【開催見解】第10回園田競馬前半(8/9~11)
2歳アゼツライト(父アサクサキングス)がデビューから2連勝を飾った。それも後続に7馬身差、最後は余力を残した1分32秒3、まずは好時計で。現在のところ兵庫県2歳勝ち馬は6頭いるが、そのほとんどが牝馬で牡馬はこのアゼツ一頭だけ。今後、揉まれる展開になったときにどう対処するかだが、どうやらまだまだ奥がありそうで。次走は31日のアッパートライ戦を予定、ここでまた大きく勝つようなら本物、一層楽しみアップとなる。サテ今週から園田戦列復帰するのは中田J、先々週までの高知武者修行で腕を磨いた彼、初日(9日)は1頭入魂で1Rだけの騎乗、好結果を出してもらいたいものだ。
9日は最近では珍しく10レース仕立て。どこかに台風の影響もあったの か。メインはB1級の1870メートル戦、9頭少頭数になったことで中心にはレースがしやすくなりそうなコスモプランタンを指名。前走はスローペース、しかも背57キロで伸び切れなかっただけ。追い切りも併せてシッカリやっただけに反撃態勢は整った。クールジャイロは2~3番手で気分のいい走りになりそう。勝ち馬から離されたとは言え前走3着で浮上の兆し、キッカケは掴んだ。ウォーターティアナは前走、重賞挑戦で6着。多少距離が長いかの思案はあるが、自己条件ならの思いの方が強い。逃げるのはエンジェルラダー、鞍上は2キロ減の恩恵がある長谷部J、思えば先週金曜日のメインを制したのも彼、当時も人気薄の逃げ馬だった。再現があっても不思議でない。
10日はA2級の1700メートル戦がメイン。2連勝中 レイズオブザサンは追えば追うだけ反応、シッカリと弾ける馬。昇級戦でもまず問題ないだろう。エリオットベイも同じく昇級戦、不利があったりでなかなか勝ちきれなかった馬だけに前走の好位からの快勝は大きい。デキも一層上向きだけにここも好勝負に。メイショウヨウコウは重賞でも人気を背負った実績馬、近走は入着止まりに甘んじているが、今回は絶好枠。一歩も二歩も前進があっていいはず。ナイキフェイムの前走も強かった。ただ、今回はあんな風にペースを落とせるか、この点がカギになりそう。
11日はB1級の1400メートル戦がメイン。前走3カ月ぶりでも逃げ切ったフェローニア、4カ月半ぶりでも2着に食い込んだロイヤルトリニティが人気になりそうだが、そこまで過信は置けないだけに伏兵 馬の台頭も十分。ただ、その伏兵陣も近走入着ばかりでもうワンパンチが不足の面々ばかり。そうなるとやはり初志貫徹フォロー、ロイヤルの争いになるのかも。
(文:競馬キンキ 北防 敦)