【開催見解】第13回園田競馬前半(9/20~22 重賞:園田プリンセスカップ)

 先週のJRA交流芦屋川特別、勝ったのはJRAトウシンダイヤだったのだが、これがゴール前、4頭の大接戦。頭差2着でナイキフェイム、更に鼻差でブルーウィザード、更に首差でナナヨンハーバーと地元勢が一気に襲いかかった。個人的には2着ナイキに騎乗した広瀬Jを応援したのだが、チョイ足らず。しかし、代打騎乗でも最低限の結果を引き出したのだから見事である。今年最も飛躍した兵庫県騎手は彼以外に考えられない。
 サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜(20~22日)の3日間開催でメインは21日に行われる第19回園田プリンセスカップ。主役は3戦3勝セイヴァーベナ、当初は単調な逃げ馬かとも思えたが、前2走でそのイメージは覆された。差しに回っ ても絶品の切れ味を披露するではないか。馬体にも実が入ってきたし、これはもう堂々の主役と言っていいだろう。問題は2番手候補、その筆頭はミネオラチャン。前走は初距離のため相当に掛かった、2度目ならあんなことはないだろうし、追い切りでも前走時以上の切れを引き出した。遠征馬の中では目下2連勝中サラヒメが一番か。同じ門別馬4頭との比較でも時計は一番。大井アクアレジーナは赤岡Jを配しての参戦、これだけでも相当な意気込みが窺える。
 20日はB1級の1400メートル戦がメイン、内からエイシンキロオル、ロックフォール、クールジャイロと逃げたい馬が3頭揃っただけに展開激化も予想される。これまでの加速力からはロック、エイシン、クールの順で進んで行きそうだが、そうならない のが競馬の面白さ、難しさでもある。まぁいずれにせよ、差しタイプも強烈だけに少頭数とはいえ面白くなりそう。定量に戻ったイルティモーネ、夏負けから立ち直ったトウケイファルコン、大幅攻め強化のマーセラスと展開ひとつでチャンス十分だ。
 22日はA1A2級混合の1870メートル戦がメイン。5月兵庫大賞典を制したサウスウインドが4カ月半ぶりの出走。自分で体を作る賢い馬、馬体に太め感はないし、姫山菊花賞前のひと叩きとは言え地力で簡単に制圧のシーンも十分。キヨマサは佐賀競馬場でのJRA交流霧島賞に勝って一層、調子を上げる。ジャンプレースも経験しているだけに距離延長に泣くこともない。ミッレミリアも引き続き好調、ただ今回は背57キロ、サウスと同斤でどこまで抵抗できるか。距 離不問のマークスマン、徐々に見どころが出てきたメイショウヨウコウあたりも展開次第で浮上か。

 

 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

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