【開催見解】第11回園田競馬前半(8/23~25)
抜群のスタートを決めた時点で勝利を確信したが、叩き2走目あそこまでの変わりようは紛れもなくすべてを知り尽くしたスタッフの力、しかも中間2本の僚馬ノブタイザンとの併走追いも相当に成果があった。真夏のハンデ重賞、第49回摂津盃を制したのはマイタイザン。杉浦Jの冷静沈着な騎乗ぶりも目立ったし、とにかく立派立派。生粋の兵庫県馬でもありこれからまだまだ強くなってもらいたいものだ。おそらくこのあとは10月の姫山菊花賞を目指すものだと。サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜(23~25日)の3日間開催でメインは25日に行われるA1A2級混合の1,400m戦。確たる中心馬不在だが、ひとまず上位に顔を出しそうなのはマークスマン、前走[2]着も上がりは 最速、これまでの実績を考えてもこの馬が一歩リードか。ビッグリバティは園田2走目、今度は距離もJRA時代に走り慣れた1,400、大幅上積み必至か。ナナヨンハーバーは前走A2級快勝。多少展開が向いた感はあったが、常に相手なりに走ってきた馬、ここでも大崩れはなさそう。エンジェルミディは続けて重賞挑戦で[9][9]着、しかし今回は久しぶりの54kg、自己条件、大きく変わる可能性は十分だ。
24日はB2級の1,400m戦がメイン。中心は前走勝ちが鮮やかだったマダムアルディ、あれで気持ちの余裕も出てきたことだし、先週行われた現級1,230m戦より時計も速かったのだから既に現級を勝ったも同然。アムールクエストは前走[3]着、あの内容からも1,400m戦の方が合っている感じだし、外枠も有利に運びそ う。ナリタボルトは叩き2走目、初戦がそこまで大きく負けたわけでもないし、今回の背は3戦3連対の吉村J。カヴァリエールは4カ月ぶりながらも好仕上げ、しかも降級だけに目が離せない存在になりそう。
23日はJRA500万級との交流戦、藻川特別(1,400m)がメイン。過去のデータ、傾向からもJRA勢上位は動かしがたく、岩田J騎乗の堅実馬サイモンミラベルが一番か。ついでラバピエス、昨秋にはあのエピカリスの[2]着に入ったことも。ゼットマックイーンは園田4連勝を挙げJRA転出、500万級では[14][9]着だが、前走はそれほど差なし、相性のいいコースで一変するかも。地元の期待はブルーウィザード、前走は深追いした分[4]着だったか。
なおこの一戦に遠征するJRA騎手は岩田Jの他に 岩崎翼、浜中、荻野極J。
(文:競馬キンキ 北防 敦)