に。ビコーミハイルにとって前走は余りにも不運な相手だった。ただ、離されての(2)着だったとは言え自身の能力は出し切っての好時計。好調期間は長くここもまだ上位争いは確実に。ミヤトーレルの前走は早め先頭から押し切っての勝利。着差こそコンマ1だったが、それ以上に中身の濃い勝利だった。中間の調整が15-15とやや軽めになった点が気懸かりではあるが、競走センスで見劣ることはない。マリアティアラは前走エーインユリシーズに敗れての(2)着。追い切りでは好時計を刻んだだけに相変わらずの好調 ぶり。良馬場での戦いになれば決め脚一番だろう。

 

 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

 

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